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四章
衝撃と衝動 2
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ケースに屈みこんでいた和也が身体を起こす。その手には大きなパールビーズの連なる長い棒状のものが握られていた。和也が握っている黒いハンドルの下からは細いコードが伸びている。順はその器具の正体が判らず、訝りに眉を寄せた。
ちらりと目を横に向ける。和也が引っ張り出したケースには色んなものが詰められているようだった。使い道の判らないものが幾つも入っている。だがその中で順にも見覚えのあるものがあった。
表面に何も書かれていないチューブが数本入れられている。その中の一つを和也が取り上げる。キャップを取ったチューブの先端から透明なジェル状のものがパールビーズの上に盛られる。それを見た順は微かに身体を震わせた。酷い痛みに苛まれている筈なのに、何故か下半身が熱くなる。
「お前と違って身体は素直だよなあ。おら、萎えてたのが勃ってきやがった」
「ん、う」
違う、と順は反射的に返そうとした。だがボールに遮られて上手く言葉にならない。血と唾液の混ざったものが順の唇の端から伝う。
下半身からこみ上げた熱が順の背中を通って頭まで走る。チューブの中身を塗りたくったパールビーズを順の肛門に押し付けながら和也は低く嗤った。
「そのうち自分から白状したくなるぞ。ほら、一つ」
そう言いながら和也がゆっくりと手を押す。軽い抵抗の後にパールビーズはつるんと順の体内に納まった。そのまま和也が手首を使ってパールビーズを小刻みに震わせる。その瞬間、半分ほど頭をもたげていた順のペニスは一気に勃起した。
「んー!」
順は目を見張って首を激しく横に振った。見開いた目から涙が伝う。
「ふたーつ」
嘲笑を浮かべて和也がカウントする。二つ目のパールビーズがじわじわと窄まりを通る。順はぶるりと身体を震わせて思わず熱い息をついた。激しい痛みを感じ続けている筈なのに、それが熱から快楽へと変わる。
みっつ、よっつと和也がゆっくりと数を数える。そのたびに順は言いようのない快感を覚えた。恐らく塗られた例のものの効果もあるのだろう。順は次第に痛みを忘れて快楽に囚われていった。
「ななーつ。これで全部入ったぞ」
恍惚の表情をして順は仰け反った。和也が小さく手を動かすたびに激しい快感が腹の底からこみ上げる。順のペニスの先端からは先走りに混ざって精液が一筋垂れていた。乱暴されているという状況と肉体的な痛みと快感が混ざり合い、言いようのない深い絶頂感に何度も導かれる。
「おら、イキ顔もっかい見せてみろ」
そう言いながら和也が手を左右に小刻みに震わせる。その動きに合わせて大きなパールビーズが腸内で蠢く。順は悲鳴に似た声を上げながら腰を大きくひくつかせた。充血しきったペニスが触れてもいないのにびくりと脈打つ。水の入った風船を針で突いて割ったように、順のペニスは一気に精液を撒き散らした。ロープやスーツの上着、シャツやベッド、順の顔面と所構わず精液が散る。急に溢れた特有の香りに包まれつつ順はうっとりと目を細めた。
「こんだけ痛い目見て、ケツにバイブ突っ込まれてイっちまうんだもんな。木村って絶対変態だろ」
下卑た言葉を浴びせられてももう抵抗する気が起こらない。順は潤んだ目を和也に向けて何度も腰を振ってみせた。もっと、もっと深く激しい快感が欲しい。
「そうそう。忘れてた」
しばしアナルバイブを弄んでから和也が腰を屈める。和也はアタッシュケースから小さなプラスチックの箱を取り上げた。蓋を開いて一本の太い針を取り出す。
「いいものつけてやるからな」
和也の手に握られている針を見止めた順の理性が少しだけ戻ってくる。順は目を見張って針と和也とを見比べた。太い縫い針の先端が窓から入る光を照り返して煌く。和也はもう片方の手に握っていた小箱を順の胸に乗せた。蓋を開けて中身を指先につまむ。
「そんな怖がるなよ。痛いのは一瞬だけだ」
「んー! んぅ、んんー!」
順は近付いてくる針の先端を見ながら力なく頭を振った。和也が舌打ちをしてベッドに手を伸ばす。アナルバイブから伸びるコードの先についたリモコンを和也が操作した瞬間、順の腸内でパールビーズが振動を始めた。微振動にセットされたバイブが腸壁を微かに刺激する。順は和也の手に押さえられるままに右の頬を枕に押し付けた。
じっとしてろよ。低い和也の声が間近に聞こえる。順は目を細めて荒い息をついた。射精して萎えかけていたペニスがむくりと頭をもたげる。和也は順の左の耳朶を指に挟み、針の先端を突き刺した。
あ……っ!
順は心の底で声を上げた。耳朶を針で刺された瞬間に達してしまう。細く白いものがペニスから迸ったのを見たのだろう。和也がくすくすと笑う。
「今のでイっちまったか。気持ちよかったか?」
刺された痛みが快楽に変化したことを順ははっきりとは理解出来なかった。腸内を揺さぶられる感覚と耳の痛みに異様なほど昂奮する。
「ほら、こっち向け。今度は反対側だ」
順は言われた通りにのろのろと顔の向きを変えた。さりげなく和也がバイブレーターの振動を調節する。まだ精液を垂らしていた順のペニスが腸の奥深い部分に振動を入れられて再び勃ち上がる。続いて右の耳朶を針で貫かれた順は甘い息をついて腰をひくつかせた。また射精してしまったのだ。
ちらりと目を横に向ける。和也が引っ張り出したケースには色んなものが詰められているようだった。使い道の判らないものが幾つも入っている。だがその中で順にも見覚えのあるものがあった。
表面に何も書かれていないチューブが数本入れられている。その中の一つを和也が取り上げる。キャップを取ったチューブの先端から透明なジェル状のものがパールビーズの上に盛られる。それを見た順は微かに身体を震わせた。酷い痛みに苛まれている筈なのに、何故か下半身が熱くなる。
「お前と違って身体は素直だよなあ。おら、萎えてたのが勃ってきやがった」
「ん、う」
違う、と順は反射的に返そうとした。だがボールに遮られて上手く言葉にならない。血と唾液の混ざったものが順の唇の端から伝う。
下半身からこみ上げた熱が順の背中を通って頭まで走る。チューブの中身を塗りたくったパールビーズを順の肛門に押し付けながら和也は低く嗤った。
「そのうち自分から白状したくなるぞ。ほら、一つ」
そう言いながら和也がゆっくりと手を押す。軽い抵抗の後にパールビーズはつるんと順の体内に納まった。そのまま和也が手首を使ってパールビーズを小刻みに震わせる。その瞬間、半分ほど頭をもたげていた順のペニスは一気に勃起した。
「んー!」
順は目を見張って首を激しく横に振った。見開いた目から涙が伝う。
「ふたーつ」
嘲笑を浮かべて和也がカウントする。二つ目のパールビーズがじわじわと窄まりを通る。順はぶるりと身体を震わせて思わず熱い息をついた。激しい痛みを感じ続けている筈なのに、それが熱から快楽へと変わる。
みっつ、よっつと和也がゆっくりと数を数える。そのたびに順は言いようのない快感を覚えた。恐らく塗られた例のものの効果もあるのだろう。順は次第に痛みを忘れて快楽に囚われていった。
「ななーつ。これで全部入ったぞ」
恍惚の表情をして順は仰け反った。和也が小さく手を動かすたびに激しい快感が腹の底からこみ上げる。順のペニスの先端からは先走りに混ざって精液が一筋垂れていた。乱暴されているという状況と肉体的な痛みと快感が混ざり合い、言いようのない深い絶頂感に何度も導かれる。
「おら、イキ顔もっかい見せてみろ」
そう言いながら和也が手を左右に小刻みに震わせる。その動きに合わせて大きなパールビーズが腸内で蠢く。順は悲鳴に似た声を上げながら腰を大きくひくつかせた。充血しきったペニスが触れてもいないのにびくりと脈打つ。水の入った風船を針で突いて割ったように、順のペニスは一気に精液を撒き散らした。ロープやスーツの上着、シャツやベッド、順の顔面と所構わず精液が散る。急に溢れた特有の香りに包まれつつ順はうっとりと目を細めた。
「こんだけ痛い目見て、ケツにバイブ突っ込まれてイっちまうんだもんな。木村って絶対変態だろ」
下卑た言葉を浴びせられてももう抵抗する気が起こらない。順は潤んだ目を和也に向けて何度も腰を振ってみせた。もっと、もっと深く激しい快感が欲しい。
「そうそう。忘れてた」
しばしアナルバイブを弄んでから和也が腰を屈める。和也はアタッシュケースから小さなプラスチックの箱を取り上げた。蓋を開いて一本の太い針を取り出す。
「いいものつけてやるからな」
和也の手に握られている針を見止めた順の理性が少しだけ戻ってくる。順は目を見張って針と和也とを見比べた。太い縫い針の先端が窓から入る光を照り返して煌く。和也はもう片方の手に握っていた小箱を順の胸に乗せた。蓋を開けて中身を指先につまむ。
「そんな怖がるなよ。痛いのは一瞬だけだ」
「んー! んぅ、んんー!」
順は近付いてくる針の先端を見ながら力なく頭を振った。和也が舌打ちをしてベッドに手を伸ばす。アナルバイブから伸びるコードの先についたリモコンを和也が操作した瞬間、順の腸内でパールビーズが振動を始めた。微振動にセットされたバイブが腸壁を微かに刺激する。順は和也の手に押さえられるままに右の頬を枕に押し付けた。
じっとしてろよ。低い和也の声が間近に聞こえる。順は目を細めて荒い息をついた。射精して萎えかけていたペニスがむくりと頭をもたげる。和也は順の左の耳朶を指に挟み、針の先端を突き刺した。
あ……っ!
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「ほら、こっち向け。今度は反対側だ」
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