そこに愛はあるか

竹輪

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本編

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「こりゃあ、ワームの毒にあたってるな。」

 国の討伐隊の音信が途絶えたことに不審に思った国が偵察部隊を出していてくれて助かった。あの後何とか洞窟を脱出したものの、体力限界で倒れこんだ俺はもう少しで命の恩人と一緒にチーンなところだった。

 おかげで町まで馬車の荷台に乗せてもらえたし、町ですぐロイを医者に見せれることが出来た。後でみっちり事情聴取されるだろうけどな。

「治るか!?」

「お前さん、女にされたんだって!?」

「おおよ。見ればわかるだろ!?」

「取りあえず、そんな恰好で診療所をうろつくんじゃない。メリッサ! 服を持って来てくれ!!」

「で、ロイはどうなんだよ!?」

「はあ。お前さんのパートナー想いにはあっぱれじゃわ。自分の事より心配なんじゃから」

「俺より、ロイがだよ! 普通、相手がワームに捕まったら逃げんだろ!」

「このロイとやらが捕まっていたら、お前さんは逃げたのか?」

「助けるに決まってんだろ!!」

「……はあ。まあ、いい。雌にされたって事は卵は産みつけられたのか?」

「寸ででロイが助けてくれたんだ。あいつ、無理やり入れようとしやがったけど、無理でさ。」

「で、エルフはお前を咬もうとしたワームに咬まれたと。」

「ん? まあ、食べようとはしてたけどな」

「ワームはお前を食べようとしたんではないんじゃよ」

「へ……!?」

「気分を高めさせて性交を進める為に咬もうとしたんじゃ」

「……。それって??」

「強力な媚薬じゃな。このエルフは所帯持ちじゃないじゃろ? 巷で言うあぶれエルフ」

「ロイの悪口いうな!」

「まてまて、そう、突っかかるな。わしの言い方が悪かった。結婚できないエルフはそう言われているじゃろ? 目くじら立てるな。多分、見るからに精通もまだじゃったんだろう」

「えええ!?」

「エルフとはそういうもんじゃ。取りあえず、うーん。精通させて出しまくってやれば治る。我慢すると体が弱っていくからな。一、二週間続けて落ち着いたら大丈夫じゃ」

「ちょ、精通って……」

「こんだけギンギンに雄っ立ってたらすぐじゃろ! 命の恩人だったら何とかせい」

 そうっと目をやるとロイの股間が初めて雄っ立ってるところをみた。目に毒だとハンカチをかけてみたが、逆にテントが物悲しくなってしまった……ロイ、すまん。

「抜いたら落ち着くからしっかり食べさせるんじゃぞ。しばらくはその繰り返しじゃ」

「抜くって……」

「お前は男じゃろ!? やるこたア同じじゃ! さ、分かったらそこの栄養剤持って宿屋に行け!エルフは運んでやるから」

「はあ。……あ、俺、男に戻れるよね!?」

「ワームは瀕死じゃったんじゃろ!?奴が死んだらもどれる」

「わ、わかった……」

 色々問題ありだったがひとまず死ぬようなことは無い上に俺も男に戻れる。うん、よかった。

 そう思いながら町医者の下っ端が運ぶロイについていったら、運ばれた先はうっふんあっはんな宿だった。

 ***

 まあ、そういうことさせないといけないんだから、親切ったら親切なんだろうけども。

 目の前には苦しそうにハアハア言ってるロイ。

 で、ギンギンのロイの分身……。ヒラヒラと舞い落ちたハンカチーフ……。

 うおーーどうしたらいいんだ。テケトーにココの獣人族の姉ちゃん呼んだら喜んでロイのピー(自主規制)抜いてくれんだろうけど……。正気になったロイはそれを許せんのか!?

 ……。

 俺がやる?

 命の恩人だし?手で抜いてやるくらい!?

 イヤイヤ、せめて女の子にしてもらう方が良くないか?

 でもなーロイの大事なピー(自主規制)を知らない女の子に触らせるわけにはいかないよなあ。怒るよなぁ……殺されるレベルかも……。

 うーん、でも治療だし。

 あ、そか。俺今、女か。

 ……治療。

 治療だからな。仕方ない。

 息を深く吐いてから俺はロイの下履きをゆっくり下ろした。とりゃ!

 びよよーん

 って擬音がぴったりだろう。いきり立ったアレが勢いよく飛び出してくる。ごめんな、ロイ。俺のせいでこんな精通になっちまって。

 しっかり洗った手にローションをたっぷり垂らして……ええい!と心の掛け声とは裏腹に優しくそれを手で挟んだ。ピクリと動く羨ましいサイズのそれ。外見は女っぽいのになんでここばかりは立派なんだか。嫉妬交じりの息をついて、いざ、いかん!……恐る恐る上下に動かしてみた。

「うっんん!!」

 びゅるるるるるるるるるるるるる

 超絶色気のある声と共にロイのアレから恐ろしいくらいの量の精液が飛び出てきた。

 頭の先からぶっかけられたが仕方ない……。こんなことなら布をかけてやるべきだった。

 俺、唖然。

 チョット収まったかな、とロイを見るけど苦しそうに顔を赤らめているだけで目が朦朧としている。

 ヤバい……

 もっと出してやらないと。

 そう思って今度はタオルをかけて擦ってやる。ロイのアレはちっとも萎える様子がなく、俺は一晩中、飯を食わせては抜いてやるという行為を幾度となく繰り返した。
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