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女子大生、二体
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「これが捕獲直前の動画です」
自宅であろうか、ソファの上に並んで座っている。顔立ちは似ているが、雰囲気は全然違う。メイクや服装が派手な姉のきらら。黒髪で清楚な妹のくらら。二体とも蒼ざめて俯いている。
「どちらも同じ女子大に通う一年生で十八です」
「ずいぶんキャラが違うようですが」
「まあ、おっしゃる通りです」
「察するに、借金のカタに取られたというところですか?」
「正解です。父親の事業が失敗し、失踪してしまいました。母親は義母で、実子の男の子がもう一人いまして、息子可愛さのあまり、連れ子を売って借金を返済しようと画策したのです」
「それで捕獲されて連れて来られた、と」
「その通りです」
「舞花、入れ」
響児が声を掛ける。
「はい」
カツ、カツ……
ピンヒールを響かせ、舞花が入って来た。漆黒のボンデージスーツ姿である。超ハイレグから白い美脚が伸びている。
「調教を始める。立て」
氷のような表情に、二体の活人形は怯え、固く抱き合って身を縮めた。
ビシッ!
革の一本鞭が床に炸裂する。
「ヒィッ」
「グズグズするな!」
ビシッ!
「活人形が甘えてんじゃない!次はここだよ」
黒い鞭が艶やかな桃尻を這い回る。
二体の活人形は嗚咽を漏らしながら立ち上がった。恐怖で顔は歪み、まっすぐ歩けないほど足が震えていたが腕を掴まれて調教エリアに引き出された。天井から垂れ下がったチェーンに、両手首をまとめた状態で繋がれた。
「舞花、吊るせ」
「はい」
舞花が端末を操作するとチェーンは巻き上げられた。二体並んで、両脚が床にやっと着く位置で止まる。
姉のきららも黒髪に戻されたらしい。こうして並べてみると、やはり双子はほとんど見分けがつかない。
「肌を晒せ」
まずはキャミソールが切り裂かれ、乳房が露わになった。二体とも目を閉じて耐えている。
「先生、どちらが姉のきららか分かりますかな?」
雪之丞は響児に尋ねた。
「ふむ」
響児は二体のプロフィールを読み込む。続いて二体それぞれの身体を凝視する。
「ああっ、見ないで」
羞恥心から身を捩らせる二体。
「舞花、直立させろ。雪之丞さんもお願いします」
舞花と雪之丞が、一体ずつ、それぞれの肩を押さえて正面を向かせる。
「なるほど……分かりました。雪之丞さんが押さえている方が姉ですね」
「ほう、正解です」
雪之丞は驚いて言った。
「なぜ分かったのですか?」
「プロフィールでは、姉は二人の男を知っており、妹は生娘とあります。男を知った身体はプロからは一目瞭然です」
「いや、乳首の色は妹の方が濃いので迷うかと思ったのですが」
「プロは乳首よりも、腰つきを見ます」
「さすがですね」
雪之丞は感嘆の声を上げた。
「舞花も男を知れば、身体の変化が分かるようになる」
「はい、精進します」
続いてパンティが剥ぎ取られる。響児が感想を言う
「二人ともナチュラルですね。毛量は多い方ですかね」
「はい」
「ところで雪之丞さん、この二体はどのように仕上げますか?以前のように遊郭に売るのですか?」
「そこなんですが、一体は遊郭に売ろうと思います」
「もう一体は?」
「私と妻には子供がいません。愛らしい活人形として手元に置きたいと思っています。いずれ孕めば、生まれて来る子は後継者とするつもりです」
「双子なのに、天国と地獄に分かれると言う訳ですね」
「そうです、ね」
「で、どちらを残すおつもりで?」
雪之丞が響児を見る。ためらいながら、
「先生はどう思われます?」
「値段から言えば生娘の方が高く売れるでしょうね」
「そうですよねえ……」
雪之丞が黙り込む。
「でも、清い方を残したいんでしょう?」
「ええ……そうですね、そうしましょう」
響児は頷いて、
「それでは、姉のきららは遊郭に売ると言うことで」
「ええ」
「それに見合った調教メニュー酖溺を行っていきます」
「以前と同じ?」
「そうです」
「おお、あの時の仕上がりは見事でしたな。今回も楽しみです」
続けて、
「妹のくらら用のメニューは温順です。従順で可愛らしい活人形に仕上げます。雪之丞さんと奥様にも参加して頂きます」
「喜んで」
響児は舞花の方を向き、
「まず耽溺の準備をするように。この後すぐに始まる」
「はい」
「雪之丞さん、舞花は今日はこんな格好をしていますが、新しい香薬師に任命しています。ご存知だとは思いますが、霧氷流では鞭など使いません。最初に威圧感を与えるための演技です」
「存じておりますよ。痛みを与えることなく、内側から活人形に染め上げていく」
「その通りです」
(続く)
自宅であろうか、ソファの上に並んで座っている。顔立ちは似ているが、雰囲気は全然違う。メイクや服装が派手な姉のきらら。黒髪で清楚な妹のくらら。二体とも蒼ざめて俯いている。
「どちらも同じ女子大に通う一年生で十八です」
「ずいぶんキャラが違うようですが」
「まあ、おっしゃる通りです」
「察するに、借金のカタに取られたというところですか?」
「正解です。父親の事業が失敗し、失踪してしまいました。母親は義母で、実子の男の子がもう一人いまして、息子可愛さのあまり、連れ子を売って借金を返済しようと画策したのです」
「それで捕獲されて連れて来られた、と」
「その通りです」
「舞花、入れ」
響児が声を掛ける。
「はい」
カツ、カツ……
ピンヒールを響かせ、舞花が入って来た。漆黒のボンデージスーツ姿である。超ハイレグから白い美脚が伸びている。
「調教を始める。立て」
氷のような表情に、二体の活人形は怯え、固く抱き合って身を縮めた。
ビシッ!
革の一本鞭が床に炸裂する。
「ヒィッ」
「グズグズするな!」
ビシッ!
「活人形が甘えてんじゃない!次はここだよ」
黒い鞭が艶やかな桃尻を這い回る。
二体の活人形は嗚咽を漏らしながら立ち上がった。恐怖で顔は歪み、まっすぐ歩けないほど足が震えていたが腕を掴まれて調教エリアに引き出された。天井から垂れ下がったチェーンに、両手首をまとめた状態で繋がれた。
「舞花、吊るせ」
「はい」
舞花が端末を操作するとチェーンは巻き上げられた。二体並んで、両脚が床にやっと着く位置で止まる。
姉のきららも黒髪に戻されたらしい。こうして並べてみると、やはり双子はほとんど見分けがつかない。
「肌を晒せ」
まずはキャミソールが切り裂かれ、乳房が露わになった。二体とも目を閉じて耐えている。
「先生、どちらが姉のきららか分かりますかな?」
雪之丞は響児に尋ねた。
「ふむ」
響児は二体のプロフィールを読み込む。続いて二体それぞれの身体を凝視する。
「ああっ、見ないで」
羞恥心から身を捩らせる二体。
「舞花、直立させろ。雪之丞さんもお願いします」
舞花と雪之丞が、一体ずつ、それぞれの肩を押さえて正面を向かせる。
「なるほど……分かりました。雪之丞さんが押さえている方が姉ですね」
「ほう、正解です」
雪之丞は驚いて言った。
「なぜ分かったのですか?」
「プロフィールでは、姉は二人の男を知っており、妹は生娘とあります。男を知った身体はプロからは一目瞭然です」
「いや、乳首の色は妹の方が濃いので迷うかと思ったのですが」
「プロは乳首よりも、腰つきを見ます」
「さすがですね」
雪之丞は感嘆の声を上げた。
「舞花も男を知れば、身体の変化が分かるようになる」
「はい、精進します」
続いてパンティが剥ぎ取られる。響児が感想を言う
「二人ともナチュラルですね。毛量は多い方ですかね」
「はい」
「ところで雪之丞さん、この二体はどのように仕上げますか?以前のように遊郭に売るのですか?」
「そこなんですが、一体は遊郭に売ろうと思います」
「もう一体は?」
「私と妻には子供がいません。愛らしい活人形として手元に置きたいと思っています。いずれ孕めば、生まれて来る子は後継者とするつもりです」
「双子なのに、天国と地獄に分かれると言う訳ですね」
「そうです、ね」
「で、どちらを残すおつもりで?」
雪之丞が響児を見る。ためらいながら、
「先生はどう思われます?」
「値段から言えば生娘の方が高く売れるでしょうね」
「そうですよねえ……」
雪之丞が黙り込む。
「でも、清い方を残したいんでしょう?」
「ええ……そうですね、そうしましょう」
響児は頷いて、
「それでは、姉のきららは遊郭に売ると言うことで」
「ええ」
「それに見合った調教メニュー酖溺を行っていきます」
「以前と同じ?」
「そうです」
「おお、あの時の仕上がりは見事でしたな。今回も楽しみです」
続けて、
「妹のくらら用のメニューは温順です。従順で可愛らしい活人形に仕上げます。雪之丞さんと奥様にも参加して頂きます」
「喜んで」
響児は舞花の方を向き、
「まず耽溺の準備をするように。この後すぐに始まる」
「はい」
「雪之丞さん、舞花は今日はこんな格好をしていますが、新しい香薬師に任命しています。ご存知だとは思いますが、霧氷流では鞭など使いません。最初に威圧感を与えるための演技です」
「存じておりますよ。痛みを与えることなく、内側から活人形に染め上げていく」
「その通りです」
(続く)
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