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本編
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そして十日たち、二週間が過ぎた。
もう、ロイと俺は誰に聞かれようが誤魔化し様もなく毎日セックスしていた。しかも……最終形態「中出し」……。おいおい。まあ、俺、男に戻るんだしよ。子どもが出来るわけないだろう。
で、久しぶりに診療所に薬なのか、なんなのか栄養剤をもらいに行くところだ。あと、ちょっと相談がある。二週間経って顔色もよくなってきたロイだが、一向にもうセックスはいいです、と言わない。あのロイのことだから毒が消えたら即俺を軽蔑して体を重ねたことを後悔するものだと思うのだけど。最近は夜しかセックスしていないが前戯もしツコイ。今も乳首が服にこすれて痛くてかなわん。
「で、いつ治るのかな!?」
ロイの勃起が収まらない話をすると医者は「はあああ」と深くため息をついた。
「エルフは人とは違うからな。時間がかかるかもしれん。お前さん、命の恩人ならよくなるまで付き合うしかないじゃろう。」
「やっぱりそうなのか。」
出してもらった栄養剤を受け取って鞄に入れる。医者は胡乱な目で俺を見ていた。
「なんだよ。」
「おまえさんな、今は女の子になってるんじゃからもうちょっと気を使って外に出ろ。シャツに短パンでは、ほれ、乳首がオッ立ってるのがまるわかりじゃ。」
「スケベ爺! 見んな!」
「馬鹿野郎! ちゃんと下着つけて着こんどけよ! お前たちはワームから町を救った英雄じゃが、知らん荒くれどもだって町にはいるんだ。路地裏にでも引き込まれて突っ込まれてみろ、お前さん、男に戻れなくなるぞ!
「え!?」
「え……って、知らないのか?」
「なにを……?」
「ワームが死ぬまでにお前さんが男の精を体に受けるとお前さんは一生女の体のままじゃよ。だから、そんな男を挑発するような格好してフラフラしちゃいかん。」
「男の……精? 精液のこと?」
「そうじゃ。」
「それ、エルフの精液でも?」
「……。」
医者の爺はポッカーン顔になった。
俺の頭の中もポッカーン……。
……。
……。
俺、……オワタ……チーン。
***
ギーコ
ギーコ
ギーコ……
取りあえずはと診療所のおばちゃんの計らいによって下着をつけて長袖長ズボンを着て診療所を出た。真っ直ぐロイのところへは戻れそうもなくて、夕暮れの子供のいない公園でブランコに乗ってる……
ハア……
爺の憐れみの視線なんてくそくらえだが、自業自得とはこの事か……。
俺、男に戻れなくなっちまったんだ。
これから、生活どうしたらいいんだろう。
ハンターでロイとやってくのは……
無理だろうな。なんか、筋肉の付き方とか違うし、今ですらもう愛剣が重くて二刀は持てない。
毒が抜けたらロイはどうするかな。
取り合えず、ロイの毒が抜けるまでは俺、頑張らないと。
その後、女の俺をパートナーにしてくれるかは分からないけど……いや、元々ロイは単独で十分稼げるしな……。足手まといな女は要らんだろう。しかも……きっと、俺、ロイといたら欲情しちまう。そしたら、毒の抜けたロイに軽蔑されちゃうだろう。……あらゆる女を袖にしてきたロイを思い浮かべる……はあ……ダメだ。
でも、俺、命は助かったんだ。幸い誰にも犯されることもなかった。ハンターはもう無理でも薬草の採集ならレベル1殺やれたら十分だろうし、剣一本でいけるだろう。
ロイと組めたことは元々奇跡だったんだ。うん。命張って助けてくれたんだ。感謝しなくちゃな。
とにかく、体を鍛え直そう。
ロイには……話した方がいいのかな。お互い同意の上とはいえ俺は正気でロイは病気のなせる業だからなぁ……。俺の処女気にしてたくらいだし童貞だったからな。責任取るとか言うかな……。責任取ってくれたら……一緒にいれるのにな……。いっそ、傍に置いてもらえるようたのもうか。このまま嫁に……。
……。
……。
だめだ、ロイは命の恩人なんだから。
でも……
「愛してる」そう言ってくれる顔を思い出したら胸がむず痒い。言ってるうち本当になってねえかな。
やべえな。
俺。
相当やべえ。
言わされてるうちに本当にしちまったのは俺じゃねえか。
俺、
ロイのこと愛しちゃってる……。
もう、ロイと俺は誰に聞かれようが誤魔化し様もなく毎日セックスしていた。しかも……最終形態「中出し」……。おいおい。まあ、俺、男に戻るんだしよ。子どもが出来るわけないだろう。
で、久しぶりに診療所に薬なのか、なんなのか栄養剤をもらいに行くところだ。あと、ちょっと相談がある。二週間経って顔色もよくなってきたロイだが、一向にもうセックスはいいです、と言わない。あのロイのことだから毒が消えたら即俺を軽蔑して体を重ねたことを後悔するものだと思うのだけど。最近は夜しかセックスしていないが前戯もしツコイ。今も乳首が服にこすれて痛くてかなわん。
「で、いつ治るのかな!?」
ロイの勃起が収まらない話をすると医者は「はあああ」と深くため息をついた。
「エルフは人とは違うからな。時間がかかるかもしれん。お前さん、命の恩人ならよくなるまで付き合うしかないじゃろう。」
「やっぱりそうなのか。」
出してもらった栄養剤を受け取って鞄に入れる。医者は胡乱な目で俺を見ていた。
「なんだよ。」
「おまえさんな、今は女の子になってるんじゃからもうちょっと気を使って外に出ろ。シャツに短パンでは、ほれ、乳首がオッ立ってるのがまるわかりじゃ。」
「スケベ爺! 見んな!」
「馬鹿野郎! ちゃんと下着つけて着こんどけよ! お前たちはワームから町を救った英雄じゃが、知らん荒くれどもだって町にはいるんだ。路地裏にでも引き込まれて突っ込まれてみろ、お前さん、男に戻れなくなるぞ!
「え!?」
「え……って、知らないのか?」
「なにを……?」
「ワームが死ぬまでにお前さんが男の精を体に受けるとお前さんは一生女の体のままじゃよ。だから、そんな男を挑発するような格好してフラフラしちゃいかん。」
「男の……精? 精液のこと?」
「そうじゃ。」
「それ、エルフの精液でも?」
「……。」
医者の爺はポッカーン顔になった。
俺の頭の中もポッカーン……。
……。
……。
俺、……オワタ……チーン。
***
ギーコ
ギーコ
ギーコ……
取りあえずはと診療所のおばちゃんの計らいによって下着をつけて長袖長ズボンを着て診療所を出た。真っ直ぐロイのところへは戻れそうもなくて、夕暮れの子供のいない公園でブランコに乗ってる……
ハア……
爺の憐れみの視線なんてくそくらえだが、自業自得とはこの事か……。
俺、男に戻れなくなっちまったんだ。
これから、生活どうしたらいいんだろう。
ハンターでロイとやってくのは……
無理だろうな。なんか、筋肉の付き方とか違うし、今ですらもう愛剣が重くて二刀は持てない。
毒が抜けたらロイはどうするかな。
取り合えず、ロイの毒が抜けるまでは俺、頑張らないと。
その後、女の俺をパートナーにしてくれるかは分からないけど……いや、元々ロイは単独で十分稼げるしな……。足手まといな女は要らんだろう。しかも……きっと、俺、ロイといたら欲情しちまう。そしたら、毒の抜けたロイに軽蔑されちゃうだろう。……あらゆる女を袖にしてきたロイを思い浮かべる……はあ……ダメだ。
でも、俺、命は助かったんだ。幸い誰にも犯されることもなかった。ハンターはもう無理でも薬草の採集ならレベル1殺やれたら十分だろうし、剣一本でいけるだろう。
ロイと組めたことは元々奇跡だったんだ。うん。命張って助けてくれたんだ。感謝しなくちゃな。
とにかく、体を鍛え直そう。
ロイには……話した方がいいのかな。お互い同意の上とはいえ俺は正気でロイは病気のなせる業だからなぁ……。俺の処女気にしてたくらいだし童貞だったからな。責任取るとか言うかな……。責任取ってくれたら……一緒にいれるのにな……。いっそ、傍に置いてもらえるようたのもうか。このまま嫁に……。
……。
……。
だめだ、ロイは命の恩人なんだから。
でも……
「愛してる」そう言ってくれる顔を思い出したら胸がむず痒い。言ってるうち本当になってねえかな。
やべえな。
俺。
相当やべえ。
言わされてるうちに本当にしちまったのは俺じゃねえか。
俺、
ロイのこと愛しちゃってる……。
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