乙女ゲームに転生したらチートだったけど平凡に生きたいのでとりあえず悪役令息付きの世話役になってみました。

学園生活のはじまり

74.

「ところで、」

イオなニコッと笑った。

「ホロウさんはエドワード様にあった事ありますか？」

「え、おお。」

ホロウは考える素振りをする。

「３男のエドワード様ですよね。お母様が側室の。」

「そうです。側室の方にも私お会いしたことないんですよね。」

うんうんと2人して頷く。

「なんでも領主様が学院で出会った男爵令嬢だったらしいっすよ。」

「身分がまた離れてますね。」

まぁ、ここまでは調査済みだ。

「ええ、でも婚約者である奥様がいたからその頃は密かにしのぶ恋をしてたとか？」

「領主様は側室様のところに頻繁に通われてるんですか？」

「いいえ。領主様は奥様を大事にしておられますから。



ここだけの話なんですが、
なんかのパーティーで再会した時に2人は盛り上がって一緒にお酒を飲んだそうなんですよ。

そんで領主様が朝起きた時には裸の側室様が寝てたとかなんとか、、、」


うーん。




既成事実を作りにいったか……。


「エドワード様のことは領主様も気がかりみたいでカタール学院に…あ、フレドリック様も明日からカタール学院の生徒ですね！」


これ以上はムリかな？

「そうなんですよ。
フレディ様が粗相をおこさないか心配で。」


ホロウはふははと笑った。

「フレドリック様に限って！イオさんがついてるじゃないですか～。」


うん。
  


俺がついてる。

「…そうですね。」



俺があの子を守るんだ。