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過去~高校生編1

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「で、どうよ?ライバルさん見た感想は?」

「…え?わりぃ、なんか言った?」


敦の問いかけなんて右から左へと止まることなく通りすぎ、これっぽっちも頭に入ってなどこない。


なんだ、あいつ。

ガリ勉野郎だと思ってたのに…。


「なんか想像してたのと違ったなぁ。つか、結構美人じゃね?」

なんて少し面白そうに隣で話す敦がどこか遠くにいるように感じていた。


水野慶太…って言ってたよなぁ。

なぜか気になって仕方ない。


その思いが何なのかなんて気づかなかった。

いや、気づこうとしなかったのかもしれない。


ただ想像と違ったから。

それだけなんだ。


いつまでもあいつが立っていた場所から目が離せない。


俺が水野慶太の存在を知った日。

慶太が俺の事を知るのはもっとずっと後なんだけど。
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