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奥様はお仕置き中
神器という手鏡
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「色々試してみよう。」
嵐とは言わないが、昨日は止んでいたのに今日は大雨だった。アーロンに話しかけても返事は来ないので忙しいようだ。どうせ外には出れないし、朝から皆で手鏡を手に話し合うことになった。手鏡は私以外の人には触れられない。なんだろう、どうやっても避けられてしまう感じになる。その辺は珠の性質と同じなのかもしれない。でも本当に見たいものが鏡で見れるなら凄い。
「よし!ゼス神が生きているか確認しよう!」
「うさちゃん、使い方も分からないんだから慎重に行こうよ。そもそも、まだゼス神が天界にいたら天界を覗けるのかは分からないし、その鏡が映し出すものが正しいのか判断できない。」
うーん。そういやそうか。合っているか判断できること……じゃあ、前々から気になっていたノーラちゃんの姿を見ちゃおうかな。
「えーっと、じゃあ、ノーラちゃんを映して!」
「え、うさちゃん!ノーラを見るの!?」
名前を出した途端、ガタンとリアムは席を立って私の顔の横に自分の顔を寄せた。ジッと手鏡を覗くとボンヤリとしたそれはやがて眠っているノーラちゃんらしき美少女を映し出した。へー。石と言っても大理石みたいなつるつるの石にされてるんだ。色は灰色だから分からないけど顔はリアムと似てる。リアムがずずいとさらに前のめりに体を寄せて手鏡を見るために顔を寄せてくる。ちょ、近いって!
「ノーラ……。」
「あってる?」
「ああ。全く旅に出るときと同じ姿だ。」
ジーっと愛おしそうに眺めるリアム。よく見るとリアムがノーラちゃん用に買っていたお土産の数々がノーラちゃんの周りに置かれていた。ちょっと、ホラーなんだけど。……これは度々リアムに見せてって頼まれそうだな……と、思っていたら……
「あれ?」
ぐにゃりと視界が歪んだ。--と思ったらーー目の前が真っ黒になった。
「うさちゃん!?」
「キモうさ!?」
「我が番!!」
「え、ナニ!?うさ公どうした!?」
ーーみんなが私を呼ぶ声が聞こえた。
ΘΘΘ
「パオラ。ゼスの神器が集まったのですね。」
「はっ!!その、高飛車な声はレナ神!!」
「誰が高飛車だ!」
ーーしまった。心の声が駄々洩れてた。パコーンとレナ神の扇で後頭部を叩かれた。
「あれ!?私、どうしたのかな?どうしてレナ神が?」
「貴方が無茶をしたので助けたのです。感謝なさい。全能の神の神器を使うなど、なんと無鉄砲な。」
「え、あれ、そんなに危険なものなの!?」
「神器を使うにはそれ相当の対価が必要です。ゼスは神力を与えてその鏡を見ていたのです。」
「神力なんて、私、持ってないよ……ね?」
「当たり前です。貴方はアーロンが貴方に与えた神力でその鏡を使ったのです。だから、ほら。」
「う、わ!ほんとだ!!」
体がパオラに戻ってる。あ、いや、ここ、精神世界!!え、でも無意識でこれってことは戻ってるのかも……ヤバイ。野獣の中で裸同然とか。取りあえず服を着た自分を想像してこの場は凌ごう。
「うーん、危ない鏡だったのかぁ。」
「危ないというか、不思議なのです。そもそも、その鏡はゼス以外は使えないのですから。」
「え。」
「どうやらパオラが神力を譲渡すると使えるみたいですね。」
「ええと。それって神力を貰って私が使えば神器の鏡が使えるってこと?」
「その鏡は万能の鏡です。見たいもの、探し物などあらゆるものが望み通り見ることが出来ます。ゼスは全能の力とその鏡をもって天界を収めていたのです。ただ、使えると言ってもパオラにはゼスほどの神力は鏡に与えられないでしょう。現に使おうとして神力をすべて奪われ、精神と体の分離が起こっていたのですから。」
「でも、フラ王の様子は簡単に見ることが出来たよ?」
「自分で行けるほど近くのものを盗み見るくらいは大丈夫だったのでしょう。距離が遠いものや、誰かが隠したもの、真実を見抜くと言った難易度が高いことならたくさんの神力が必要です。」
「そう、だったのか。」
「アーロンが多めに神力を与えてくれていたから良かったものの、あのまま無茶をしていたら魂が削られていましたよ?注意なさい。」
「た、魂が削られるとどうなるの?」
恐る恐る聞くとただ、レナ神はにっこりと笑った。こえ~~~っ。
「今天界で最も力のあるものはアーロンです。真っ先に貴方の元へ行こうとするあの子を制して私が助けに来てあげたのですからね。有難く思いなさい。アーロンが今天界から離れたら世界はどうなるか。」
「ヴィーテ神たちが天界を乗っ取るんじゃないの?」
「さあ?頭の足りないあの女は次代の全能の神を作り出すことに夢中になっているみたいですよ?その前に天界がどうなることなどこれっぽっちも想像できないのでしょう。」
「ゼス神がいないと天界はどうなっちゃうの?」
「このまま綻びが大きくなってしまうと楽園とは言えない場所になるでしょうね。」
「ヴィーテ神だって困るんじゃないの?」
「その通りですよ?でも、そんなことを想像もできないから今回のようなことをしでかすのです。ゼスが天界を守っているから私たちは楽園で暮らせていけるのです。わかっているからこそ、私たちはゼスを崇め、多少の理不尽なことも目を瞑っています。」
ーー多少な理不尽が浮気なのかな……。
「さて、パオラ、ゼスを探すのです。微かですがゼスの気配を感じます。天界は洩れなく探しました。きっとどこか地上に落ちてしまったのでしょう。そして、ゼスに力を取り戻してもらわなければなりません。そのうちヴィーテ神たちも気づくでしょう、ゼスが完全に消滅しないと次代の王は誕生しないことを。」
「それって気づいたらゼスを消滅させようとするってこと!?」
「ヴィーテ神はモーラ神の先見の占いに頼り切っています。確かにモーラ神は運命を見る力がありますが、運命はふとしたきっかけで移ろいゆくもの。しかも曖昧な言葉が受け取る者によって解釈を違えてしまう。」
ああーーそれ、分かる。私もユノ王子がレダだと思いこんじゃったもん。
「さあ、私の神力を譲渡します。それで鏡を使いなさい。」
「レナ神が神力をくれるの?」
「……ゼスの為です。ゼスを探すには相当な神力が必要になるでしょう。貴方に神力を渡したら私は暫く眠りにつきます。」
「ゼス神が元に戻ったら、エイデンやライリーを元に戻してくれる?リアムの妹も。」
「パオラ。天界が荒れ地になれば人間界など消滅します。地上は私たち神が退屈しのぎに作った遊ぶための箱庭のようなものです。管理者の私たちが自分たちの事で手一杯になれば放置され、やがて朽ちるでしょう。」
「ちょ、私たち生きてられないじゃない!」
「ええ。ですから、ゼスを探して戻すのです。きっと神力を奪われたゼスは地上のどこかに隠れている筈。」
「わ、分かった!!」
世界が滅びてしまうなんて冗談じゃない!まず、そっちをなんとかしないと!!
力強く返事をしてレナ神を見ると真剣に頷いたレナ神がおもむろに肩から服を落とした。
「え?」
ポロリと目の前にレナ神の形の良いおっぱいがある。
ーーなんで??
眉間にしわを寄せてレナ神が私にこう言った。「早く、吸いなさい。」
と。
嵐とは言わないが、昨日は止んでいたのに今日は大雨だった。アーロンに話しかけても返事は来ないので忙しいようだ。どうせ外には出れないし、朝から皆で手鏡を手に話し合うことになった。手鏡は私以外の人には触れられない。なんだろう、どうやっても避けられてしまう感じになる。その辺は珠の性質と同じなのかもしれない。でも本当に見たいものが鏡で見れるなら凄い。
「よし!ゼス神が生きているか確認しよう!」
「うさちゃん、使い方も分からないんだから慎重に行こうよ。そもそも、まだゼス神が天界にいたら天界を覗けるのかは分からないし、その鏡が映し出すものが正しいのか判断できない。」
うーん。そういやそうか。合っているか判断できること……じゃあ、前々から気になっていたノーラちゃんの姿を見ちゃおうかな。
「えーっと、じゃあ、ノーラちゃんを映して!」
「え、うさちゃん!ノーラを見るの!?」
名前を出した途端、ガタンとリアムは席を立って私の顔の横に自分の顔を寄せた。ジッと手鏡を覗くとボンヤリとしたそれはやがて眠っているノーラちゃんらしき美少女を映し出した。へー。石と言っても大理石みたいなつるつるの石にされてるんだ。色は灰色だから分からないけど顔はリアムと似てる。リアムがずずいとさらに前のめりに体を寄せて手鏡を見るために顔を寄せてくる。ちょ、近いって!
「ノーラ……。」
「あってる?」
「ああ。全く旅に出るときと同じ姿だ。」
ジーっと愛おしそうに眺めるリアム。よく見るとリアムがノーラちゃん用に買っていたお土産の数々がノーラちゃんの周りに置かれていた。ちょっと、ホラーなんだけど。……これは度々リアムに見せてって頼まれそうだな……と、思っていたら……
「あれ?」
ぐにゃりと視界が歪んだ。--と思ったらーー目の前が真っ黒になった。
「うさちゃん!?」
「キモうさ!?」
「我が番!!」
「え、ナニ!?うさ公どうした!?」
ーーみんなが私を呼ぶ声が聞こえた。
ΘΘΘ
「パオラ。ゼスの神器が集まったのですね。」
「はっ!!その、高飛車な声はレナ神!!」
「誰が高飛車だ!」
ーーしまった。心の声が駄々洩れてた。パコーンとレナ神の扇で後頭部を叩かれた。
「あれ!?私、どうしたのかな?どうしてレナ神が?」
「貴方が無茶をしたので助けたのです。感謝なさい。全能の神の神器を使うなど、なんと無鉄砲な。」
「え、あれ、そんなに危険なものなの!?」
「神器を使うにはそれ相当の対価が必要です。ゼスは神力を与えてその鏡を見ていたのです。」
「神力なんて、私、持ってないよ……ね?」
「当たり前です。貴方はアーロンが貴方に与えた神力でその鏡を使ったのです。だから、ほら。」
「う、わ!ほんとだ!!」
体がパオラに戻ってる。あ、いや、ここ、精神世界!!え、でも無意識でこれってことは戻ってるのかも……ヤバイ。野獣の中で裸同然とか。取りあえず服を着た自分を想像してこの場は凌ごう。
「うーん、危ない鏡だったのかぁ。」
「危ないというか、不思議なのです。そもそも、その鏡はゼス以外は使えないのですから。」
「え。」
「どうやらパオラが神力を譲渡すると使えるみたいですね。」
「ええと。それって神力を貰って私が使えば神器の鏡が使えるってこと?」
「その鏡は万能の鏡です。見たいもの、探し物などあらゆるものが望み通り見ることが出来ます。ゼスは全能の力とその鏡をもって天界を収めていたのです。ただ、使えると言ってもパオラにはゼスほどの神力は鏡に与えられないでしょう。現に使おうとして神力をすべて奪われ、精神と体の分離が起こっていたのですから。」
「でも、フラ王の様子は簡単に見ることが出来たよ?」
「自分で行けるほど近くのものを盗み見るくらいは大丈夫だったのでしょう。距離が遠いものや、誰かが隠したもの、真実を見抜くと言った難易度が高いことならたくさんの神力が必要です。」
「そう、だったのか。」
「アーロンが多めに神力を与えてくれていたから良かったものの、あのまま無茶をしていたら魂が削られていましたよ?注意なさい。」
「た、魂が削られるとどうなるの?」
恐る恐る聞くとただ、レナ神はにっこりと笑った。こえ~~~っ。
「今天界で最も力のあるものはアーロンです。真っ先に貴方の元へ行こうとするあの子を制して私が助けに来てあげたのですからね。有難く思いなさい。アーロンが今天界から離れたら世界はどうなるか。」
「ヴィーテ神たちが天界を乗っ取るんじゃないの?」
「さあ?頭の足りないあの女は次代の全能の神を作り出すことに夢中になっているみたいですよ?その前に天界がどうなることなどこれっぽっちも想像できないのでしょう。」
「ゼス神がいないと天界はどうなっちゃうの?」
「このまま綻びが大きくなってしまうと楽園とは言えない場所になるでしょうね。」
「ヴィーテ神だって困るんじゃないの?」
「その通りですよ?でも、そんなことを想像もできないから今回のようなことをしでかすのです。ゼスが天界を守っているから私たちは楽園で暮らせていけるのです。わかっているからこそ、私たちはゼスを崇め、多少の理不尽なことも目を瞑っています。」
ーー多少な理不尽が浮気なのかな……。
「さて、パオラ、ゼスを探すのです。微かですがゼスの気配を感じます。天界は洩れなく探しました。きっとどこか地上に落ちてしまったのでしょう。そして、ゼスに力を取り戻してもらわなければなりません。そのうちヴィーテ神たちも気づくでしょう、ゼスが完全に消滅しないと次代の王は誕生しないことを。」
「それって気づいたらゼスを消滅させようとするってこと!?」
「ヴィーテ神はモーラ神の先見の占いに頼り切っています。確かにモーラ神は運命を見る力がありますが、運命はふとしたきっかけで移ろいゆくもの。しかも曖昧な言葉が受け取る者によって解釈を違えてしまう。」
ああーーそれ、分かる。私もユノ王子がレダだと思いこんじゃったもん。
「さあ、私の神力を譲渡します。それで鏡を使いなさい。」
「レナ神が神力をくれるの?」
「……ゼスの為です。ゼスを探すには相当な神力が必要になるでしょう。貴方に神力を渡したら私は暫く眠りにつきます。」
「ゼス神が元に戻ったら、エイデンやライリーを元に戻してくれる?リアムの妹も。」
「パオラ。天界が荒れ地になれば人間界など消滅します。地上は私たち神が退屈しのぎに作った遊ぶための箱庭のようなものです。管理者の私たちが自分たちの事で手一杯になれば放置され、やがて朽ちるでしょう。」
「ちょ、私たち生きてられないじゃない!」
「ええ。ですから、ゼスを探して戻すのです。きっと神力を奪われたゼスは地上のどこかに隠れている筈。」
「わ、分かった!!」
世界が滅びてしまうなんて冗談じゃない!まず、そっちをなんとかしないと!!
力強く返事をしてレナ神を見ると真剣に頷いたレナ神がおもむろに肩から服を落とした。
「え?」
ポロリと目の前にレナ神の形の良いおっぱいがある。
ーーなんで??
眉間にしわを寄せてレナ神が私にこう言った。「早く、吸いなさい。」
と。
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