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past1(ローランド)
episode18
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暖かい。
久しぶりに誰かに優しく抱かれている感覚がした。耳元でなにか聞こえる。
「っ─、ド、さまッ!・・・ローラ、ドさっ」
「っう、・・・あ、ぁ、、??」
腹をグッと押し上げられるような感覚に不快感を覚え、泥沼のような嫌な微睡みから覚醒した。
「・・・ふぃ、る?ッあ"?!」
「ローランド様ッ・・・」
視界いっぱいに広がる泣きそうな顔のフィリップと、腹に溜まるような痛み、血と汗とむせるようなにおい。
「ィ、くッ・・・!!」
ローランドにまたがるフィリップの絶頂と同時に腹から陰茎が引き抜かれ、尻と腹に熱い体液がパタパタとかかる。
下半身にじんじんとあまい痺れが走り、潤んだ視界が二、三回チカチカと点滅する。
初めて自身の陰茎から精液が溢れる光景を見て、羞恥と混乱で縋るようにフィリップを見つめた。
「なんだよ、これ・・・?フィル、なん、で?」
「・・・ッ れのせいじゃないんです、!父さんが、、!!俺、だって・・・」
男が倒れ込むようにして、ベッドに仰向けに寝かせられている少年に抱きつく。
ローランドの肩口に顔を埋めて涙を流す五歳も年上のフィリップに、混乱していた少年の思考が冷静になっていった。
王子である十二歳の少年の為に特別に設えられた大きなベッドの純白のシーツは血と精液で汚れ、下腹部の鈍痛と脳が揺れるような気持ち悪い頭の痛さに嫌でも状況を理解するしか無かった。
「・・・お前、俺が好きなの?」
「え、?」
顔を上げたフィリップが少年を見上げる。
「好きだよ・・・でも僕が、俺が卒業したら、この関係は終わってしまう。それに貴方を取られたくなかった・・・」
「ふーん。・・・フィルは変態なんだ。俺と、ずっとこう言う事したかったんだ」
初めて会った頃の無表情ですらない、冷ややかな明らかに軽蔑的な視線にフィリップは強い性的な興奮を覚えた。
勿論、慕ってくれていた少年との距離が開いてしまった事にはショックを受けていたが、目の前の乱れた姿の少年はグンと早熟した誘惑的な雰囲気があり、フィリップの秘密にしていたイケナイ感情を満たしてくれた。
「俺が欲しいなら忠誠を誓え」
困惑するフィリップの目の前にローランドが自身の手の甲を差し出す。
先程まで組み敷かれていたとは思えない挑発的な笑顔を見せる目の前の少年に、唾液が溢れ喉がなる。
少年の柔らかな手にキスをした頃には、既に虜になっていた。
久しぶりに誰かに優しく抱かれている感覚がした。耳元でなにか聞こえる。
「っ─、ド、さまッ!・・・ローラ、ドさっ」
「っう、・・・あ、ぁ、、??」
腹をグッと押し上げられるような感覚に不快感を覚え、泥沼のような嫌な微睡みから覚醒した。
「・・・ふぃ、る?ッあ"?!」
「ローランド様ッ・・・」
視界いっぱいに広がる泣きそうな顔のフィリップと、腹に溜まるような痛み、血と汗とむせるようなにおい。
「ィ、くッ・・・!!」
ローランドにまたがるフィリップの絶頂と同時に腹から陰茎が引き抜かれ、尻と腹に熱い体液がパタパタとかかる。
下半身にじんじんとあまい痺れが走り、潤んだ視界が二、三回チカチカと点滅する。
初めて自身の陰茎から精液が溢れる光景を見て、羞恥と混乱で縋るようにフィリップを見つめた。
「なんだよ、これ・・・?フィル、なん、で?」
「・・・ッ れのせいじゃないんです、!父さんが、、!!俺、だって・・・」
男が倒れ込むようにして、ベッドに仰向けに寝かせられている少年に抱きつく。
ローランドの肩口に顔を埋めて涙を流す五歳も年上のフィリップに、混乱していた少年の思考が冷静になっていった。
王子である十二歳の少年の為に特別に設えられた大きなベッドの純白のシーツは血と精液で汚れ、下腹部の鈍痛と脳が揺れるような気持ち悪い頭の痛さに嫌でも状況を理解するしか無かった。
「・・・お前、俺が好きなの?」
「え、?」
顔を上げたフィリップが少年を見上げる。
「好きだよ・・・でも僕が、俺が卒業したら、この関係は終わってしまう。それに貴方を取られたくなかった・・・」
「ふーん。・・・フィルは変態なんだ。俺と、ずっとこう言う事したかったんだ」
初めて会った頃の無表情ですらない、冷ややかな明らかに軽蔑的な視線にフィリップは強い性的な興奮を覚えた。
勿論、慕ってくれていた少年との距離が開いてしまった事にはショックを受けていたが、目の前の乱れた姿の少年はグンと早熟した誘惑的な雰囲気があり、フィリップの秘密にしていたイケナイ感情を満たしてくれた。
「俺が欲しいなら忠誠を誓え」
困惑するフィリップの目の前にローランドが自身の手の甲を差し出す。
先程まで組み敷かれていたとは思えない挑発的な笑顔を見せる目の前の少年に、唾液が溢れ喉がなる。
少年の柔らかな手にキスをした頃には、既に虜になっていた。
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