とける。

おかだ。

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拾壱

第59話

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引き攣る少年の顔がどんどん青ざめていく。

「っ縛るの、やだ・・・よ、っパパ、こわい」

「ふぅ、ふぅっ・・・悠太っ」

「ひっ、」

白いワイシャツを着せた少年の体には赤い紐が絡みつき、胸を強調するように縛り付けられている。

橘の右手に握られたハサミが陽真の身体を滑り、ツンと立ち上がった乳首に触れた。

「・・・お前の為にネットで沢山買ったんだぞ?もっと喜びなさい」

橘がハサミで乳首を覆っていた布を切り取り、ねっとりと舐め上げる。

「ッ、ぅ・・・」

「・・・反応鈍いな、?」

「切れ・・・?っんぅ''」

小さく舌打ちをした男が少年の口に太い指をねじ込む。

「っぐ・・・げほ、けほ」

男の指が陽真の上顎の凹凸を撫で、口内を掻き混ぜると苦い味が口に広がる。
伊武にキスをされた時に感じたあの味だ。

「身体はどうだ?」

「・・・身体?」

じっと観察するような視線。

愛撫する訳でもなく、無機質に体にペタペタと触れたかと思えば、体を気遣うのような男の口ぶりに首を傾げた。

「っなに・・・?」

「・・・」

濡れた感覚に視線を下げると、先程まで萎えていた陽真のソレが嘘のようで鈴口からは白濁色の液体がトプトプと溢れ出ていた。

「えっ、えっ、なんで、なんで俺イッて・・・っ?」

「・・・媚薬ドラッグが初めてって訳でもないだろ?」

「へ、ぇ?」

「一昨日も若から貰ったろ──」

チュッチュッと陽真の胸に吸い付く橘の口がニヤリと歪み、少年がブルりと身体を震わせる。

そうか、あの苦い味。

たった数年前なのに今まで忘れていた。

「っ。まどろっこしいのはやめてさ、もっと激しくして・・・」

「・・・っ」

紐で縛られて不自由な手の代わりに脚を使って橘の体を引き寄せる。

震える脚が橘の背をなぞると、少年の脚を捕まえた男がゆっくりと顔を上げた。

「・・・何を企んでるか見え見えだぞ」

「っ訳分からなくなるくらい犯して・・・。こんなの記憶に残るのが、怖い」

「・・・っ叶えてやるよ」

潤んだ瞳で初めて橘に笑いかければ、みっともなくデレついた表情の男が素直に首を縦に振る。

これは媚薬のせいだ。

シーツが擦れる。

獣のような男の唸り声。

肉がぶつかる音に混じる濡れた音。

あぁ、意識が遠のく。
このままもう二度と目覚めなければいいのに。






「・・・・・・かいっ」
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