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何度だって諦めてあげない10
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それから散々抱き合って眠った。
明け方先に目覚めた僕は落ち着いたその寝顔を見て、言いようのない幸福を感じた。なんて愛しいんだろう。目覚めたら千沙さんに交際を申し込もうと心に決める。これは誰が何と言おうとも既成事実である。僕は初めての経験だったので上手に出来ていないかもしれないけど、千沙さんも『気持ちいい』って、『もっとしよう』と僕を求めてくれたから、きっと断ったりしない。
コーヒーでも淹れておこうかとベッドからでて、千沙さんの額にキスを落とした。
キス……。うわああ。こ、恋人みたい。
いや、やることはやったのだ。これはもう恋人だ。け、結婚前提とかはいきなり過ぎるのだろうか。
僕は浮かれまくってキッチンに移動した。コーヒーを淹れて恋人の目覚めを待つ、なんて夢みたいなことが僕に起こっていた。
でも。
物音が聞こえていそいそと部屋を覗くと、僕の心は一気に冷えた。部屋の中では目覚めただろう千沙さんが泣いていたのだ。枕に顔を埋めて、肩を震わせて泣いていた。
後悔した?
いや、そうじゃないだろう。でも、きっと今は傷を癒すことで彼女の心はいっぱいいっぱいなんだ。
受け入れてもらって、浮かれて忘れてしまっていた。今、彼女に必要なのはきっと時間に違いない。僕はそっとその場を離れて、少しだけ家を空けることにした。
しばらく、僕もクールダウンして、コンビニで朝食に食べられそうなものを見繕って部屋に戻った。
「おはよう」
そう言って僕に笑った千沙さんの目は腫れていた。恥ずかしそうにする彼女に目を冷やそうとだけ提案すると明らかにホッとしたようだった。ここは、何も言わない方がいいだろう。告白も、交際宣言も、別に今しなくたっていいことだ。千沙さんの気持ちが落ち着いたらでいい。それがきっと大人の男の余裕ってものだろう。きっと……。
「本当に、お世話になりました。ありがとう」
そう言って千沙さんは帰って行った。『一人にして欲しい』と訴えるような態度に僕は何も言えなかった。年下で、がっついた僕をこれ以上頼りないと思われたくない。そんな気持ちもあって彼女を見送った。
すぐに会社で会える。その時すぐに交際を申し込もう。いや、もう結婚でいい。そんなふうにぐっと我慢して彼女を帰してしまった。それを後悔することになるなんて、この時は思ってもみなかった。
***
――会長が倒れられて今病院にいます。
夕方、千沙さんの声が聞きたくなって電話をしようとした僕の元に、祖父が倒れたと電話がかかってきた。緊急を要するというので、僕は急いで病院に向かった。祖父は同年代のお爺さんよりは飛びぬけて若く見えるし元気だった。普段はパワフルで歳なんて感じさせないけれど、そうはいっても高齢なのだ。倒れたと聞いて心配するのは当然のことだった。
もう知らせは秘書の高田さんから受けていたようだが、僕からも両親と姉に連絡を取った。祖父の体調次第ですぐに両親と姉も海外から駆けつけると言うのを聞いて、僕が直接状態を見て連絡すると電話を切った。
しかし、息を切らして病室に着くと、祖母にくだものを『あーん』してもらっている、元気そうな祖父がベッドにいた。
「なんだ、元気そうじゃないですか」
急いできて損した気分になる僕に、祖父が慌ててゲホゲホと咳をした。いったい何のまねだ。
「あのね、修平ちゃん、クラっとして倒れたのは本当なの」
祖母が祖父を庇うように言うけれど、明らかに大袈裟な気がする。
「父さんたちが心配して日本に向かうって言ってましたよ。勇叔父さんも呼んだの?」
僕の声を聞いて慌てて肩を飛び上がらせて祖母が父に電話をかけた。これは余り心配しないでいいようだ。病室にいた祖父の秘書の高田さんを見ると苦笑いをしていた。
「勇社長は先ほど帰られました。……会長もそれなりにお年ですので明日精密検査をします。では、私は手続きをして帰ります」
「じゃあ、僕も顔も見たし帰ろうかな」
高田さんに便乗してそう言うと祖父が慌てて僕を引き止めた。
「待て、修平! 話があるんだ」
パタン、と高田さんが部屋を出て行く。僕は帰るのをやめて祖父に向き直った。
「話ってなんですか?」
「そろそろ勇の下に就いて勉強して欲しいんだ。花菱はお前に任せたい」
突然祖父が声をあげた。まさか、それを言いたいがために僕を呼びつけたのでは……今までのことを考えると十分あり得る。
「修平ちゃん、そんなに急いで帰らなくてもいいでしょ」
電話を終えたらしい祖母がそう言って僕を椅子に座らせた。
「なにか、魂胆があるでしょう」
僕が探るように言うと祖母が白い冊子を数冊持ってくる。それを見て納得がいった。
「なるほど、お見合いさせようと思ったんですね」
「いいお嬢さんばかりだぞ。倒れた時に急に心細くなったんだ。わしを安心させてくれ。曾孫の顔もみたい」
「はあ。倒れてすぐには用意できませんよね? 準備してもらって申し訳ありませんが、お見合いはしません。僕には心に決めた人がいますから」
「え。心に決めた人!?」
「はい」
そう言うと祖父と祖母が顔を見合わせて嬉しそうに笑った。
「そうか、そうか。女っ気が全くないので、華と心配しとったんだ。修平は好きな人がいるのか。めでたいなぁ。だったら、いらぬ世話だったな。見合いは無しでいい、今度会わせてくれ。あ、それともまだ片思いか? 男は根性だぞ。わしも華を射止めた時はアタックしまくったからな」
「結婚してくれないと死ぬ~って脅されましたけどね」
「そ、そこまで言ったか?」
「言いましたよ」
祖母の言葉に祖父が照れて笑った。昔は政略結婚もあったようだが祖父も父も恋愛結婚だと聞いている。祖父は『伴侶くらい自分で見つけろ』という考え方が強く、父も一目ぼれした母を口説き落とした経緯があるし、家柄にはあまりこだわっていない。とはいっても祖母はお嬢様だったらしいけど。
花菱商事は元々は中規模程度の会社だったのだが、それを祖父の代で今のように大きくした。祖父が作った花菱商事の社訓は『人材は宝』であり、自分の目で確かめることが好ましいとされている。それは伴侶にも適応されるようだ。
「僕の意中の相手はバツイチなので、これから口説き落とそうと思います」
しかし、いくら祖父の考え方が自由でも、一般的に相手がバツイチで年上だと反対されるかもしれない。そう思って僕は先に決意を込めて言った。祖父がじっと僕の顔を観察するように見ていた。どんなことを言われても言い返すつもりだ。
僕は千沙さんがいい。何を言われても体の関係も持ったのだ。間違いなく付き合う。千沙さんは誠実な人だからきっと責任をとってくれる。
「バツイチの女性か。修平の器が試される相手だな。楽しみだ。相手がいるなら話が早い。そろそろ花菱姓にもどって社長の下についてわしを安心させてくれ」
予想外に祖父はあっさりと容認するようなことを言った。どんなことを言われても言い返すつもりだったので拍子抜けだった。
「あれ、ちょっとは反対するかと思ってました」
「何がだ? バツイチってことか? まさか不倫じゃないだろな」
「まさか、違います。真面目な人ですから結婚していた時は相手にされませんでした。彼女が離婚して独身に戻ったので、僕にもチャンスがあるんです」
すんなり受け止める祖父が不思議だった。すると隣にいた祖母が笑っていた。
「ふふふ、修平ちゃん、私も実はバツイチなのよ」
そんなことを暴露されて驚いた。祖父は『修平はそんなところもわしに似ている』と笑っていた。
「当時の反対なんて相当なものよ。なんせお爺ちゃんは花菱商事の跡取りだもの。なのに、お爺ちゃんたら諦めないんだもの」
「諦めなかった当時のわしを褒めてやりたいわ。双方の親が大反対だぞ。わしの親はバツイチの年上なんてと怒るし、華の親は由緒正しい我が家にふさわしくないと騒いだからな」
「お爺ちゃんは『必ず会社を大きくしてもらい受ける』って本当に私をあの家から攫ってくれたわ……かっこよかったのよ」
見つめ合う祖父たちが微笑ましい。僕もこんな夫婦になりたい。
「修平、人生は一度きりだ。欲しいものを手に入れるためには力をつけねばならん。大切なものを守る力をな」
ニカッと笑う祖父が大きく見えた。僕も器の大きな人間になりたいと思った。
明け方先に目覚めた僕は落ち着いたその寝顔を見て、言いようのない幸福を感じた。なんて愛しいんだろう。目覚めたら千沙さんに交際を申し込もうと心に決める。これは誰が何と言おうとも既成事実である。僕は初めての経験だったので上手に出来ていないかもしれないけど、千沙さんも『気持ちいい』って、『もっとしよう』と僕を求めてくれたから、きっと断ったりしない。
コーヒーでも淹れておこうかとベッドからでて、千沙さんの額にキスを落とした。
キス……。うわああ。こ、恋人みたい。
いや、やることはやったのだ。これはもう恋人だ。け、結婚前提とかはいきなり過ぎるのだろうか。
僕は浮かれまくってキッチンに移動した。コーヒーを淹れて恋人の目覚めを待つ、なんて夢みたいなことが僕に起こっていた。
でも。
物音が聞こえていそいそと部屋を覗くと、僕の心は一気に冷えた。部屋の中では目覚めただろう千沙さんが泣いていたのだ。枕に顔を埋めて、肩を震わせて泣いていた。
後悔した?
いや、そうじゃないだろう。でも、きっと今は傷を癒すことで彼女の心はいっぱいいっぱいなんだ。
受け入れてもらって、浮かれて忘れてしまっていた。今、彼女に必要なのはきっと時間に違いない。僕はそっとその場を離れて、少しだけ家を空けることにした。
しばらく、僕もクールダウンして、コンビニで朝食に食べられそうなものを見繕って部屋に戻った。
「おはよう」
そう言って僕に笑った千沙さんの目は腫れていた。恥ずかしそうにする彼女に目を冷やそうとだけ提案すると明らかにホッとしたようだった。ここは、何も言わない方がいいだろう。告白も、交際宣言も、別に今しなくたっていいことだ。千沙さんの気持ちが落ち着いたらでいい。それがきっと大人の男の余裕ってものだろう。きっと……。
「本当に、お世話になりました。ありがとう」
そう言って千沙さんは帰って行った。『一人にして欲しい』と訴えるような態度に僕は何も言えなかった。年下で、がっついた僕をこれ以上頼りないと思われたくない。そんな気持ちもあって彼女を見送った。
すぐに会社で会える。その時すぐに交際を申し込もう。いや、もう結婚でいい。そんなふうにぐっと我慢して彼女を帰してしまった。それを後悔することになるなんて、この時は思ってもみなかった。
***
――会長が倒れられて今病院にいます。
夕方、千沙さんの声が聞きたくなって電話をしようとした僕の元に、祖父が倒れたと電話がかかってきた。緊急を要するというので、僕は急いで病院に向かった。祖父は同年代のお爺さんよりは飛びぬけて若く見えるし元気だった。普段はパワフルで歳なんて感じさせないけれど、そうはいっても高齢なのだ。倒れたと聞いて心配するのは当然のことだった。
もう知らせは秘書の高田さんから受けていたようだが、僕からも両親と姉に連絡を取った。祖父の体調次第ですぐに両親と姉も海外から駆けつけると言うのを聞いて、僕が直接状態を見て連絡すると電話を切った。
しかし、息を切らして病室に着くと、祖母にくだものを『あーん』してもらっている、元気そうな祖父がベッドにいた。
「なんだ、元気そうじゃないですか」
急いできて損した気分になる僕に、祖父が慌ててゲホゲホと咳をした。いったい何のまねだ。
「あのね、修平ちゃん、クラっとして倒れたのは本当なの」
祖母が祖父を庇うように言うけれど、明らかに大袈裟な気がする。
「父さんたちが心配して日本に向かうって言ってましたよ。勇叔父さんも呼んだの?」
僕の声を聞いて慌てて肩を飛び上がらせて祖母が父に電話をかけた。これは余り心配しないでいいようだ。病室にいた祖父の秘書の高田さんを見ると苦笑いをしていた。
「勇社長は先ほど帰られました。……会長もそれなりにお年ですので明日精密検査をします。では、私は手続きをして帰ります」
「じゃあ、僕も顔も見たし帰ろうかな」
高田さんに便乗してそう言うと祖父が慌てて僕を引き止めた。
「待て、修平! 話があるんだ」
パタン、と高田さんが部屋を出て行く。僕は帰るのをやめて祖父に向き直った。
「話ってなんですか?」
「そろそろ勇の下に就いて勉強して欲しいんだ。花菱はお前に任せたい」
突然祖父が声をあげた。まさか、それを言いたいがために僕を呼びつけたのでは……今までのことを考えると十分あり得る。
「修平ちゃん、そんなに急いで帰らなくてもいいでしょ」
電話を終えたらしい祖母がそう言って僕を椅子に座らせた。
「なにか、魂胆があるでしょう」
僕が探るように言うと祖母が白い冊子を数冊持ってくる。それを見て納得がいった。
「なるほど、お見合いさせようと思ったんですね」
「いいお嬢さんばかりだぞ。倒れた時に急に心細くなったんだ。わしを安心させてくれ。曾孫の顔もみたい」
「はあ。倒れてすぐには用意できませんよね? 準備してもらって申し訳ありませんが、お見合いはしません。僕には心に決めた人がいますから」
「え。心に決めた人!?」
「はい」
そう言うと祖父と祖母が顔を見合わせて嬉しそうに笑った。
「そうか、そうか。女っ気が全くないので、華と心配しとったんだ。修平は好きな人がいるのか。めでたいなぁ。だったら、いらぬ世話だったな。見合いは無しでいい、今度会わせてくれ。あ、それともまだ片思いか? 男は根性だぞ。わしも華を射止めた時はアタックしまくったからな」
「結婚してくれないと死ぬ~って脅されましたけどね」
「そ、そこまで言ったか?」
「言いましたよ」
祖母の言葉に祖父が照れて笑った。昔は政略結婚もあったようだが祖父も父も恋愛結婚だと聞いている。祖父は『伴侶くらい自分で見つけろ』という考え方が強く、父も一目ぼれした母を口説き落とした経緯があるし、家柄にはあまりこだわっていない。とはいっても祖母はお嬢様だったらしいけど。
花菱商事は元々は中規模程度の会社だったのだが、それを祖父の代で今のように大きくした。祖父が作った花菱商事の社訓は『人材は宝』であり、自分の目で確かめることが好ましいとされている。それは伴侶にも適応されるようだ。
「僕の意中の相手はバツイチなので、これから口説き落とそうと思います」
しかし、いくら祖父の考え方が自由でも、一般的に相手がバツイチで年上だと反対されるかもしれない。そう思って僕は先に決意を込めて言った。祖父がじっと僕の顔を観察するように見ていた。どんなことを言われても言い返すつもりだ。
僕は千沙さんがいい。何を言われても体の関係も持ったのだ。間違いなく付き合う。千沙さんは誠実な人だからきっと責任をとってくれる。
「バツイチの女性か。修平の器が試される相手だな。楽しみだ。相手がいるなら話が早い。そろそろ花菱姓にもどって社長の下についてわしを安心させてくれ」
予想外に祖父はあっさりと容認するようなことを言った。どんなことを言われても言い返すつもりだったので拍子抜けだった。
「あれ、ちょっとは反対するかと思ってました」
「何がだ? バツイチってことか? まさか不倫じゃないだろな」
「まさか、違います。真面目な人ですから結婚していた時は相手にされませんでした。彼女が離婚して独身に戻ったので、僕にもチャンスがあるんです」
すんなり受け止める祖父が不思議だった。すると隣にいた祖母が笑っていた。
「ふふふ、修平ちゃん、私も実はバツイチなのよ」
そんなことを暴露されて驚いた。祖父は『修平はそんなところもわしに似ている』と笑っていた。
「当時の反対なんて相当なものよ。なんせお爺ちゃんは花菱商事の跡取りだもの。なのに、お爺ちゃんたら諦めないんだもの」
「諦めなかった当時のわしを褒めてやりたいわ。双方の親が大反対だぞ。わしの親はバツイチの年上なんてと怒るし、華の親は由緒正しい我が家にふさわしくないと騒いだからな」
「お爺ちゃんは『必ず会社を大きくしてもらい受ける』って本当に私をあの家から攫ってくれたわ……かっこよかったのよ」
見つめ合う祖父たちが微笑ましい。僕もこんな夫婦になりたい。
「修平、人生は一度きりだ。欲しいものを手に入れるためには力をつけねばならん。大切なものを守る力をな」
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