君が私に染まってく

ヴァルニカ

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いつもの練習時間。いつもの風景。
「じゃあ、十時から合奏しまーす」
手を口の近くに添えていう君…桃奈がそういった。私…緋乃は最近桃奈のことを目で追ってしまう。
「……恋なのかな……」
誰にも聞こえない声でそっとつぶやいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
下校時刻。
「緋乃、帰るぞ~」
「あ、教室に忘れ物した。あい先に行ってて」
「まじかよ、早くしろよ」
私は自分の教室に急いだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あれ、誰かいるのかな…」
教室は電気がついていた。
扉から中を覗くと
「桃奈………」
桃奈がいた。誰かの机を漁っている。
「桃奈、何してるの?」
「ひ、緋乃ちゃん……」
「何か盗ろうとしてたの?」
「ち、違う……そんなんじゃ……お願い、このことは誰にも言わないで……」
「誰にも言わないよ」
「え…?」
「だって私は桃奈のことが……」
私は桃奈に顔を近づけた
「ひ、緋乃ちゃん……?」
「好きだから…」
「へ…?緋乃ちゃん、今…」
「私は桃奈のことが好きだから…」
「緋乃ちゃん……」
私は桃奈の首に腕を回した。そしてゆっくりと力を入れて締め上げていく
「…!ひ、ひのぢゃん…ぐ、ぐるじ…」
「だから、誰にも言われたくなかったら、私と…ナハハハハ、楽しいことしようね♥」
そういって私は腕を離した。
「うっ…ケホッ!ゲホッ!ゲホッ!……ひのぢゃん、怖い…」
涙目で桃奈は見上げてきた。
「ナハハハハ、私別に怖くないんだけど。じゃあね…♡」
「…っ!!!」
禁断の接吻を交わした。
「…ッンハァ…♡、緋乃ちゃん……♡今、私達…」
「ナハハハハ…桃奈、喘ぎすぎ…今の気持ちよかったでしょ…?」
「今の…はじめて…緋乃ちゃん、もう一回…♡」
「今日はおしまい、また明日♥」
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