とける。

おかだ。

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拾参

第64話

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破れてベトベトになった服を剥かれ、男に運ばれるままに力なく湯船に座り込むと、少年の素肌に乳白色の浴槽が触れて驚いた肩が僅かに揺れる。

「・・・あ、ぅ」

シャワーを手に持った橘が陽真の頭上から流水を浴びせると、シンとした浴室に水音が響く。

もう何日この男とこの部屋で過ごしているか分からない。
初めは抵抗をしたり意地を張ってみたりしたが、もう抵抗する気は起きなくなっていた。

「・・・お腹、すいた」

ボソリと呟いた陽真が虚ろな視線を彷徨わせると、男の背後、洗面台の上に置かれたビニール袋を見つける。

美味しそうな匂いがビニール袋の中身が食べ物である事を示している。

「食べたいか?」

ビニール袋からパックを取り出した男が陽真の目の前でプラスチックの蓋を開けると、少年がじっと見つめる目の前で唐揚げを口に放り込んだ。

二日間水しか与えられていなかったせいで、唾液が溢れ喉がなる。

「・・・食べたい」

俯いていた顔を上げ、男をじっと見つめる。

もう顔を上げるのも億劫だ。

「・・・っ食べる前に体、綺麗にしような」

陽真から離れた橘が再度シャワーを少年の体に当てる。

上半身からまるで撫でるように下げられていった水流が体を丸めて震える少年の下腹部で止まる。

「パパの前で上手に掻き出してごらん」

「・・・・・・ん、」

熱の篭った男のいやらしい目が少年の体を舐めるように見つめ顎をしゃくると、小さく頷いた少年が自らの後孔に指を突き立てくっと力を込める。

「ゔ・・・」

ヌプヌプとナカの壁を擦りながら指を出し入れすると、幾度となく陽真のナカに吐き出された男の欲液がどろりと溢れ出す。

「綺麗に掻き出したらまた後でたっぷり注いでやるからな」

男の低い声を聴きながら無心で穴に指を出し入れする。まるでご褒美の為に芸を覚える動物だ。

俯いたまま下唇をきつく噛む。

「あっ・・・、あっあっ、」

「・・・感じてるのか?悠太」

悔しくてしょうがない筈なのに憔悴しきった体は抵抗を諦めて、それでもこの行為に快感を拾ってしまう。

可笑しそうに笑う男の声に煽られながらユラユラと揺れてしまう自らの腰をどこか他人事のように見つめる。

「っあ、ムリ・・・ッ」

少年が両足を固く閉じた瞬間、小さな腰が二、三度跳ねた。
自分の指を締め付け吸い付く窄まりに、「ああ、またやってしまった」と諦めに似たため息を着く。

果てた直後でうねるナカから指を引き抜き、ぐったりと浴槽にもたれ掛かった。

「・・・かわいかったよ。いい子だ」

少年の上下する下腹部を撫でた男がパックから小さな唐揚げを取りだし、疲れ果ててはあはあと荒い息を繰り返す唇に宛てがう。

「俺は部屋で待ってるから。お前は体を綺麗にしてから来い」

男のはち切れんばかりに膨らんだ股間を見つめ、力なく頷く。

ああ、またこれに犯されるんだ。

浴室を出ていく男の背を見送り、腹部の塗り広げられた白濁液に視線を落とす。


「・・・・おいし」
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