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過去~高校生編1
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入学式を終え教室へと向かう。
一番に俺がしたことはあいつを探すことだった。
くそっ、いねぇか。
まだ言葉さえも交わしたことはないと言うのに。
あいつへの執着は既に始まっているかのようだった。
「桐生玲人でーっす。第二中学出身、バスケ部で活躍してました。よろしくぅ」
ちょっと軽い感じの自己紹介を終えるとどこからともなく女子たちのささやく声がする。
「ねぇ、ちょっとカッコよくない?」
「うわぁ、めっちゃタイプなんだけど」
ふふ、そうでしょそうでしょ。
知ってるよ、俺がイケてるってことは。
よっしゃ。ま、代表は逃したけど終わり良ければ全て良し、ってな。
選り取り見取なバラ色の高校生活の始まり、なんてね。
一週間後。
新入生学力テストがあり、その結果が掲示板に張り出された。
一、水野慶太
二、桐生玲人
マジかよ?
俺今度こそはって。
しかも点差ハンパないし。
張り出された結果に釘付けになっていた俺の後ろを、一ミリも興味を示すことのないあいつが通り過ぎていった。
水野慶太。
あいつ、なんなんだ。
一番に俺がしたことはあいつを探すことだった。
くそっ、いねぇか。
まだ言葉さえも交わしたことはないと言うのに。
あいつへの執着は既に始まっているかのようだった。
「桐生玲人でーっす。第二中学出身、バスケ部で活躍してました。よろしくぅ」
ちょっと軽い感じの自己紹介を終えるとどこからともなく女子たちのささやく声がする。
「ねぇ、ちょっとカッコよくない?」
「うわぁ、めっちゃタイプなんだけど」
ふふ、そうでしょそうでしょ。
知ってるよ、俺がイケてるってことは。
よっしゃ。ま、代表は逃したけど終わり良ければ全て良し、ってな。
選り取り見取なバラ色の高校生活の始まり、なんてね。
一週間後。
新入生学力テストがあり、その結果が掲示板に張り出された。
一、水野慶太
二、桐生玲人
マジかよ?
俺今度こそはって。
しかも点差ハンパないし。
張り出された結果に釘付けになっていた俺の後ろを、一ミリも興味を示すことのないあいつが通り過ぎていった。
水野慶太。
あいつ、なんなんだ。
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