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過去~高校生編2
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しおりを挟む「なぁ…俺の誕生日だけどさ…やっぱり敦も来んの?」
「玲人…そんなに嫌なの?」
今日は久々に僕のバイトがお休みで二人きりで過ごしてる。
なのに、またそれ?
最近玲人はこの同じ話ばかり繰り返し聞いてくる。
「嫌なわけじゃねぇよ。たださ…」
「ただ、なに?」
「………なんでもねぇ」
やっぱりおかしい。
気のせいかと思ったけど、そうじゃないみたいだ。
「玲人…どうしたの?最近ちょっと変だよ。何かあった?」
「別になんも。」
「いつもそればっかり。」
「…んな事ねぇよ。」
「それもいつもと同じ。」
「………」
僕には言えないこと?
そんなに僕って頼りにならないのかな。
でも僕はこういうときに何かを上手く聞きだす術を持ち合わせていない。
言ってくれるのを待つしか出来ないなんて本当情けない。
「ね、玲人?僕、三人でいるの好きだよ?あっちゃんは初めてできた友達だし…」
「…分かってるよ」
「あっちゃんとけんかでもしたの?」
「してねぇ」
「じゃ…何?」
「…もういいから」
「良くないよ…だって、僕…」
「黙って…」
そう言って僕の言葉をさえぎるように唇を奪った。
そのままの流れで床に押し倒される。
「…玲人?」
「好きだよ、慶太」
「…僕も、好き」
「好きだ」
玲人の手が僕の服の中にすべりこむ。
そしてそのままフロアの上で僕は抱かれた。
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