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第三章 林間合宿と主なき神獣
調査開始(3)
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太陽が沈む時間まで待機となった。その時間、夏目は部屋で体を休めることに。使徒の能力に当てられた可能性があるため、フェンリルから神通力を流し異状がないか診てもらう。
「俺の体は大丈夫か?」
「うむ……。体内に異物はないようだ。他も特に異状はない」
「そっか。よかった……」
一安心する夏目。
改めて思い返す。あの霧に手を入れ、何か掴めないかと腕を動かし確かめていたところまでははっきりと覚えている。しかし、その直後の記憶がなく意識を取り戻した時には、フェンリルの背に乗り飛び起きたこと。
その間の空白の記憶が綺麗さっぱりない。
「何なんだ、あの濃霧は? 俺だけ記憶がなくて、フェンリルたちには何ともないなんて」
「神殺しと神獣、巫女の違いかもしれぬ」
「その違いって?」
「分からぬ。使徒の能力に関係しているのは確かであろう。だが、今の現状では何も言えぬ」
何も分からないまま、日没の時間となりロビーに集まりもう一度、あの濃霧が立ち込める場所へと向かう。
「夏目、わたしたちの後ろから前に出るな。あと霧にも触れるな」
「夏目くんにまた何かあったら大変だから」
「分かった」
二人の言い分を素直に聞き後ろに回る。濃霧は薄れ、その先が微かにだが視認できた。とはいえ、辺りは暗く懐中電灯を片手に燐を先頭に奥へ進む。
ゆっくりと進むと洞窟の入り口に辿り着き、懐中電灯の灯りで照らせば更に奥へ道がある。
「行くか……」
「え、ええ……」
「何も出てきませんように……」
生唾を飲み込む燐が握る懐中電灯に力が入る。桜の顔も強張り、それでもここで引くわけには行かず意を決し踏み出す。夏目は、二人のあとをついて行きながら暗く何か出てきそうな雰囲気に怖がる。
フェンリルも、夏目の心情を察し安心させるため影から現れ傍らに。
三人と一匹で洞窟内へ歩むを進める。しばらく歩くと、開けた場所に着く。おそらくここで行き止まりなのだろうが、その場にはランタンと折りたたみ式のテーブルとその上にペットボトルが三つ、空になったものが一つにアウトドアチェアが二つ。
明らかに人の手が入った空間、その地面に転がる食い散らかした保存食の袋が大量に転がっていた。
捨てられら袋の量から、燐が推測を立てる。
「これは一人ではなく数人での行動と見ていいだろう」
「そうね。どう見ても集団行動よ。すぐにここを離れた方が賢明ね。もしかすると使徒と、鉢合わせなんてことになるかもしれないし」
燐の言葉につけ加える桜の台詞に背後から気配はなく、パチパチと拍手の音が洞窟内に響き渡った。
「「「「――――っ⁉」」」」
その音に三人とフェンリルは一斉に振り返れば、出入り口を塞ぐように拍手を送る女一人とその後ろに男が二人。
先頭に立ち拍手を送る手を止めた女が笑みを浮かべ言う。
「正解。よくこの場が分かったわね。でも、ここを見られたからには殺すわ。お前たち、殺れ。空海様の邪魔は誰だろうとさせはしない!」
「「はっ!」」
女の指示に短く応える男二人が同時に飛び出し襲い掛かる。
「三人共、耳を塞ぐがよい!」
フェンリルが叫び、耳を両手で塞ぐ。それを見てから、息を大きく吸い込み空気で腹を膨らませた。
「フーッ……、グゥォォオオオオオオオオオオオオオオンンッ――――!!」
使徒であろう男二人に向け咆哮を上げた。狭い洞窟内で響き渡るフェンリルの咆哮が反響し鼓膜を揺さぶり、頭痛を引き起こすくらい頭に響きまともに受けた男二人は立っていられず、その場に膝から崩れ落ち耳を塞ぎ動きを封じることに成功する。
「三人共、我輩の背に乗れ!」
その隙きにフェンリルは三人を素早く背に乗せ洞窟を駆け抜ける。
「く、くそっ! 耳がっ! 絶対に許さない!」
駆け抜ける際に女の口から恨みじみた言葉がもれた。
森を走るフェンリルの背の上で、まだ少し痛む耳と頭を押さえながらぼやく。
「うぅっ……、耳と頭が痛い……」
「フェンリルの判断のお陰で今は助かったが、面倒なことになったな」
「ええ、本当にね。あたしたちの顔を知られたからには戦う以外はなさそうよ」
「それもそうだが、あの女が口にしていた『空海様の邪魔はさせない』とはどういう意味だ?」
「そもそも、その『空海様』って誰よ?」
そう話す燐と桜の会話に、痛みがようやく収まった夏目も加わり思ったことを口に出す。
「その空海って奴、神殺しだったりしてな」
夏目の言葉に燐も桜も黙り込む。険し表情となり二人はため息と共に言う。
「余計に厄介なことになるぞ」
「神殺しが相手なら、夏目くんの出番だわ」
「そうだな。神殺しには、神殺しが適任だ」
「……あー、やっぱり?」
自分で言ったはいいいが、やはりそういう展開になるよねと言いたげな顔に変わる夏目。もし戦闘になった場合、使徒の相手は巫女である燐と桜に任せることになるだろう。
使徒の登場に、未だに何も手掛かりさせ見つけられず正体さえ分からない未確認生物こと神獣。そして使徒の目的も不明であること。
三人共、嫌な予感がしていた。使徒の目的が、夏目たちと同じではないかと。
フェンリルの背に乗りながら宿舎へ戻る中、そんなことを全員が考える。
「俺の体は大丈夫か?」
「うむ……。体内に異物はないようだ。他も特に異状はない」
「そっか。よかった……」
一安心する夏目。
改めて思い返す。あの霧に手を入れ、何か掴めないかと腕を動かし確かめていたところまでははっきりと覚えている。しかし、その直後の記憶がなく意識を取り戻した時には、フェンリルの背に乗り飛び起きたこと。
その間の空白の記憶が綺麗さっぱりない。
「何なんだ、あの濃霧は? 俺だけ記憶がなくて、フェンリルたちには何ともないなんて」
「神殺しと神獣、巫女の違いかもしれぬ」
「その違いって?」
「分からぬ。使徒の能力に関係しているのは確かであろう。だが、今の現状では何も言えぬ」
何も分からないまま、日没の時間となりロビーに集まりもう一度、あの濃霧が立ち込める場所へと向かう。
「夏目、わたしたちの後ろから前に出るな。あと霧にも触れるな」
「夏目くんにまた何かあったら大変だから」
「分かった」
二人の言い分を素直に聞き後ろに回る。濃霧は薄れ、その先が微かにだが視認できた。とはいえ、辺りは暗く懐中電灯を片手に燐を先頭に奥へ進む。
ゆっくりと進むと洞窟の入り口に辿り着き、懐中電灯の灯りで照らせば更に奥へ道がある。
「行くか……」
「え、ええ……」
「何も出てきませんように……」
生唾を飲み込む燐が握る懐中電灯に力が入る。桜の顔も強張り、それでもここで引くわけには行かず意を決し踏み出す。夏目は、二人のあとをついて行きながら暗く何か出てきそうな雰囲気に怖がる。
フェンリルも、夏目の心情を察し安心させるため影から現れ傍らに。
三人と一匹で洞窟内へ歩むを進める。しばらく歩くと、開けた場所に着く。おそらくここで行き止まりなのだろうが、その場にはランタンと折りたたみ式のテーブルとその上にペットボトルが三つ、空になったものが一つにアウトドアチェアが二つ。
明らかに人の手が入った空間、その地面に転がる食い散らかした保存食の袋が大量に転がっていた。
捨てられら袋の量から、燐が推測を立てる。
「これは一人ではなく数人での行動と見ていいだろう」
「そうね。どう見ても集団行動よ。すぐにここを離れた方が賢明ね。もしかすると使徒と、鉢合わせなんてことになるかもしれないし」
燐の言葉につけ加える桜の台詞に背後から気配はなく、パチパチと拍手の音が洞窟内に響き渡った。
「「「「――――っ⁉」」」」
その音に三人とフェンリルは一斉に振り返れば、出入り口を塞ぐように拍手を送る女一人とその後ろに男が二人。
先頭に立ち拍手を送る手を止めた女が笑みを浮かべ言う。
「正解。よくこの場が分かったわね。でも、ここを見られたからには殺すわ。お前たち、殺れ。空海様の邪魔は誰だろうとさせはしない!」
「「はっ!」」
女の指示に短く応える男二人が同時に飛び出し襲い掛かる。
「三人共、耳を塞ぐがよい!」
フェンリルが叫び、耳を両手で塞ぐ。それを見てから、息を大きく吸い込み空気で腹を膨らませた。
「フーッ……、グゥォォオオオオオオオオオオオオオオンンッ――――!!」
使徒であろう男二人に向け咆哮を上げた。狭い洞窟内で響き渡るフェンリルの咆哮が反響し鼓膜を揺さぶり、頭痛を引き起こすくらい頭に響きまともに受けた男二人は立っていられず、その場に膝から崩れ落ち耳を塞ぎ動きを封じることに成功する。
「三人共、我輩の背に乗れ!」
その隙きにフェンリルは三人を素早く背に乗せ洞窟を駆け抜ける。
「く、くそっ! 耳がっ! 絶対に許さない!」
駆け抜ける際に女の口から恨みじみた言葉がもれた。
森を走るフェンリルの背の上で、まだ少し痛む耳と頭を押さえながらぼやく。
「うぅっ……、耳と頭が痛い……」
「フェンリルの判断のお陰で今は助かったが、面倒なことになったな」
「ええ、本当にね。あたしたちの顔を知られたからには戦う以外はなさそうよ」
「それもそうだが、あの女が口にしていた『空海様の邪魔はさせない』とはどういう意味だ?」
「そもそも、その『空海様』って誰よ?」
そう話す燐と桜の会話に、痛みがようやく収まった夏目も加わり思ったことを口に出す。
「その空海って奴、神殺しだったりしてな」
夏目の言葉に燐も桜も黙り込む。険し表情となり二人はため息と共に言う。
「余計に厄介なことになるぞ」
「神殺しが相手なら、夏目くんの出番だわ」
「そうだな。神殺しには、神殺しが適任だ」
「……あー、やっぱり?」
自分で言ったはいいいが、やはりそういう展開になるよねと言いたげな顔に変わる夏目。もし戦闘になった場合、使徒の相手は巫女である燐と桜に任せることになるだろう。
使徒の登場に、未だに何も手掛かりさせ見つけられず正体さえ分からない未確認生物こと神獣。そして使徒の目的も不明であること。
三人共、嫌な予感がしていた。使徒の目的が、夏目たちと同じではないかと。
フェンリルの背に乗りながら宿舎へ戻る中、そんなことを全員が考える。
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