僕は本当に幸せでした〜刹那の向こう 君と過ごした日々〜

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最終章

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 ここは、飛行島です・・・たぶん。

 わたしは小ピラミッドの中に入り、魔方陣で転移しました。

 わたしの周囲に広がっているのは、農場です。
 ここは魔法で作られた閉鎖空間です。
 面積は10km四方です。色々な作物を栽培しているようです。
 水田、畑、果樹園などがあります。

 わたしは、その農場の中心にある広場にいます。
 収穫した作物の集積場でしょうか。

 農作業をしている人が・・・いえ、人ではありません。ゴーレムです。
 麦わら帽子、首には手ぬぐい。まるで案山子かかしが働いているみたいで、面白いです。
 顔は、『へのへのもへじ』になっています。
 ゴーレムを作ったのは日本人ですね。
 
 わたしが急に転移したことで、二人が心配しいるかもしれません。急ぎましょう。

 地面には、先ほどにはなかった白い魔方陣があり、気になります。
 ですが次は黄色の魔方陣に入りました。

     *

 転移先は別の農場です。少し暑いです。
 ここは熱帯の作物を栽培しているようです。
 砂糖きび、バナナ、パイナップル、香辛料などが栽培されています。
 次は青の魔方陣に入りました。

     *

 転移先は別の農場です。涼しい場所です。
 ここでは、リンゴ、ソバ、高原野菜、甜菜などが栽培されています。
 甜菜は初めて見ました。
 ここは、農場以外に酪農もしています。
 牛、ヤギ、羊などがたくさんいます。子羊がかわいいです。

 白い魔方陣の転移先は、どこでしょうか。
 わたしは白い魔方陣に入りました。

     *

 転移先は、小ピラミッドです。戻ってきました。
 ・・・と同時に目の前に大きな両開きの扉が現れました。
 見た目は、日本の旧家にある倉です。なまこ壁とよばれる斜め格子柄の模様が美しいです。

友絵 「戻ってきた」
真美 「その扉なーに?」
アンナ「わかりません。急に現れました」

 この扉の魔力反応は・・・

 二人は、魔方陣を避けて小ピラミッドの中に入ってきました。

友絵 「急に消えるから心配したよ」
アンナ「ご心配おかけしました」
真美 「それより、この扉なに?」
アンナ「光学魔法と空間魔法を組み合わせたものだと思います。
    たぶんアイテムボックスのはずです。」

 わたしは、扉にそっと触れました。これは異空間収納の食料貯蔵庫です。
 この中には、たくさんの食材が入っています。食材以外に種や苗もあります。

アンナ「やはりアイテムボックスです。
    中に食材がたくさん入っています。」

 二人も扉に手を触れました。

友絵 「ほんとだ」
真美 「食材がたくさん」

友絵 「ところでアンナさん、消えたあと、どにに行ったの?」
アンナ「それを今から見にいきましょう」

 私たちは、緑の魔方陣に入りました。

     *

 温帯気候の農場に転移しました。

友絵 「人がいるよ。」
アンナ「いいえ。あれはゴーレムです」
真美 「そうなの?」
アンナ「はい」
友絵 「ちょっと、話してくる」
真美 「私も」

 二人は、一番近いゴーレムのところに行きました。

     *

 二人が戻ってきました。

友絵 「だめ。シカトされた」
アンナ「ゴーレムは、命令されたことだけを実行する
    ロボットみたいなものです。」
友絵 「でも、写真は撮ってきた。ほら」
真美 「案山子みたい。 ww 」

アンナ「次、行きましょう」

 私たちは、黄色の魔法陣に入りました。

     *

 熱帯気候の農場に転移しました。

友絵 「ちょっと、暑いね」
真美 「はい」
アンナ「ここでは、熱帯の農作物を栽培しているようです」
友絵 「あれって、パイナップル?」
アンナ「はい。そうです」

 二人は、パイナップルの写真を撮りにいきました。

     *

友絵 「パイナップルって、あんな風にできるんだ。知らなかった」
真美 「私も知らなかった」

アンナ「次に行きましょう」

 私たちは青の魔方陣に入りました。

     *

 亜寒帯の農場&牧場に転移しました。

友絵 「なにあれ?」
真美 「かわいい」

 二人は羊の写真を撮りに行きました。



 ここは、時間がかかりそうです。
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