42 / 220
第二章 神喰い狼フェンリルと不死鳥フェニックス
第四幕 秘密の特訓と決闘直前(1)
しおりを挟む
部活を終えた夏目は、燐の案内のもと秋山家にお邪魔していた。
離れの道場に通される。美哉と特訓の時もそうだったが、巫女の家系は道場を持っているのが当然なのかと思ってしまう夏目。
秋山の道場は床が畳仕様、雪平の道場は床が木仕様と中身は違うよう。夏目は学校指定のジャージに、燐は道着に着替え向き合い座る。
「フェンリル、訊いてもいいか?」
燐から、フェンリルへ質問が飛ぶ。
「構わぬ。何が聞きたい?」
「夏目の実力はどれほどなのか知りたい」
その問いにフェンリルは素直に夏目の実力について喋る。
「そうだな。覚醒した当初に比べれば強くはなった。が、使徒と戦闘に入った場合の勝率は五割程度。体力もスタミナ、力も足りていないのが現状だ。神殺しと殺り合えば、負けるだろうな」
「うぐっ……」
弱いままなのは事実だが、面と向かってそう評価され項垂れる夏目。それを聞いた燐は、腕を組みしばし考え込む。
「夏目。武器は何を使うんだ?」
「えっ、武器? あー、ないかな。強いて言うなら、拳くらいか」
燐に訊かれ、首を軽く振り己の手を見つめながら答える。難しい顔つきになって夏目を凝視し一度頷く。
「そうか。なら、肉体強化が必須だな。夏目、先輩から受けた特訓内容を教えてくれ」
「そうだな。まず――」
特訓漬けだった一週間を振り返りながら語りそれから、フェンリルとの特訓も燐に教える。
内容から新たな特訓メニューを考えつく。それには、まず神殺しとなれば誰でも扱える能力がどれほど行使できるか知る必要があった。
「夏目。神通力はどれほど扱える?」
「ん? なに?」
「だから、神通力だ」
「へっ? 神通力ってなんだ?」
「はっ?」
言葉の意味を分かっていない夏目は、首を傾げ冗談でも悪ふざけでもなく本当に分からない様子で何度か瞬きをし、アホ毛が疑問符の形になる。
その反応と奇妙な動きをするアホ毛を数秒、見つめたあと頭を抱え深いため息が出る。神通力くらいの知識は持っていると思っていたのだが、あまりの無知に困り果てる燐。
「すまない。主は、こちら側の知識が全くないのだ。我輩が教えようと思ったのだが、まずは身を護る術の方が良いかと思うてな……」
「いや、フェンリルが謝る必要はない。そうだよな、一般人で記憶を一時的に失って、覚醒してすぐに使徒に襲撃されれば知識を教える暇もないな……」
何故か燐に同情される夏目だったが、それさえも理解できていないため固まるだけ。
「故に、主は神通力も知らなければ扱えるはずもないのだ」
「夏目には知識もつけてもらう。いいな?」
「お、おう」
「神通力とは、神殺しと覚醒すれば誰でも扱える能力だ。神殺しに備わっている一部の力と覚えればいいだろう」
「分かった」
燐から神通力について説明を受けることに。
「破壊、治癒、火なども自由に操ることが可能。そうだな、体に纏えば身を護る鎧のような効果が得られるし岩を簡単に砕き、殴るだけで人を殺めることもできる破壊力になる。体内に巡回させれば傷を癒やす効果もある。他にも、水や風を操ることも」
と、聞きそれができれば拳に火を纏うこともできるのだと知る。神通力は、矛であり盾でもあるのだと。
ただしこれだけは覚えておくといい、と指を立て忠告する燐。
「神通力とは元来、神が扱う力だ。神から授けられた神殺しも扱えるが、それは純粋の能力ではなく借り物。そして神獣が持つ本来の力を、神殺しだからといって扱うことは危険だ。命を一瞬で失う。例えば、会長の契約神獣のフェニックスの業火をその身に纏うことはできない」
神通力には、二種類が存在する。
燐の言うように、神やその血を引く神の子が持つ神通力こそが純粋の能力。天変地異を起こせるのはもちろん、失った肉体の部位を再生させられるのも元来のもの。
もう一つが、神が与えた借り物の神通力だ。こちらは、破壊力や己の治癒能力を上げる。火や水、風を操ることが可能でもその威力は何千分の一と劣る。
神獣の中には、神の血を引くものもいればそうでないものもいるということ。だからこそ、人間が扱うには命の危険がある。
「どうしてだ? 業火によって体が保たないとか?」
「そうだ。神獣の力は、人の身には重すぎる上に肉体や命がいくらあっても足りない」
「纏うにしても、直接ではなくグローブなどの道具を使って小さな火種程度だろう」
と、フェンリルがつけ加える。
「それも一時的、威力も何十分の一といったところか」
「フェンリルの言う通りだ。会長もそれは理解しているからこそ、確実に仕留める時や必殺技のように使う」
「そ、そうなのか……」
「夏目も、フェンリルの力に頼り切るのはダメだ。命を無駄にしかねない」
「肝に銘じるよ」
燐とフェンリルの説明に息を呑み頷く。
「とにかくだ。時間がないから特訓を始めるぞ」
そう言い、立ち上がった燐の最初の指示は美哉と同じ基礎。これは、特訓を始めてからずっとやっていることなので、夏目からしてみれば苦になるようなことはない。
その間に燐は準備に取り掛かる。持ってきたのはサンドバッグ。
「夏目。これに打ち込め」
「これに?」
「ああ」
燐からグローブを受け取り、両手につけ鎖に繋がれた黒いサンドバッグに向かって拳を突き出し打ち込む。
「いっ、つうっ……!」
打った右手はグローブ越しでも痛みが走り声が出る。打ち込まれたサンドバッグは、微かに揺れる程度。それなりに力を込め打ったつもりでも威力が出ていない。
「夏目には、これくらいの打撃を打ち出せるようになってもらうぞ」
と、構えた燐は左腕を伸ばし打ち込む。パァンッ、と乾いた音が道場内に響き、打ち込まれたサンドバッグは素手の打撃だけで激しく揺れる。衝撃波が、夏目の元まで届き髪の毛が逆立つ。
そして、サンドバッグは打撃と衝撃波で真っ二つに破壊。
「ほう。燐は見かけによらず中々の打撃力を持っているのだな」
フェンリルは、燐の打撃を見て感嘆する。細い腕にたったの一撃で、これほどの力があるとは思っていなかった様子。
(おいおいっ⁉ 細い腕のどこにこんなバカ力があるんだ⁉)
口を開けて驚愕する夏目。
「わたしは、父直々に幼少期の頃から鍛えてもらっているからな。これくらい朝飯前だ」
と、ちょっと自慢げに言う燐へフェンリルから冷静なツッコミが入る。
「そうか。だが、燐よ。破壊してしまっては、主の特訓にならぬぞ」
「あっ! しまった!」
指摘に慌てる燐。自分で破壊したサンドバッグを片づけ、また新しい物を急いで用意する羽目に。今度こそ、サンドバッグを使った特訓が始まる。
離れの道場に通される。美哉と特訓の時もそうだったが、巫女の家系は道場を持っているのが当然なのかと思ってしまう夏目。
秋山の道場は床が畳仕様、雪平の道場は床が木仕様と中身は違うよう。夏目は学校指定のジャージに、燐は道着に着替え向き合い座る。
「フェンリル、訊いてもいいか?」
燐から、フェンリルへ質問が飛ぶ。
「構わぬ。何が聞きたい?」
「夏目の実力はどれほどなのか知りたい」
その問いにフェンリルは素直に夏目の実力について喋る。
「そうだな。覚醒した当初に比べれば強くはなった。が、使徒と戦闘に入った場合の勝率は五割程度。体力もスタミナ、力も足りていないのが現状だ。神殺しと殺り合えば、負けるだろうな」
「うぐっ……」
弱いままなのは事実だが、面と向かってそう評価され項垂れる夏目。それを聞いた燐は、腕を組みしばし考え込む。
「夏目。武器は何を使うんだ?」
「えっ、武器? あー、ないかな。強いて言うなら、拳くらいか」
燐に訊かれ、首を軽く振り己の手を見つめながら答える。難しい顔つきになって夏目を凝視し一度頷く。
「そうか。なら、肉体強化が必須だな。夏目、先輩から受けた特訓内容を教えてくれ」
「そうだな。まず――」
特訓漬けだった一週間を振り返りながら語りそれから、フェンリルとの特訓も燐に教える。
内容から新たな特訓メニューを考えつく。それには、まず神殺しとなれば誰でも扱える能力がどれほど行使できるか知る必要があった。
「夏目。神通力はどれほど扱える?」
「ん? なに?」
「だから、神通力だ」
「へっ? 神通力ってなんだ?」
「はっ?」
言葉の意味を分かっていない夏目は、首を傾げ冗談でも悪ふざけでもなく本当に分からない様子で何度か瞬きをし、アホ毛が疑問符の形になる。
その反応と奇妙な動きをするアホ毛を数秒、見つめたあと頭を抱え深いため息が出る。神通力くらいの知識は持っていると思っていたのだが、あまりの無知に困り果てる燐。
「すまない。主は、こちら側の知識が全くないのだ。我輩が教えようと思ったのだが、まずは身を護る術の方が良いかと思うてな……」
「いや、フェンリルが謝る必要はない。そうだよな、一般人で記憶を一時的に失って、覚醒してすぐに使徒に襲撃されれば知識を教える暇もないな……」
何故か燐に同情される夏目だったが、それさえも理解できていないため固まるだけ。
「故に、主は神通力も知らなければ扱えるはずもないのだ」
「夏目には知識もつけてもらう。いいな?」
「お、おう」
「神通力とは、神殺しと覚醒すれば誰でも扱える能力だ。神殺しに備わっている一部の力と覚えればいいだろう」
「分かった」
燐から神通力について説明を受けることに。
「破壊、治癒、火なども自由に操ることが可能。そうだな、体に纏えば身を護る鎧のような効果が得られるし岩を簡単に砕き、殴るだけで人を殺めることもできる破壊力になる。体内に巡回させれば傷を癒やす効果もある。他にも、水や風を操ることも」
と、聞きそれができれば拳に火を纏うこともできるのだと知る。神通力は、矛であり盾でもあるのだと。
ただしこれだけは覚えておくといい、と指を立て忠告する燐。
「神通力とは元来、神が扱う力だ。神から授けられた神殺しも扱えるが、それは純粋の能力ではなく借り物。そして神獣が持つ本来の力を、神殺しだからといって扱うことは危険だ。命を一瞬で失う。例えば、会長の契約神獣のフェニックスの業火をその身に纏うことはできない」
神通力には、二種類が存在する。
燐の言うように、神やその血を引く神の子が持つ神通力こそが純粋の能力。天変地異を起こせるのはもちろん、失った肉体の部位を再生させられるのも元来のもの。
もう一つが、神が与えた借り物の神通力だ。こちらは、破壊力や己の治癒能力を上げる。火や水、風を操ることが可能でもその威力は何千分の一と劣る。
神獣の中には、神の血を引くものもいればそうでないものもいるということ。だからこそ、人間が扱うには命の危険がある。
「どうしてだ? 業火によって体が保たないとか?」
「そうだ。神獣の力は、人の身には重すぎる上に肉体や命がいくらあっても足りない」
「纏うにしても、直接ではなくグローブなどの道具を使って小さな火種程度だろう」
と、フェンリルがつけ加える。
「それも一時的、威力も何十分の一といったところか」
「フェンリルの言う通りだ。会長もそれは理解しているからこそ、確実に仕留める時や必殺技のように使う」
「そ、そうなのか……」
「夏目も、フェンリルの力に頼り切るのはダメだ。命を無駄にしかねない」
「肝に銘じるよ」
燐とフェンリルの説明に息を呑み頷く。
「とにかくだ。時間がないから特訓を始めるぞ」
そう言い、立ち上がった燐の最初の指示は美哉と同じ基礎。これは、特訓を始めてからずっとやっていることなので、夏目からしてみれば苦になるようなことはない。
その間に燐は準備に取り掛かる。持ってきたのはサンドバッグ。
「夏目。これに打ち込め」
「これに?」
「ああ」
燐からグローブを受け取り、両手につけ鎖に繋がれた黒いサンドバッグに向かって拳を突き出し打ち込む。
「いっ、つうっ……!」
打った右手はグローブ越しでも痛みが走り声が出る。打ち込まれたサンドバッグは、微かに揺れる程度。それなりに力を込め打ったつもりでも威力が出ていない。
「夏目には、これくらいの打撃を打ち出せるようになってもらうぞ」
と、構えた燐は左腕を伸ばし打ち込む。パァンッ、と乾いた音が道場内に響き、打ち込まれたサンドバッグは素手の打撃だけで激しく揺れる。衝撃波が、夏目の元まで届き髪の毛が逆立つ。
そして、サンドバッグは打撃と衝撃波で真っ二つに破壊。
「ほう。燐は見かけによらず中々の打撃力を持っているのだな」
フェンリルは、燐の打撃を見て感嘆する。細い腕にたったの一撃で、これほどの力があるとは思っていなかった様子。
(おいおいっ⁉ 細い腕のどこにこんなバカ力があるんだ⁉)
口を開けて驚愕する夏目。
「わたしは、父直々に幼少期の頃から鍛えてもらっているからな。これくらい朝飯前だ」
と、ちょっと自慢げに言う燐へフェンリルから冷静なツッコミが入る。
「そうか。だが、燐よ。破壊してしまっては、主の特訓にならぬぞ」
「あっ! しまった!」
指摘に慌てる燐。自分で破壊したサンドバッグを片づけ、また新しい物を急いで用意する羽目に。今度こそ、サンドバッグを使った特訓が始まる。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺とシロ(second)
マネキネコ
ファンタジー
【完結済】只今再編集中です。ご迷惑をおかけしています。m(_ _)m
※表題が変わりました。 俺とシロだよ → 【俺とシロ(second)】
俺はゲン。聖獣フェンリルであるシロのお陰でこうして異世界の地で楽しく生活している。最初の頃は戸惑いもあったのだが、シロと周りの暖かい人達の助けを借りながら今まで何とかやってきた。故あってクルーガー王国の貴族となった俺はディレクという迷宮都市を納めながらもこの10年間やってきた。今は許嫁(いいなずけ)となったメアリーそしてマリアベルとの関係も良好だし、このほど新しい仲間も増えた。そんなある日のこと、俺とシロは朝の散歩中に崩落事故(ほうらくじこ)に巻き込まれた。そして気がつけば??? とんでもない所に転移していたのだ。はたして俺たちは無事に自分の家に帰れるのだろうか? また、転移で飛ばされた真意(しんい)とは何なのか……。
……異世界??? にてゲンとシロはどんな人と出会い、どんな活躍をしていくのか!……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる