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40.お祖母様の誕生会
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今日は、お祖母様の誕生日会に、家族みんなで行く。お祖母様のために、一時休戦だ。今日だけは、お祖母様のことしか考えないことにした。
誕生会のために、髪を伸ばした。髪を金色に脱色し、碧いコンタクトレンズをつける。服は、レインボーカラーのパフスリーブプリンセスドレスである。
家族全員、私の姿にドン引きである。少し前まで、絶対ドレスは着ないと主張していた息子が、自らドレスを用意して、女装で登場したのだ。軽々しくツッコミを入れてくる親は、いなかった。誰が声を掛けるか、押し付けあっているだけで、誰も何も言ってこない。勝利の余韻に浸った。
「お兄ちゃん、どうしちゃったの?」
「セレスティア様の孫になりきりました。似合いませんか?」
「完成度の高さに、みんな困ってるよ」
「今日は一日、この姿で過ごそうと思っております。よろしくお願いします」
「やめてよ。私の女子力の低さがバレちゃうよ」
「ふふふ。翡翠ちゃんも、可愛らしいですよ」
「ホントにやめて!」
お祖母様の家には、転移魔法で一瞬で着く。庭にある転移用の小屋を中継して、母屋に歩いて行くのである。
だが、小屋から出ると、見知った顔が並んでいた。ブライスとフランクリンとパーカーさんだ。伯父はわかるが、何故、お祖母様の誕生会に友人の孫がいるのか。いらんな。
「いらっしゃい、皆さん」
パーカーさんは、親たちに挨拶をしながら、私の下に歩いてきた。
「ええと、琥珀ちゃん? お友達が出来上がったよ」
パーカーさんが差し出して来たのは、前回会った時にオーダーメイドしてくれたぬいぐるみだ。黄色いクマは既製品で並んでいたのだけど、緑小鬼は見つけられなかったので、泣いて駄々を捏ねて特注してもらった品だ。黒いドレスを着た2頭身の緑小鬼が、古狸を抱いているぬいぐるみである。古狸は、緑小鬼に抱かせることも取り外すこともできるように依頼した、無駄にこだわった品だった。
「可愛い! ありがとう御座います。伯父様」
私は、緑小鬼を受け取って、抱きしめた。
家族との距離が、更に30cmは離れた気がする。
「気に入ってもらえて良かったよ。でも、それ、どうしたの?」
私の女装姿なんて何度も見たことがあるくせに、パーカーさんも引いている。化粧までしたのは、やりすぎただろうか。
「セレスティア様のお誕生日ですから。力一杯、セレスティア様の孫になって参りました」
「そんな格好を見せたら、より大変なことになるんじゃないかな」
「ただドレスを着せられただけで似合うと言われるよりは、ここまで突き抜けたくらいが、傷が浅いですよ」
「そうなんだ」
「パーカーさん、お兄ちゃんばっかりズルいよ!」
翡翠が、パーカーさんをなじり出した。
そう言えば、前回もそんなことを言っていた。パーカーさんは、私のサイフにすると決めている。助けてあげないといけない。
「翡翠ちゃん、いけませんよ。翡翠ちゃんは、いっぱい遊んでもらったでしょう? 私は構って頂けなかった代わりに、バラカちゃんを頂いたのですよ」
「また変な名前を付けた! やっとぬいぐるみが届かなくなったのに、また復活しても知らないからね」
「そうなれば、家を出ます。よろしくお願いします」
ブライスとフランクリンは、困惑した表情でこちらを伺っているが、話しかけては来ない。女装した甲斐があった! 仲良くしたくはないので、そのまま無視して母屋に行った。
私たちの到着が、最後だったらしい。セレスティア様の前に並び、順番に挨拶をする。それぞれ個々に付き合いが深いからだ。私と翡翠は、ワンセットだけれども。
「セレスティア様、お誕生日おめでとう御座います」
挨拶は、ワンセットだが、プレゼントは別々だ。翡翠は何を用意したのか知らないが、私はフィンガーブレスレットを作ってきた。アクアマリンとブルームーンストーンの小花を散らした可愛いと清楚を追求した品である。こんなものが似合いそうなのは、私の周りにはお祖母様しかいない。全力で細い鎖を編みあげた。
「あら、琥珀ちゃんには、先月も頂いたけれど」
私の変わり果てた姿には、ノーリアクションだったお祖母様も、プレゼント攻撃には、驚いたらしい。
私も、お小遣いをはたいて二重プレゼントをしようとは思わないが、私の場合、装飾品は魔法で製作した物である。幼児の似顔絵や折り紙のプレゼントと同列なのだ。会う度に渡しても構わないと思う。
「美しいセレスティア様の装飾品を考えるのが、楽しくて仕方がないのです。ご迷惑でなければ、もらって下さい」
微笑みと共に差し出す。翡翠に睨まれているが、気にしない。ぬいぐるみ運びの礼に、桜色のフルプレートメイルを渡したばかりだ。ワガママばかり聞く必要はない。
挨拶も終わったし、さあ飲み食いするぞ! と、果実水の物色に来たところで、パパが寄ってきた。
「ごめんね」
「どうなさったのですか?」
「わたしが以前、ドレスを着て暮らしていたから、ドレスを着たんだろう?」
「そうと言えば、そうですが、違うと言えば違いますよ。この扮装一式までが、誕生日プレゼントのつもりでいるのです。
自分で言うのもどうかと思いますが、恥じらいを捨てたら、違和感もないでしょう。私は、男らしく潔い女装をすることに決めました」
そのために、髪まで伸ばした。カツラで済ませるなんて、中途半端はしたくなかった。間に合わなければ、諦めてカツラも検討したが。
「わたしも似たようなことを似たような理由でしていたから、なんとも言えないけれど、頑張らなくていいからね」
「はい。明日からは、緑小鬼キングに戻ります。
そうだ。パーカーさんにバラカちゃんを頂いたので、パパからもお礼を言ってくださいね。とても喜んでいますから」
給仕の人に、柘榴水とクッキーをお願いして席につき、翡翠に睨まれながらバラカちゃんと食べていたら、ブライスとフランクリンに囲まれた。
「こんにちは。やっぱり、琥珀くんなんだよね?」
遠慮容赦なく絡んでこないな、と不思議に思ってはいたが、私が誰だか半信半疑だったらしい。偽名でも名乗っておけば良かったか。
「ごきげんよう。こちらが、私の普段の姿ですよ」
本気で相手をする必要はない。今日1日は女でいる、と決めたのだ。私が女であれば、近付きすぎたり、馴れ馴れしすぎたりすれば、簡単に排除ができる。都合がいい。女だとはっきり口に乗せなければ、嘘ではない。
「お、お前、なんでドレスなんて着てるんだ。その髪は、どうした?」
「これが普段着ですので。お疑いなのであれば、私のワードローブをご覧に入れましょうか? 男物など、少ししか入っておりませんよ。
それに、私の家は、毛染め剤店ですので、髪色など、どうにでもなります」
嘆かわしいことに、実話だ。翡翠の服が混ざっていると言い張りたいが、そうではないことは、デザインを見れば容易に察せられる。
「やっぱりぬいぐるみは、好きなのかな?」
ぬいぐるみ地獄再びだ! この質問には、慎重に答えねばならない。他の物を送って来られても困る。
「私が好きなのは、ぬいぐるみではありません。キリンジくんとバラカちゃんが好きなのです。大好きな伯父からのプレゼントだから大事にしているだけで、ぬいぐるみ自体に興味は御座いません」
これで、どうだ! まさか、伯父経由でぬいぐるみを送りつけてきたりはすまい。そんなことをするならば、伯父に苦情を入れてやる。
「琥珀くんは、村長の子、、、なんだよね?」
「いいえ。母は一緒に来ましたが、父は来ておりません」
私は、フランクリンに答えただけなのに、お父様に抱き上げられていた。父さんとパパも距離が近い。
「「「話を聞こう」」」
誕生会は始まったばかりなのに、父たちに軟禁された。
誕生会のために、髪を伸ばした。髪を金色に脱色し、碧いコンタクトレンズをつける。服は、レインボーカラーのパフスリーブプリンセスドレスである。
家族全員、私の姿にドン引きである。少し前まで、絶対ドレスは着ないと主張していた息子が、自らドレスを用意して、女装で登場したのだ。軽々しくツッコミを入れてくる親は、いなかった。誰が声を掛けるか、押し付けあっているだけで、誰も何も言ってこない。勝利の余韻に浸った。
「お兄ちゃん、どうしちゃったの?」
「セレスティア様の孫になりきりました。似合いませんか?」
「完成度の高さに、みんな困ってるよ」
「今日は一日、この姿で過ごそうと思っております。よろしくお願いします」
「やめてよ。私の女子力の低さがバレちゃうよ」
「ふふふ。翡翠ちゃんも、可愛らしいですよ」
「ホントにやめて!」
お祖母様の家には、転移魔法で一瞬で着く。庭にある転移用の小屋を中継して、母屋に歩いて行くのである。
だが、小屋から出ると、見知った顔が並んでいた。ブライスとフランクリンとパーカーさんだ。伯父はわかるが、何故、お祖母様の誕生会に友人の孫がいるのか。いらんな。
「いらっしゃい、皆さん」
パーカーさんは、親たちに挨拶をしながら、私の下に歩いてきた。
「ええと、琥珀ちゃん? お友達が出来上がったよ」
パーカーさんが差し出して来たのは、前回会った時にオーダーメイドしてくれたぬいぐるみだ。黄色いクマは既製品で並んでいたのだけど、緑小鬼は見つけられなかったので、泣いて駄々を捏ねて特注してもらった品だ。黒いドレスを着た2頭身の緑小鬼が、古狸を抱いているぬいぐるみである。古狸は、緑小鬼に抱かせることも取り外すこともできるように依頼した、無駄にこだわった品だった。
「可愛い! ありがとう御座います。伯父様」
私は、緑小鬼を受け取って、抱きしめた。
家族との距離が、更に30cmは離れた気がする。
「気に入ってもらえて良かったよ。でも、それ、どうしたの?」
私の女装姿なんて何度も見たことがあるくせに、パーカーさんも引いている。化粧までしたのは、やりすぎただろうか。
「セレスティア様のお誕生日ですから。力一杯、セレスティア様の孫になって参りました」
「そんな格好を見せたら、より大変なことになるんじゃないかな」
「ただドレスを着せられただけで似合うと言われるよりは、ここまで突き抜けたくらいが、傷が浅いですよ」
「そうなんだ」
「パーカーさん、お兄ちゃんばっかりズルいよ!」
翡翠が、パーカーさんをなじり出した。
そう言えば、前回もそんなことを言っていた。パーカーさんは、私のサイフにすると決めている。助けてあげないといけない。
「翡翠ちゃん、いけませんよ。翡翠ちゃんは、いっぱい遊んでもらったでしょう? 私は構って頂けなかった代わりに、バラカちゃんを頂いたのですよ」
「また変な名前を付けた! やっとぬいぐるみが届かなくなったのに、また復活しても知らないからね」
「そうなれば、家を出ます。よろしくお願いします」
ブライスとフランクリンは、困惑した表情でこちらを伺っているが、話しかけては来ない。女装した甲斐があった! 仲良くしたくはないので、そのまま無視して母屋に行った。
私たちの到着が、最後だったらしい。セレスティア様の前に並び、順番に挨拶をする。それぞれ個々に付き合いが深いからだ。私と翡翠は、ワンセットだけれども。
「セレスティア様、お誕生日おめでとう御座います」
挨拶は、ワンセットだが、プレゼントは別々だ。翡翠は何を用意したのか知らないが、私はフィンガーブレスレットを作ってきた。アクアマリンとブルームーンストーンの小花を散らした可愛いと清楚を追求した品である。こんなものが似合いそうなのは、私の周りにはお祖母様しかいない。全力で細い鎖を編みあげた。
「あら、琥珀ちゃんには、先月も頂いたけれど」
私の変わり果てた姿には、ノーリアクションだったお祖母様も、プレゼント攻撃には、驚いたらしい。
私も、お小遣いをはたいて二重プレゼントをしようとは思わないが、私の場合、装飾品は魔法で製作した物である。幼児の似顔絵や折り紙のプレゼントと同列なのだ。会う度に渡しても構わないと思う。
「美しいセレスティア様の装飾品を考えるのが、楽しくて仕方がないのです。ご迷惑でなければ、もらって下さい」
微笑みと共に差し出す。翡翠に睨まれているが、気にしない。ぬいぐるみ運びの礼に、桜色のフルプレートメイルを渡したばかりだ。ワガママばかり聞く必要はない。
挨拶も終わったし、さあ飲み食いするぞ! と、果実水の物色に来たところで、パパが寄ってきた。
「ごめんね」
「どうなさったのですか?」
「わたしが以前、ドレスを着て暮らしていたから、ドレスを着たんだろう?」
「そうと言えば、そうですが、違うと言えば違いますよ。この扮装一式までが、誕生日プレゼントのつもりでいるのです。
自分で言うのもどうかと思いますが、恥じらいを捨てたら、違和感もないでしょう。私は、男らしく潔い女装をすることに決めました」
そのために、髪まで伸ばした。カツラで済ませるなんて、中途半端はしたくなかった。間に合わなければ、諦めてカツラも検討したが。
「わたしも似たようなことを似たような理由でしていたから、なんとも言えないけれど、頑張らなくていいからね」
「はい。明日からは、緑小鬼キングに戻ります。
そうだ。パーカーさんにバラカちゃんを頂いたので、パパからもお礼を言ってくださいね。とても喜んでいますから」
給仕の人に、柘榴水とクッキーをお願いして席につき、翡翠に睨まれながらバラカちゃんと食べていたら、ブライスとフランクリンに囲まれた。
「こんにちは。やっぱり、琥珀くんなんだよね?」
遠慮容赦なく絡んでこないな、と不思議に思ってはいたが、私が誰だか半信半疑だったらしい。偽名でも名乗っておけば良かったか。
「ごきげんよう。こちらが、私の普段の姿ですよ」
本気で相手をする必要はない。今日1日は女でいる、と決めたのだ。私が女であれば、近付きすぎたり、馴れ馴れしすぎたりすれば、簡単に排除ができる。都合がいい。女だとはっきり口に乗せなければ、嘘ではない。
「お、お前、なんでドレスなんて着てるんだ。その髪は、どうした?」
「これが普段着ですので。お疑いなのであれば、私のワードローブをご覧に入れましょうか? 男物など、少ししか入っておりませんよ。
それに、私の家は、毛染め剤店ですので、髪色など、どうにでもなります」
嘆かわしいことに、実話だ。翡翠の服が混ざっていると言い張りたいが、そうではないことは、デザインを見れば容易に察せられる。
「やっぱりぬいぐるみは、好きなのかな?」
ぬいぐるみ地獄再びだ! この質問には、慎重に答えねばならない。他の物を送って来られても困る。
「私が好きなのは、ぬいぐるみではありません。キリンジくんとバラカちゃんが好きなのです。大好きな伯父からのプレゼントだから大事にしているだけで、ぬいぐるみ自体に興味は御座いません」
これで、どうだ! まさか、伯父経由でぬいぐるみを送りつけてきたりはすまい。そんなことをするならば、伯父に苦情を入れてやる。
「琥珀くんは、村長の子、、、なんだよね?」
「いいえ。母は一緒に来ましたが、父は来ておりません」
私は、フランクリンに答えただけなのに、お父様に抱き上げられていた。父さんとパパも距離が近い。
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