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過去~高校生編1
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つーか、どいつが代表なんだよ?
ざわつく体育館の中、キョロキョロと辺りを見回してはガリ勉タイプのやつを探してみる。
「なぁ敦。アイツっぽくね?」
「お前まだ言ってんの?」
瓶底黒縁めがねのいかにもって感じの男を指差す俺を、敦はバッサリ切り捨てる。
「それでは、新入生代表。水野慶太」
「はい」
どんなキモ野郎かと一目拝んでやるべく壇上に目を向ける。
その先にいたのは想像とは全く違った人物で。
俺はそいつから目を反らすことが出来なかったのを覚えている。
そいつの読んでいた挨拶の内容なんて全く頭に残っていない。
中性的な顔立ち。
色素の薄い髪。
線の細い身体。
目を奪われるってきっとこういうことを言うんだって。
どこかで冷静に思う自分がいた。
ざわつく体育館の中、キョロキョロと辺りを見回してはガリ勉タイプのやつを探してみる。
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「それでは、新入生代表。水野慶太」
「はい」
どんなキモ野郎かと一目拝んでやるべく壇上に目を向ける。
その先にいたのは想像とは全く違った人物で。
俺はそいつから目を反らすことが出来なかったのを覚えている。
そいつの読んでいた挨拶の内容なんて全く頭に残っていない。
中性的な顔立ち。
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目を奪われるってきっとこういうことを言うんだって。
どこかで冷静に思う自分がいた。
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