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April
双子とわんこは癒し要員③
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ふと、ごく近くから視線を感じて振り返る。
そこに居たのは、わんこ書記の成宮賢心先輩。
なぜかじっとこちらを見ている。
不思議に思って声をかけようとした時、右腕を引かれた。
突然のことでバランスを崩して、俺より少し背が低いマリモの胸に飛び込んでしまった。
「うお!?」
「おっと!? 大丈夫か、蒼葉!?」
「…………大丈夫。悪い」
「オレは全然平気だぞ!!」
明るい笑顔でそう言われた、が。
いや、誰のせいだよ。そもそも転びそうになったのはお前のせいだって。
そんな俺の心の声には全く気づいてくれないマリモは、双子とわんこに話を投げる。
「なあ、みんなも蒼葉と一緒に飯食いたいよな!!」
「どっちでもいいよー」
「よー」
「ど……っち、でも……い」
「じゃあ決まりだな!!」
いやどこがですか?
ねえマリモ。みなさんどっちでもいいそうです。別に俺がいなくてもいいようですよ、おーい、マリモさん。
やっぱり手を振り払って逃げ出してやろうかと思ったものの、俺にのみ興味を示し、すぐ近くにいる陽希やナギを完全無視している現状。
陽希はどうでもいいが、ナギに意識が向かないようにするためには、このまま連れられていくのが得策のような気がする。
結局、俺はマリモに引き摺られながらVIPルームに入ることとなった。
その間の視線の痛いこと痛いこと……。
昔からの人気者たちが慣れてしまったというのは理解できるのだが、天照学園2日目のマリモはなんでそこまで気にせずにいられるのか。
俺はこの学園では位が高い方なので、悪い意味合いの視線は少ない。まぁ学園の性質上庶民を下に見ている輩は一定数いるため、中には侮蔑の視線や、性的な気持ち悪い視線を感じることもあるのだが。
とはいえ、人気者の生徒会役員と、自分で言うのもなんだが《女神様》として慕っていただいている俺を侍らせているマリモは、他とは比べ物にならないほどに悪い意味合いの視線を受けているはずだ。
普通の人ならば、震え出すほど怖いはず。だって不特定多数の人間からの侮蔑や恨みの視線なんて、怖い以外の何物でもない。
なのに、マリモはそれを一切感じさせない。
逆にすごい才能なのでは。もしくは“ド”がつくほどの鈍感なのか、馬鹿なのか。
「蒼葉と一緒に飯食えるなんて、すげえ嬉しいぞ!!」
「そーか。そりゃよかった」
適当に返事をしながら、残っていたうどんを啜る。
うーん、伸びてる。悲しい。それでも美味しいんだけども。
それにしても、マリモが来てまだたった2日だと言うのに、俺の日常は狂い始めている。
物語で言うと大筋の展開というか、メインどころの動きに巻き込まれ始めてるよな、間違いなく。
なにより、陽希の思いどおりになっているのがすごく嫌だ。アイツはいつも通りの日常送っているのに俺だけ巻き込まれているだなんて、すげえ不満。
俺がこの渦から抜けることが叶わないなら、絶対に陽希も巻き込んでやる。
まぁそんなこんなで、現状には不満だし、このままだと嫌なことには違いないが、今まで遠くから見ているだけだった双子とわんこのふわふわしたやり取りを目の前で聞いていられるのは、実はかなり嬉しい。やはり直接見ている方が癒される。
生徒会は苦手だが、俺はこの3人には好印象を抱いていたりする。
まぁ、薄い本とかでもこの3人は悪く書かれていることは少ないし。せいぜい、双子がいたずらっ子だということくらいだ。
ということで、今すぐにでもマリモにはお口チャックをして欲しいところ。まぁ無理だろうけど。
「ねーねー」
「ねーねー」
「「藤咲蒼葉ー」」
「ふえっ、あ、はい?」
突然、双子から声をかけられ、またもや変な声が出た。
ちょっと恥ずかしい。俺としたことが。
双子はそれを気にした様子もなく、ただ何か目を輝かせて詰め寄ってくる。
「さっちゃんの親友ってホント?」
「ホント?」
「いやいや、今朝初めて話したんで親友だなんてとんでもない」
まさか、聞かれることがこんなことだとは。
今の感じだと可能性は薄いかもしれないが、もしもお2人がマリモのことを恋愛的に好きだったりして、俺のことを敵対視するなんてことになっては敵わない。
なので、俺は包み隠さず本当のことを話した。
それに反応したのは双子ではなく、なんとマリモ。
「何言ってるんだよ! オレたち親友だろ!?」
「親友というのは、お互いに信頼しきっていて何でも話せるとても仲のいい友達のことだと俺は解釈してるので」
「オレは、蒼葉のこと信頼してるぞ!!」
「マジかー、そりゃどうもー」
棒読みでそう返事すると、マリモは嬉しそうに笑う。
単純だな、おい。
「おう! だからオレたち親友だよな!!」
「違う」
「え!? なんでだよ!?」
「だから、今朝話すようになったばかりのやつをどう信用しろと」
「オレは信用してるんだって! 蒼葉もそうだろ!?」
「……」
全く会話が成り立たない。俺は早々に意思疎通を諦めた。
うどんの残りを食べることに集中する。
そんな俺に対し飽きもせずにブーブーと文句を垂れるマリモをガン無視していると、双子がけらけらと笑い出した。
「藤咲蒼葉、おもしろーい!」
「おもしろーい!」
「藤咲蒼葉って長いねー?」
「ねー?」
「蒼くんって呼ぼっか!」
「呼ぼ呼ぼ!」
「「いいよね、蒼くん?」」
同じ顔をした2人が同時に振り返り、紫がかった大きな瞳が4つ、俺をじっと見つめてくる。
2人の名前のように秋の紅葉を思わすオレンジ色の髪が、2人の動きに合わせてぴょこぴょこと跳ねる。
頭の先から足の指まで、本当に瓜二つな一卵性双生児の朝比奈兄弟。ちょっとやそっとじゃ見分けられないというのも分からなくはない。
唯一見分けるポイントは、2人が使っているピンの色と場所。
兄の椛は、右に赤色。
弟の楓は、左に青色。
ほとんどの人はこれを見て見分けている。
だから今のように、顔の角度でピンが見えなくなると、不用意に名前で呼ぶのは避けるべきだったりする。
「何でもいいですよ」
「「やったー!」」
いやなにこれ可愛い。
キャッキャとはしゃぐ双子に続いて、書記のわんこ先輩が話し始める。
「ふじさき、あお……ば……」
「はい、何でしょう? ……というのはさておき、フルネーム呼ぶのはやっばり長いでしょ? 蒼葉とか蒼とかでいいですよ、先輩」
「……っ! あり、がと……、蒼」
にっこりと微笑んでくれたのと同時に、黒髪がふわりと揺れる。
窓から射す光の加減で、少し青くも見える黒髪。寝癖を直すことなく、ところどころ跳ねているのもまた良い。
そして、なぜか耳としっぽまで見える。パタパタ振ってるように見える。やばい、まじで大型わんこだ、ニヤける。
ただ話しづらそうだなと思って、双子と同様に名前でいいと提案しただけなのに、なんだか懐いてもらえたみたいでラッキー。
たどたどしい話し方とはいえ、焦らず待てばきちんと会話できるし、そんなの何の問題もない。
むしろ一生懸命頑張る姿が可愛い。可愛らしさを引き立てている。
生徒会役員である双子とわんこの3人は、やはり直接会っても可愛かった。
だから、こうして会話出来ることは単純に嬉しい。
まぁ萌えの観点で言うと、この3人より残りの3人の方だということには違いないのだが。
その時、背筋がぶるりと震えた。
慌てて辺りを見回すが、広い部屋には俺と双子とわんことマリモがいるだけ。4人の様子にも、部屋にも、特に不審な点はない。
内心首を傾げながら、冷たくなったうどんの出汁を飲み干して、手を合わせる。
「ごちそうさまでした」
そこに居たのは、わんこ書記の成宮賢心先輩。
なぜかじっとこちらを見ている。
不思議に思って声をかけようとした時、右腕を引かれた。
突然のことでバランスを崩して、俺より少し背が低いマリモの胸に飛び込んでしまった。
「うお!?」
「おっと!? 大丈夫か、蒼葉!?」
「…………大丈夫。悪い」
「オレは全然平気だぞ!!」
明るい笑顔でそう言われた、が。
いや、誰のせいだよ。そもそも転びそうになったのはお前のせいだって。
そんな俺の心の声には全く気づいてくれないマリモは、双子とわんこに話を投げる。
「なあ、みんなも蒼葉と一緒に飯食いたいよな!!」
「どっちでもいいよー」
「よー」
「ど……っち、でも……い」
「じゃあ決まりだな!!」
いやどこがですか?
ねえマリモ。みなさんどっちでもいいそうです。別に俺がいなくてもいいようですよ、おーい、マリモさん。
やっぱり手を振り払って逃げ出してやろうかと思ったものの、俺にのみ興味を示し、すぐ近くにいる陽希やナギを完全無視している現状。
陽希はどうでもいいが、ナギに意識が向かないようにするためには、このまま連れられていくのが得策のような気がする。
結局、俺はマリモに引き摺られながらVIPルームに入ることとなった。
その間の視線の痛いこと痛いこと……。
昔からの人気者たちが慣れてしまったというのは理解できるのだが、天照学園2日目のマリモはなんでそこまで気にせずにいられるのか。
俺はこの学園では位が高い方なので、悪い意味合いの視線は少ない。まぁ学園の性質上庶民を下に見ている輩は一定数いるため、中には侮蔑の視線や、性的な気持ち悪い視線を感じることもあるのだが。
とはいえ、人気者の生徒会役員と、自分で言うのもなんだが《女神様》として慕っていただいている俺を侍らせているマリモは、他とは比べ物にならないほどに悪い意味合いの視線を受けているはずだ。
普通の人ならば、震え出すほど怖いはず。だって不特定多数の人間からの侮蔑や恨みの視線なんて、怖い以外の何物でもない。
なのに、マリモはそれを一切感じさせない。
逆にすごい才能なのでは。もしくは“ド”がつくほどの鈍感なのか、馬鹿なのか。
「蒼葉と一緒に飯食えるなんて、すげえ嬉しいぞ!!」
「そーか。そりゃよかった」
適当に返事をしながら、残っていたうどんを啜る。
うーん、伸びてる。悲しい。それでも美味しいんだけども。
それにしても、マリモが来てまだたった2日だと言うのに、俺の日常は狂い始めている。
物語で言うと大筋の展開というか、メインどころの動きに巻き込まれ始めてるよな、間違いなく。
なにより、陽希の思いどおりになっているのがすごく嫌だ。アイツはいつも通りの日常送っているのに俺だけ巻き込まれているだなんて、すげえ不満。
俺がこの渦から抜けることが叶わないなら、絶対に陽希も巻き込んでやる。
まぁそんなこんなで、現状には不満だし、このままだと嫌なことには違いないが、今まで遠くから見ているだけだった双子とわんこのふわふわしたやり取りを目の前で聞いていられるのは、実はかなり嬉しい。やはり直接見ている方が癒される。
生徒会は苦手だが、俺はこの3人には好印象を抱いていたりする。
まぁ、薄い本とかでもこの3人は悪く書かれていることは少ないし。せいぜい、双子がいたずらっ子だということくらいだ。
ということで、今すぐにでもマリモにはお口チャックをして欲しいところ。まぁ無理だろうけど。
「ねーねー」
「ねーねー」
「「藤咲蒼葉ー」」
「ふえっ、あ、はい?」
突然、双子から声をかけられ、またもや変な声が出た。
ちょっと恥ずかしい。俺としたことが。
双子はそれを気にした様子もなく、ただ何か目を輝かせて詰め寄ってくる。
「さっちゃんの親友ってホント?」
「ホント?」
「いやいや、今朝初めて話したんで親友だなんてとんでもない」
まさか、聞かれることがこんなことだとは。
今の感じだと可能性は薄いかもしれないが、もしもお2人がマリモのことを恋愛的に好きだったりして、俺のことを敵対視するなんてことになっては敵わない。
なので、俺は包み隠さず本当のことを話した。
それに反応したのは双子ではなく、なんとマリモ。
「何言ってるんだよ! オレたち親友だろ!?」
「親友というのは、お互いに信頼しきっていて何でも話せるとても仲のいい友達のことだと俺は解釈してるので」
「オレは、蒼葉のこと信頼してるぞ!!」
「マジかー、そりゃどうもー」
棒読みでそう返事すると、マリモは嬉しそうに笑う。
単純だな、おい。
「おう! だからオレたち親友だよな!!」
「違う」
「え!? なんでだよ!?」
「だから、今朝話すようになったばかりのやつをどう信用しろと」
「オレは信用してるんだって! 蒼葉もそうだろ!?」
「……」
全く会話が成り立たない。俺は早々に意思疎通を諦めた。
うどんの残りを食べることに集中する。
そんな俺に対し飽きもせずにブーブーと文句を垂れるマリモをガン無視していると、双子がけらけらと笑い出した。
「藤咲蒼葉、おもしろーい!」
「おもしろーい!」
「藤咲蒼葉って長いねー?」
「ねー?」
「蒼くんって呼ぼっか!」
「呼ぼ呼ぼ!」
「「いいよね、蒼くん?」」
同じ顔をした2人が同時に振り返り、紫がかった大きな瞳が4つ、俺をじっと見つめてくる。
2人の名前のように秋の紅葉を思わすオレンジ色の髪が、2人の動きに合わせてぴょこぴょこと跳ねる。
頭の先から足の指まで、本当に瓜二つな一卵性双生児の朝比奈兄弟。ちょっとやそっとじゃ見分けられないというのも分からなくはない。
唯一見分けるポイントは、2人が使っているピンの色と場所。
兄の椛は、右に赤色。
弟の楓は、左に青色。
ほとんどの人はこれを見て見分けている。
だから今のように、顔の角度でピンが見えなくなると、不用意に名前で呼ぶのは避けるべきだったりする。
「何でもいいですよ」
「「やったー!」」
いやなにこれ可愛い。
キャッキャとはしゃぐ双子に続いて、書記のわんこ先輩が話し始める。
「ふじさき、あお……ば……」
「はい、何でしょう? ……というのはさておき、フルネーム呼ぶのはやっばり長いでしょ? 蒼葉とか蒼とかでいいですよ、先輩」
「……っ! あり、がと……、蒼」
にっこりと微笑んでくれたのと同時に、黒髪がふわりと揺れる。
窓から射す光の加減で、少し青くも見える黒髪。寝癖を直すことなく、ところどころ跳ねているのもまた良い。
そして、なぜか耳としっぽまで見える。パタパタ振ってるように見える。やばい、まじで大型わんこだ、ニヤける。
ただ話しづらそうだなと思って、双子と同様に名前でいいと提案しただけなのに、なんだか懐いてもらえたみたいでラッキー。
たどたどしい話し方とはいえ、焦らず待てばきちんと会話できるし、そんなの何の問題もない。
むしろ一生懸命頑張る姿が可愛い。可愛らしさを引き立てている。
生徒会役員である双子とわんこの3人は、やはり直接会っても可愛かった。
だから、こうして会話出来ることは単純に嬉しい。
まぁ萌えの観点で言うと、この3人より残りの3人の方だということには違いないのだが。
その時、背筋がぶるりと震えた。
慌てて辺りを見回すが、広い部屋には俺と双子とわんことマリモがいるだけ。4人の様子にも、部屋にも、特に不審な点はない。
内心首を傾げながら、冷たくなったうどんの出汁を飲み干して、手を合わせる。
「ごちそうさまでした」
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