乙女ゲームに転生したらチートだったけど平凡に生きたいのでとりあえず悪役令息付きの世話役になってみました。

任務ですよ

125.

ソレは大きなため息をついた。

イオはいつもそうだ。戦いを好まぬと言うが、自ら厄介ごとに飛び込んでいく。これがまだ自覚があるのならいいが、、、


我の愛しき我が子ご主人はなんと愚かで、




なんとかわいいのだろうな。





「ソレ様。大丈夫？」

ヤナは眉を八の字にさせて顔を覗き込んでくる。

「我は大丈夫だ。お前はどうだ？」

大丈夫とヤナは頷く。ソレは目を細める。


なんと、なんとかわいいのだろう。かわいくてかわいくて仕方がない。



この子達に会うために、ソレは初めて人の使い魔というものをやっているのだ。


この子達を守るために、、、

（サクラ...お前の子らは少々お転婆だが自分の意思で、成長しているぞ。）





ヤナと合わせた視線からスっと前を向き直る。


「少しぐらい甘やかしたいものだ。」

その視線の先にはどんどんと進んでいくイオがいて、





ヤナは驚いたように目を見開き、、その眼差しから何かを悟ってしまったようだ。