純情可憐な社長令嬢はイケオジ弁護士に溺れていく

芦屋 道庵 (冷月 冴 改め)

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浅川 由梨花

夫婦の財産

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 だんだん息が荒くなってきたところで、今度は鼠径部を舐め上げる。むっとした利光さんの匂い。

「うあ……」

 黒光りした先端が、なんだか愛らしく思えた。
 口に含む。
 グチュ、グチュ、グチュ……
 利光さんの青臭さが口の中に広がる。あっ、おいしい。

「由梨花、ちょっと待って……」

 少し焦った声が聞こえる。
 口に含んだ状態はそのままに、目だけを向ける。もちろん攻めるのは止めない。
 利光さんが発汗している。咽喉を見せて喘いでいる。
 両手を茶色の乳首に伸ばし、三点を同時に攻める。

「ゆ、由梨花」

 私の頭を掴み引き離そうとする。
 私は離れない。

「だめだ。で、出る」

 その時、茎全体が膨張し、熱いものが迸った。

「んんっ、はぁ」
「由梨花、早く吐き出して」

 コクンと飲み込んで、ふふっと笑った。

「ああ、美味しかった」
「なんてことを……」
「私がこうしたかったの」
「由梨花……」
「キスする前に、口すすいでくるね」

 ちょっと落ち着いて、並んで横になる。

「利光さん、元気じゃない」
「由梨花のおかげだ」
「あのね」

 そっと利光さんに抱きつく。

「利光さんに抱いてもらえればすごくうれしい。熱く抱きしめてほしい。でも、それだけじゃないよ」
「そう?」
「愛している、愛されているって実感が心地良いの。それは年をとっても衰えないでしょ?」
「そうだね」
「それがあれば大丈夫。私は離れないよ」
「若いイケメンが出て来ても?」
「離れない。約束する」
「ほんと?」
「だから、自信を持って」
「うん」
「私を信じて」
「うん」
「私を疑って絞め殺さないでね」
「絶対にしない」

 そこで利光さんの顔を見てニヤリと笑う。

「利光さん、実は攻められるのも好き?」
「い、いや」

 動揺するところが可愛い。

「今度アイマスクしてみる?」
「え……」
「そしてネクタイで後ろ手に縛る」
「なんだよ、それ」
「何も見えない状態で触られると気持ちいいかもよ」
「なんだか怖いな」
「いままで散々抱き潰されたことへの復讐だから」
「恐ろしい」

 日曜日には、利光さんは元気になった。なんだか、ほっとした。
 こちらを見てほくそ笑んでいる。

「なに?」
「いや、なんでもない」
「もう、気持ち悪いからちゃんと言って」
「言ったら怒るから」

 くくっ、と含み笑いをする。

「怒らないから」
「あの真っ白で何も知らなかったお嬢様が、こんなに淫らで美しい奥さんに成長するなんて」
「ええっ……」

 恥ずかしさで真っ赤になる。

「も、もう、なんてこと言うのよ」
「ほら、やっぱり怒っただろ?」
「ヘンタイ!」
「それはお互いさま」
「利光さんに染められちゃったのよ、知らないうちに」
「いやー、それはうれしいね」
「もう、知らない」

 耳をくすぐるような声が迫って来る。

「今度は、しっかり抱き潰してあげるから」

 やめてよ、期待しちゃう……
 私のどこにこんな欲望が眠っていたのだろう。
 もし、利光さんに出会っていなければ、この快楽を知らぬまま一生を終わっていたのだろうか。それは寂しかっただろうな。

「ちょっと話していいか?」

 夕食の時、利光さんが言った。打って変わって真剣な表情だ。

「結婚したから、全部話しておく」

 テーブル上に通帳や書類が並べられた。

「これが、ぼくの財産だ。これからは奥さんが一括して管理してほしい。円山のマンションを売った分もここに入っている。あとは株式がこれだけ」

 スマホで証券会社の口座を見せる。

「いままで、居候をしていて申し訳なかった。ずっと気になっていたんだ」
「夫婦になったんだから、夫婦としての支出だよ。この部屋だって親にもらったものだし」
「ぼくは由梨花に隠し事はしない。ぼくのギャラは全部この口座に振り込まれるから。ただ、仕事のための会食とかは、必要経費として認めてほしい」
「わかりました。提案ですけど」
「うん」
「生活費は利光さんの収入だけで十分にやっていけます。私と生まれてくる子供は利光さんが養って欲しいです。私の収入は、これからに備えて貯蓄しようと思います。あと、旅行とか行く時はこちらから出します」
「もちろん、それでいいよ。優秀な財務大臣にすべて任せる」
「あと、念のため言いますけど」
「なに?」
「女性と遊んだ時は必要経費じゃ落ちませんからね」
「はいはい。由梨花としか遊ばないよ」

 チュッ。
 不意打ちのキス。

「あっ。もう、ずるいんだから」
「さっそく今夜どう?この間のお礼にたっぷり楽しませてあげるよ」
「い、いえ。まだ体力が回復してないので……」
 
 たすけてぇ!
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