とける。

壱

第3話

『っちょ、まだそこっ、いたいですって！』

『はぁ？！もう十分緩いだろうが』

『この前無理矢理広げられて切れたんです！』

『悠太ぁーこっち来てチンコ舐めて』

『っ舐めるから、まだ、いれないで』

ホテルに入る時、店員は俺の事を見て見ないふりする。だってどう考えても未成年だし、怖い男二人に挟まれてたら『おかしい』って思うはずだ。

家の寝床の何億倍も柔らかいベッドで、男に抱かれる。初めは怖かったし、痛いで頭がいっぱいで、何も考えられなかった。

でも最近はベッドのことを考えられるようになった。柔らかくて幸せだ。って思える様になった。

相手は大学生くらいの若い男から、物好きそうな中年のオッサンまで様々。

若い男は何を言ってもガツガツ突っ込んでくるだけで自分の気持ちイイしか考えない。
中年のオッサンの場合は、少し甘えた声を出すと優しくなって痛い思いをしなくて済む時がある。

加減を間違えると相手が更に興奮して止まらなくなるから気を付けないといけない。

『っん、ふ、ちゅｯ・・・っぁ』

『おー上手い上手い。あの頃からだいぶ上手くなったじゃねぇか』

『俺に仕込んでヤラセてるのはあんた達だろ。フェラも精液飲むのも覚えたんだから追加でくれよ』

『借金から差し引いといてやるよ。まっ、俺たちから開放されるのはまだまだ先の話だろうがな』

『悠太、お前がこのバイトから逃げなきゃ、お前のパパは安心して生きられるんだ』

その頃には特殊なプレイも覚えさせられて、両耳にピアスを開けられたり、赤い髪に染めさせられて知りもしない『息子』を演じたりもした。

俺が、父さんの支えになるよ。いつかこいつらから解放されたら遊びに行こう。行けなかった修学旅行にも一緒に行きたい。


『っひ、あ"？！き・・・っきょうはふぇらだけってｯ！挿れないでって！！挿れんなっつったじゃんんぁ、ｯぁ、ぅう』

『目の前で尻が揺れてたら挿れんだろ。ｯぁ"ぁ～！えっろ・・・っ俺の事『パパ』って呼べｯ！50追加してやるから、な？』

『ｯ～！！『っぱ、パパっ！きもちｯ、ぁ、あっあっ、ンｯぁ、ん・・・』ｯぁ、やっだぁ、っぁｯ～』


いつか・・・



────とうさん