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盲目少女、振りかえる

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「うーがーー‼もういやじゃー!!ゲームができーん!」

「気にするとこそれなの⁉何か他にも有るでしょ!?明日どうしようとかさ!?」

「ふん、私は今に生きているんだ。そう、今に。だから今したいことであるゲームがしたい‼そうゲームを!」

「はぁ~あんたが事故って慌てた昔の自分に言ってやりたいわーそんなに心配しなくていいって目が見えずともあかねは変わらないって、いつもと変わらずバカだって」

「なんだと~う‼」

あの事故の後ではこんなに笑っていられるなんて思ってもいなかったなー。


~~あのあと気持ちが落ち着かせるのに時間がかかったんだ。
先生と話終わったすぐはこれからどうすればいいのか、どうなるのか、などの不安に押し潰されそうで泣きそうだった。でも、友達や親も心配してるからそんなこと言えないし、必死で明るく振る舞ってたある日、葵がぶちギレて

「いい加減にしてよ、私、ううん私達が気づかないとでも思った!?あ…んたが無理して明るく振る舞ってること。な…んでなのよ なんで泣っかな…いのよ!そっなに頼りない?」

と悲しそうに顔を涙で濡らしながら言ってる葵を見て私は涙がこぼれた。それから関を切ったように涙が溢れて止まらなかった。

2人して大泣きしてしまい。病院の人には迷惑をかけたと思う。だけど、泣いたからなのか、とても晴れ晴れとした気持ちになれた。そのあとはリハビリや杖の使い方などを学んでいた。もしも、あのとき葵がいってくれなかったら今の私みたいになれなかったと思う。



「あおいーー」

「なに、ばかね?」

「いつも ありがとねって」

「いきなり、なんなの?」

「ううん、なんでもない」
  
葵ほんとーにありがとね
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