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第1章 高校生編
壱
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、、、リリリ、リリリ
今日もこの音で目が覚める。起きたら、顔を洗って、朝ごはんを作る。
しばらくすると、兄さんが降りてくる。 「おはようございます」
かけた声に、「おはよう」帰ってくる声はいつもの通り優しい。
二人で朝ごはんを食べ、家を出る。
「今日は遅くなる。晩御飯はいらないから、戸締まりと、火の元気をつけて」
そう言って、頭を撫でると少し早足で駅へと歩き出した。
昔からかかえていたこの気持ちは、今日も動き続ける。今も、頭を撫でられただけなのに胸がドキドキと高鳴っている。僕は臆病で卑怯だ。このまま家族でいたいから隠し通すと決めたのに、かけられる言葉に甘えて恋心を捨てられないでいる。
鬱々とそんなことを考えながら歩いていると、
「おっはよ~、なーに考えてるの?」
「愛斗うるさい。おはよ、ぼーっとしてたけど大丈夫?」
いきなりかけられた声に驚き、振り返ると、啓くんと、愛だった。
「おはようございます。大丈夫ですよ、夕飯の献立を考えていました。」
と、慌てて返す
「朝から大変だねー、まっ、無理だけはしないでね~」
「本当、そういうとこ愛人も見習いなよ。月夜は少しちゃんとしすぎて心配だけどね」
「はい。気にかけてくれてありがとうございます。」
これは、誤魔化したのがばれていますね。 自分一人で解決すべきことなのに、二人に心配をかけてしまったみたいです。反省しないといけませんね。っと、話しているうちに学校についたみたいですね。
「さて、少し急ぎましょうか。もうすぐでH.Rです。」
「うわっ、もうそんな時間?じゃあ、下駄箱まできょーそーね」
先に走って行ってしまった愛を見て、二人で顔を見合わせ、慌てて追いかけます。
それでは、今日も一日、頑張りますか。
「よーし、H.R.はじめるぞ。出席とるぞ。
相田、飯坂、… 全員いるな。次に連絡な、図書委員会は12時半、図書室。
あと、今日から週番よろしくな。最後に、今日は会議があるから放課後先生はいない。何か質問ある奴は早めにききにいけよー。」
「起立、礼、ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
「なぁ、つきー今日の放課後空いてる?空いてたら、自習室で勉強教えてほしいんだけど、、」
「いいですよ。ただ、掃除当番なので待っていてもらえますか?」
「うん。ありがと~。ねぇきいて!「月夜、俺も一緒でいい?」 けいー、おれが話してる途中だったんだけど。あっ、なにそれがどうしたのみたいな顔~。そんな邪険にするとおれすねるぞ。」
「はいはい、それでどうしたの?」
「うん、きいてよ姉ちゃんがさ、ひどいんだよ~」
この二人は、何だかんだで仲がいいですね。見ていて楽しいです。
そういえば、本当に夕飯なににしましょう、冷蔵庫にはたいしたものが入っていませんでしたし、このさい帰りにスーパーで買い物していきましょうか、確か今日は、魚が安くなってましたね。よし、夕飯は魚の煮物に決定です!
「つき、楽しそうだねー、どうしたの?」
「いえ、今日の夕飯は、魚の煮物にしようかなって考えていました。」
「本当、朏はえらいよなー。俺だったら毎日ご飯作って、掃除してって、絶対できないわ」
、、、そんなに偉いわけではあるません。もとは、兄さんに褒めてもらえるのが嬉しくて始めたことです。
こんなに邪な気持ちを抱えてやっているのですから純粋に褒められるとなんか、心が痛みます。
「月夜、なにを【キーンコーンカンコーン、コーンカーンキーンコン】じゃあ、放課後にね。」
「はい、教科書27ページ開いてー…」
(月夜はなにを考えていたのだろうか、沈んだ顔をしていたな。)
(啓くんはなにを言いかけていたのでしょうか?気になります。)
今日もこの音で目が覚める。起きたら、顔を洗って、朝ごはんを作る。
しばらくすると、兄さんが降りてくる。 「おはようございます」
かけた声に、「おはよう」帰ってくる声はいつもの通り優しい。
二人で朝ごはんを食べ、家を出る。
「今日は遅くなる。晩御飯はいらないから、戸締まりと、火の元気をつけて」
そう言って、頭を撫でると少し早足で駅へと歩き出した。
昔からかかえていたこの気持ちは、今日も動き続ける。今も、頭を撫でられただけなのに胸がドキドキと高鳴っている。僕は臆病で卑怯だ。このまま家族でいたいから隠し通すと決めたのに、かけられる言葉に甘えて恋心を捨てられないでいる。
鬱々とそんなことを考えながら歩いていると、
「おっはよ~、なーに考えてるの?」
「愛斗うるさい。おはよ、ぼーっとしてたけど大丈夫?」
いきなりかけられた声に驚き、振り返ると、啓くんと、愛だった。
「おはようございます。大丈夫ですよ、夕飯の献立を考えていました。」
と、慌てて返す
「朝から大変だねー、まっ、無理だけはしないでね~」
「本当、そういうとこ愛人も見習いなよ。月夜は少しちゃんとしすぎて心配だけどね」
「はい。気にかけてくれてありがとうございます。」
これは、誤魔化したのがばれていますね。 自分一人で解決すべきことなのに、二人に心配をかけてしまったみたいです。反省しないといけませんね。っと、話しているうちに学校についたみたいですね。
「さて、少し急ぎましょうか。もうすぐでH.Rです。」
「うわっ、もうそんな時間?じゃあ、下駄箱まできょーそーね」
先に走って行ってしまった愛を見て、二人で顔を見合わせ、慌てて追いかけます。
それでは、今日も一日、頑張りますか。
「よーし、H.R.はじめるぞ。出席とるぞ。
相田、飯坂、… 全員いるな。次に連絡な、図書委員会は12時半、図書室。
あと、今日から週番よろしくな。最後に、今日は会議があるから放課後先生はいない。何か質問ある奴は早めにききにいけよー。」
「起立、礼、ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
「なぁ、つきー今日の放課後空いてる?空いてたら、自習室で勉強教えてほしいんだけど、、」
「いいですよ。ただ、掃除当番なので待っていてもらえますか?」
「うん。ありがと~。ねぇきいて!「月夜、俺も一緒でいい?」 けいー、おれが話してる途中だったんだけど。あっ、なにそれがどうしたのみたいな顔~。そんな邪険にするとおれすねるぞ。」
「はいはい、それでどうしたの?」
「うん、きいてよ姉ちゃんがさ、ひどいんだよ~」
この二人は、何だかんだで仲がいいですね。見ていて楽しいです。
そういえば、本当に夕飯なににしましょう、冷蔵庫にはたいしたものが入っていませんでしたし、このさい帰りにスーパーで買い物していきましょうか、確か今日は、魚が安くなってましたね。よし、夕飯は魚の煮物に決定です!
「つき、楽しそうだねー、どうしたの?」
「いえ、今日の夕飯は、魚の煮物にしようかなって考えていました。」
「本当、朏はえらいよなー。俺だったら毎日ご飯作って、掃除してって、絶対できないわ」
、、、そんなに偉いわけではあるません。もとは、兄さんに褒めてもらえるのが嬉しくて始めたことです。
こんなに邪な気持ちを抱えてやっているのですから純粋に褒められるとなんか、心が痛みます。
「月夜、なにを【キーンコーンカンコーン、コーンカーンキーンコン】じゃあ、放課後にね。」
「はい、教科書27ページ開いてー…」
(月夜はなにを考えていたのだろうか、沈んだ顔をしていたな。)
(啓くんはなにを言いかけていたのでしょうか?気になります。)
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