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第四話
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第四話
「なんとも、便利ですねぇ」
世界樹の中での生活が始まり、一週間が経ちました。
フカフカの寝台で目を覚ました後、寝室と続きにある洗面所へ向かいます。
手をかざすとほんのり暖かいお湯が出てくる洗面台に、広い化粧台。洗面所の奥にはクローゼットがありますが、以前の私の部屋よりも広い気がします。
トウドウさんは洋服がお好きだったのでしょうか。
今は私の服が数着掛けてあるだけで、なんだか申し訳ない。
身支度を整えて部屋を出ると、水晶球を見つけた広間に出ます。
「ニャ~」
「おはようございます、シロさん」
シロさんは、ここへ私を連れてきてくれた猫だ。彼(雄でした)もここを気に入ったようで、一緒に暮らしています。
この広い部屋は台所と食堂、そしてサロンをまとめた様な部屋になっており、最初は戸惑ったものの合理的な作りに直ぐに慣れた。
「今、ご飯の用意をしますね」
「ニャ」
台所へ向かい、シロさん用の器に新しいお水と、ご飯用の器に湯がいただけの野菜を入れて出す。若干不満そうな顔をするシロさんだが、人と同じ食事はあまり身体に良くないと本に書いてあった。普通の猫と同じに考えても良いかは定かではないが。
次に、自分の食事の準備をする。水、パン、スープと、単純な物だ。
パンとスープはポーチから取り出したが、そろそろ作る事も考えねば。
食事を済ませ、キッチンの裏にある食糧庫へと向かう。
「本当に、異世界の聖女と言うのは凄いですね」
食糧庫には幾つかの箱が置いてあり、それぞれ瓶や袋を設置して魔力を流すと、様々な物が出て来る。
例えば、ショウユと書かれた箱の前に瓶を起き魔力を流す。すると、箱に付いている筒から黒い液体が瓶に注がれる。
これは確か、シノビ国で作られている調味料だったはず。
異世界から来た者の半数以上がシノビ国を訪問したと言う噂は、嘘ではないのかもしれない。
他にもミソといった見た目が微妙な物もあるが、どう使うのかは謎だ。
トウドウさんが残したレシピが台所にあったので、今度作ってみるか。
総合すると、彼女はどうやら錬金術のスキルを持っていたようです。
私も多少魔道具を作ったりはしますが、錬金術スキルは幻と言われ、発現した者は数百年に一人。
この島に引きこもったと言っていましたが、彼女を召喚した国はよく許可を出したなと思います。
「シロさん。お願いできますか?」
「ニャ!」
良い返事を貰えたらしい。
修復した扉を通り外へ出ると、シロさんが元の大きさに戻った。
「例の物が完成したのですが、着けてもらえますか?」
私がポーチから取り出した物を見ると、シロさんは楽しそうに着けてくれた。
それは、柔らかい紐で編んだベルトにクッションを取り付けた物で、私を運んでもらう時用の座席だ。
首輪に袋を取り付けてそこに入る事も考えたが、シロさんの負担が少ない形にしたくて試行錯誤を重ねた。結果、馬の鞍に似た形になったのだが、大丈夫そうだな。
シロさんがゆっくりと立ち上がり、水面から出た世界樹の根を飛び移りながら森の近くへと着地した。
「今日は‥‥右の方へ行ってみましょうか」
「ニャ~」
三日ほど前から、シロさんに島の探索を手伝ってもらっている。
主に食べ物や人工物等を探しているのだが、苦戦中だ。
狩りをしようにも全ての動物が大きく、下手をするとシロさんよりも大きい。狩れない事もないが、量が多すぎる。
魚なら大丈夫かと思って水の中を覗いてみたら、底が見えない程深い上に、私の方が食材になりそうな大きさの魚しかいなかった。
「あ、止まってください」
暫く走った後、木陰に生えるキノコを見つけた。
シロさんから降りて近くまで行くと、私の背丈よりも少し大きいキノコだった。
「これは確か‥‥」
トウドウさん著書の「食材図鑑」を取り出し、該当するキノコを探す。
「ありました。これは食べられるキノコです。高級ワギュウ? の様な味と食感らしいです」
白地に黒斑‥‥普通なら毒を疑って確実に手を出さないキノコだが、大丈夫と図鑑には書いてある。ワギュウが何かは分からないが、動物っぽい絵が描かれているので、多分肉だろう。
トウドウさんは何と言うか、かなり個性的な絵を描かれる方だったようだ。
「ニャッフ!」
シロさんが三本抜いてくださったのをポーチに入れて、また走り出す。
暫く走ってもらうと、見慣れた野菜も見つける事ができた。
濃い黄赤色の細長いキャロ。葉が幾重にも重なっているキャベ。土の中で巣立つコロコロとしたポテ。等々。無事に食材を手に入れられたのは良かったのだが、大きさが凄い。
全てかなり大きく、私とシロさんなら、一つで半年分程ありそうだ。
「シロさん、ありがとうございました。そろそろ帰りましょう」
「ニャ」
帰る途中でした。
突然シロさんが止まったと思ったら、真っ黒のモヤに包まれた塊が現れた。まるで、浜辺で出会った時のシロさんの様だ。
あの時は犬だと思っていたのでその様に対応しましたが、はて、これは‥‥何者でしょうか?
「ギ‥‥ギョァァァァァ!」
黒い塊から、鋭い歯の様な物が沢山生えたクチバシが生えました。
どうやら鳥さんのようです。
シロさんの毛が逆立ち、低い唸り声も聞こえます。大丈夫ですよ。
「『縛』」
唱えると、地面から淡く光る鎖が現れ、逃げる隙を与える間もなく黒い塊を拘束した。
これも一応、聖属性魔法。魔獣を一時的に拘束する魔法です。
シロさんから飛び降り、塊に近付くと『浄化』と唱えた。
すると、シロさんの時と同じように黒いモヤモヤが霧散し、鎖も消えて現れたのは‥‥真っ白でまん丸な鳥でした。
「ピ?」
「大丈夫ですか?」
「ピヨ~♪」
「ぶふっ」
突進されました。痛みは無く、モフモフとした羽毛に埋まりそうです。
「ニャ!」
シロさんに救出されました。
「ピヨ~」
「ニャニャ!」
「ピヨ」
「ニャ~」
なにやら会話をしているようですね。
短い羽に、まん丸な瞳。黒く小さなクチバシが可愛い。
「ピ、ピヨ!」
鳥さんが声を上げたと思ったら、ポフンと小さくなってしまった。
「この島の生き物は、皆大きさを変えられるのでしょうか」
短い羽で懸命に私の所まで飛んで来た鳥さんを両手で受け止めると、嬉しそうに私の手にスリスリと身体を擦りつけた。
「私達と共に来ますか?」
「ピヨ!」
「では‥‥ピヨリナータさん。略して、ピヨさんとお呼びしても?」
「ピヨ!」
ピヨさんが羽を広げて楽しそうです。どうやら気に入っていただけたみたいで安心しました。シロさんの時は若干微妙な顔をされたので。
「帰りましょうか」
「ニャ」
「ピヨ」
中々に賑やかになって来ました。
「なんとも、便利ですねぇ」
世界樹の中での生活が始まり、一週間が経ちました。
フカフカの寝台で目を覚ました後、寝室と続きにある洗面所へ向かいます。
手をかざすとほんのり暖かいお湯が出てくる洗面台に、広い化粧台。洗面所の奥にはクローゼットがありますが、以前の私の部屋よりも広い気がします。
トウドウさんは洋服がお好きだったのでしょうか。
今は私の服が数着掛けてあるだけで、なんだか申し訳ない。
身支度を整えて部屋を出ると、水晶球を見つけた広間に出ます。
「ニャ~」
「おはようございます、シロさん」
シロさんは、ここへ私を連れてきてくれた猫だ。彼(雄でした)もここを気に入ったようで、一緒に暮らしています。
この広い部屋は台所と食堂、そしてサロンをまとめた様な部屋になっており、最初は戸惑ったものの合理的な作りに直ぐに慣れた。
「今、ご飯の用意をしますね」
「ニャ」
台所へ向かい、シロさん用の器に新しいお水と、ご飯用の器に湯がいただけの野菜を入れて出す。若干不満そうな顔をするシロさんだが、人と同じ食事はあまり身体に良くないと本に書いてあった。普通の猫と同じに考えても良いかは定かではないが。
次に、自分の食事の準備をする。水、パン、スープと、単純な物だ。
パンとスープはポーチから取り出したが、そろそろ作る事も考えねば。
食事を済ませ、キッチンの裏にある食糧庫へと向かう。
「本当に、異世界の聖女と言うのは凄いですね」
食糧庫には幾つかの箱が置いてあり、それぞれ瓶や袋を設置して魔力を流すと、様々な物が出て来る。
例えば、ショウユと書かれた箱の前に瓶を起き魔力を流す。すると、箱に付いている筒から黒い液体が瓶に注がれる。
これは確か、シノビ国で作られている調味料だったはず。
異世界から来た者の半数以上がシノビ国を訪問したと言う噂は、嘘ではないのかもしれない。
他にもミソといった見た目が微妙な物もあるが、どう使うのかは謎だ。
トウドウさんが残したレシピが台所にあったので、今度作ってみるか。
総合すると、彼女はどうやら錬金術のスキルを持っていたようです。
私も多少魔道具を作ったりはしますが、錬金術スキルは幻と言われ、発現した者は数百年に一人。
この島に引きこもったと言っていましたが、彼女を召喚した国はよく許可を出したなと思います。
「シロさん。お願いできますか?」
「ニャ!」
良い返事を貰えたらしい。
修復した扉を通り外へ出ると、シロさんが元の大きさに戻った。
「例の物が完成したのですが、着けてもらえますか?」
私がポーチから取り出した物を見ると、シロさんは楽しそうに着けてくれた。
それは、柔らかい紐で編んだベルトにクッションを取り付けた物で、私を運んでもらう時用の座席だ。
首輪に袋を取り付けてそこに入る事も考えたが、シロさんの負担が少ない形にしたくて試行錯誤を重ねた。結果、馬の鞍に似た形になったのだが、大丈夫そうだな。
シロさんがゆっくりと立ち上がり、水面から出た世界樹の根を飛び移りながら森の近くへと着地した。
「今日は‥‥右の方へ行ってみましょうか」
「ニャ~」
三日ほど前から、シロさんに島の探索を手伝ってもらっている。
主に食べ物や人工物等を探しているのだが、苦戦中だ。
狩りをしようにも全ての動物が大きく、下手をするとシロさんよりも大きい。狩れない事もないが、量が多すぎる。
魚なら大丈夫かと思って水の中を覗いてみたら、底が見えない程深い上に、私の方が食材になりそうな大きさの魚しかいなかった。
「あ、止まってください」
暫く走った後、木陰に生えるキノコを見つけた。
シロさんから降りて近くまで行くと、私の背丈よりも少し大きいキノコだった。
「これは確か‥‥」
トウドウさん著書の「食材図鑑」を取り出し、該当するキノコを探す。
「ありました。これは食べられるキノコです。高級ワギュウ? の様な味と食感らしいです」
白地に黒斑‥‥普通なら毒を疑って確実に手を出さないキノコだが、大丈夫と図鑑には書いてある。ワギュウが何かは分からないが、動物っぽい絵が描かれているので、多分肉だろう。
トウドウさんは何と言うか、かなり個性的な絵を描かれる方だったようだ。
「ニャッフ!」
シロさんが三本抜いてくださったのをポーチに入れて、また走り出す。
暫く走ってもらうと、見慣れた野菜も見つける事ができた。
濃い黄赤色の細長いキャロ。葉が幾重にも重なっているキャベ。土の中で巣立つコロコロとしたポテ。等々。無事に食材を手に入れられたのは良かったのだが、大きさが凄い。
全てかなり大きく、私とシロさんなら、一つで半年分程ありそうだ。
「シロさん、ありがとうございました。そろそろ帰りましょう」
「ニャ」
帰る途中でした。
突然シロさんが止まったと思ったら、真っ黒のモヤに包まれた塊が現れた。まるで、浜辺で出会った時のシロさんの様だ。
あの時は犬だと思っていたのでその様に対応しましたが、はて、これは‥‥何者でしょうか?
「ギ‥‥ギョァァァァァ!」
黒い塊から、鋭い歯の様な物が沢山生えたクチバシが生えました。
どうやら鳥さんのようです。
シロさんの毛が逆立ち、低い唸り声も聞こえます。大丈夫ですよ。
「『縛』」
唱えると、地面から淡く光る鎖が現れ、逃げる隙を与える間もなく黒い塊を拘束した。
これも一応、聖属性魔法。魔獣を一時的に拘束する魔法です。
シロさんから飛び降り、塊に近付くと『浄化』と唱えた。
すると、シロさんの時と同じように黒いモヤモヤが霧散し、鎖も消えて現れたのは‥‥真っ白でまん丸な鳥でした。
「ピ?」
「大丈夫ですか?」
「ピヨ~♪」
「ぶふっ」
突進されました。痛みは無く、モフモフとした羽毛に埋まりそうです。
「ニャ!」
シロさんに救出されました。
「ピヨ~」
「ニャニャ!」
「ピヨ」
「ニャ~」
なにやら会話をしているようですね。
短い羽に、まん丸な瞳。黒く小さなクチバシが可愛い。
「ピ、ピヨ!」
鳥さんが声を上げたと思ったら、ポフンと小さくなってしまった。
「この島の生き物は、皆大きさを変えられるのでしょうか」
短い羽で懸命に私の所まで飛んで来た鳥さんを両手で受け止めると、嬉しそうに私の手にスリスリと身体を擦りつけた。
「私達と共に来ますか?」
「ピヨ!」
「では‥‥ピヨリナータさん。略して、ピヨさんとお呼びしても?」
「ピヨ!」
ピヨさんが羽を広げて楽しそうです。どうやら気に入っていただけたみたいで安心しました。シロさんの時は若干微妙な顔をされたので。
「帰りましょうか」
「ニャ」
「ピヨ」
中々に賑やかになって来ました。
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