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過去~高校生編1
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ーside 水野慶太ー
ククッ、とひたすらに笑い続けている僕の前のキリュウレイジ。
(この人頭ダイジョブかなぁ。)
「ごほ、ごほっ。えっと…水野くん?」
不意に後ろからマネージャーに声をかけられ、自分がバイト中であったことを思い出した。
「すみません」と軽く頭を下げて一言謝り、業務へと戻る。
「あの、ご注文どうされますか?」
いまだに肩を上下に揺らし笑い続ける彼に尋ねた。
「あ…わりぃ。んじゃあ、これのセットと……あとは、あの新メニュー。そう、それのセット。飲み物はどっちもコーラで」
「かしこまりました。1380円になります」
ポイと渡された一万円札を受け取りながら、「二人分、デートなのかなぁ…」とぼんやり考えていた。
「こちらお釣りと、番号になります。ご準備出来ましたらお持ちしますので、お席にてお待ちください」
決まり文句を言う僕になぜか彼はしかめっ面。
「てか、俺ら同い年なんだけど。敬語やめない?」
「いえ、でも仕事ですので…」
「んじゃ、仕事以外の時はタメ口ね。水野?」
そう言われてはみたものの、仕事以外で話すことなどないだろうに。
なんて思ったけれど、あの「分かったな?」って言う彼の顔を見ると何も言い出せなかった。
キリュウレイジ。
噂通りにとても整った顔をしていた。
きれいと言う言葉は似合わず。
なんと言うか、凛々しい?
それでこれまた噂通りの軽そうな態度で。
僕にもその百分の一くらい社交性があれば生きやすいのにって思う。
でも、一番思ったのは。
キリュウレイジ。
変な人。
ククッ、とひたすらに笑い続けている僕の前のキリュウレイジ。
(この人頭ダイジョブかなぁ。)
「ごほ、ごほっ。えっと…水野くん?」
不意に後ろからマネージャーに声をかけられ、自分がバイト中であったことを思い出した。
「すみません」と軽く頭を下げて一言謝り、業務へと戻る。
「あの、ご注文どうされますか?」
いまだに肩を上下に揺らし笑い続ける彼に尋ねた。
「あ…わりぃ。んじゃあ、これのセットと……あとは、あの新メニュー。そう、それのセット。飲み物はどっちもコーラで」
「かしこまりました。1380円になります」
ポイと渡された一万円札を受け取りながら、「二人分、デートなのかなぁ…」とぼんやり考えていた。
「こちらお釣りと、番号になります。ご準備出来ましたらお持ちしますので、お席にてお待ちください」
決まり文句を言う僕になぜか彼はしかめっ面。
「てか、俺ら同い年なんだけど。敬語やめない?」
「いえ、でも仕事ですので…」
「んじゃ、仕事以外の時はタメ口ね。水野?」
そう言われてはみたものの、仕事以外で話すことなどないだろうに。
なんて思ったけれど、あの「分かったな?」って言う彼の顔を見ると何も言い出せなかった。
キリュウレイジ。
噂通りにとても整った顔をしていた。
きれいと言う言葉は似合わず。
なんと言うか、凛々しい?
それでこれまた噂通りの軽そうな態度で。
僕にもその百分の一くらい社交性があれば生きやすいのにって思う。
でも、一番思ったのは。
キリュウレイジ。
変な人。
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