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第一章 神殺しと巫女
使徒との再戦(6)
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夏目を捜す七海。
「どこ行ったわけ⁉」
全身、火傷を負い血と焦げ臭さを漂わせ獣道を歩く。そこへ、姿を見せたのはフェンリルだ。
「しぶとい小娘だ」
「犬っころ!」
「我輩を犬と呼ぶでないわ!」
犬、と呼ばれ憤慨なフェンリル。が、すぐに冷静さを取り戻す。
七海は、夏目の姿がないことに周囲を警戒する。その様子に気がつき、鼻で笑いながら言い放つ。
「フンッ。主ならここにはいない。足手まといは、我輩にとって邪魔なだけ」
「はあ? じゃあ、神獣だけってこと?」
「そうだ。そもそも、主と呼ぶのも契約によって縛られているからであって我輩は一度も認めたことなどない」
「なにそれ。弱すぎて神獣にすら見放されるとか! 神殺しとしては底辺じゃない! やっぱ逃げることしか脳がないのね彼は! あはははっ!」
フェンリルの言葉に高笑いする七海。
その笑いに、表情には出さないが不愉快極まりないフェンリル。いくら、油断させるためにわざと嘘を吐いたとはいえ夏目を小馬鹿にする七海に殺意が湧く。
(落ち着け。我輩ともあろう者が、この程度で怒りに身を任せるなどあってはならぬ)
そう己に言い聞かせる。
「まあいっか。犬っころにも焼かれたんだし、借りは返さないとね!」
そう叫び両手を広げると無数の光の矢が生み出され、フェンリルに向かって一直線に全て放つ。
フェンリルは、それを容易く躱し七海との距離を詰め寄るが矢は一箇所に集まり壁の役割を果たそうと立ち塞がる。前足で薙ぎ払い、咆哮による衝撃波と青い炎を吐き出し光の矢をこと如く焼き尽くし消失。
「……っ! まだよ!」
しかし、七海も負けじと新たに生み出し近寄らせないよう行く手を阻む。
フェンリルは、七海の能力に対して分析を終えていた。
(そろそろか)
一度に生み出される数は百、体力の消費があるため尽きると生み出せなくなる。現に、数は減りつつあり全身を焼かれた痛みの影響で限界が近いと見た。
(このまま使わせておけば尽きるだろう。そこが勝機)
何度も消失しては生み出しを繰り返す。そうしている内に、七海の呼吸が浅く顔色も悪く動きが鈍くなっていく。
それでもフェンリルを串刺しにしたい七海。だが、フェンリルは飛来する光の矢から開いた距離を再び詰め、噛むのではなく頭突きをぶちかます。
「なっ⁉ うぐっ、ぁああああっ!」
悪神から権能を与えられ身体能力が高く強いとはいえ、フェンリルの体当たりに七海の体は簡単に吹き飛ぶ。
ドンッ! と大木に背中を強打し咳き込む七海。
「がはっ……。げほっ、ごほっ……」
崩れ落ち動けない七海。そこへ、フェンリルは予め待機し息を殺し隠れていた夏目へ叫ぶ。
「主、今だ!」
「――っ⁉」
大木の近くの草木が揺れ姿を見せる夏目に驚愕する七海。フェンリルの言葉に騙されたと気づいた時は既に遅い。
「これで終わりだ!」
「……っ! まだよ!」
重い体に鞭を打って立ち上がり、手元に矢を一本だけ生み出す。それが限界だった。矢を握りしめ夏目へ突き刺そうとするがその動きはあまりに遅い。負傷した夏目でも余裕に避けることが可能だった。
単調なこともあり、夏目はやり返すためにも紐を持ち枷を七海の脇腹に目掛け思い切り振る。間合いに入り込まれ、枷は狙った通りに脇腹を殴打。
「あぐぅっ……!」
ゴキッ、と肋骨が砕ける音と共に夏目の手に伝わる。七海は呼吸困難に陥り、視界が霞み体をくの字に体勢を崩す。その場に倒れ込むと、つかさず夏目は目的の手足にグレイプニルを嵌め込む。
「な、なにを……してっ……⁉」
枷を嵌められ権能が発動しないことに驚き苦悶の表情。
「これでお前は無力だ」
「な、なんなのよっ……! は、外れないっ⁉」
紐に繋がれた枷は権能を封じ、手足から外すことは不可能な状況に暴れる七海。
「あら? 夏目も終わったようですね」
そこへ、美哉が合流する。
「美哉……! 無事なのか?」
「ええ。と言うより夏目の方こそ無事、とは言えないようですね」
夏目を見て苦笑混じりに言う。
「あー、まあ……なんとか勝てたって感じだな。フェンリルがいてくれたお陰で」
「主がグレイプニルを解いてくれたことが大きいだろう」
「あの魔法の紐を解くことができたんですか⁉」
「ああ。弄ったら解けた」
フェンリルの足を見て驚く美哉。これは予想外のようで開いた口が塞がらない。
「すごいですね。まさか封印を解いてしまうなんて。さすが、夏目です」
「そうか?」
「ええ。さて、彼女を生かしたということは情報を引き出すため、ですか?」
「ああ」
夏目の返答を聞いた美哉。彼女も無傷ではないが、自分よりピンピンしていることにこちらもすごいのは美哉だろうにと思う。
グレイプニルによって無力化された七海に近寄る美哉。
「海堂は、あなたたちに何をさせたかったのですか? 使徒の総数はいくらですか? 悪神はいったい何をするつもりですか?」
と、質問攻めするが七海は鼻で笑い答える気はない。
「その質問に答えるとでも?」
「そうですか」
冷え切った声音の美哉は、パキパキと氷で形成したナイフを七海に見せつける。火傷を負った皮膚に当てゆっくりと突き刺す。
「あっ、ああああああっ! いっ、痛いっ!」
「答える気がないのなら、答える気になるまで付き合いますよ」
「まっ、いいっ、あああああああああああああああっ!」
刺したナイフをゆっくり引き抜き、次は肉を引き裂いていく。狙う箇所は火傷を負った皮膚ばかり。その他にも、太ももや脇腹を抉りにいく。
拷問に近い美哉の所業に七海は、涙でぐちゃぐちゃになった顔で悲鳴に近い叫びで答える。
「こ、答えるから! もう、許じで! お願い!」
「では、先程の質問に答えてください」
夏目とフェンリルは同じことを思う。
((美哉を怒らせないようにしよう……))
微笑みながらナイフ一本で情報を引き出す姿に、何とも言えない恐怖を感じた。
「し、使徒はわ、私たち以外にも数百人はいるわ! 悪神は海堂以外の神殺しを誕生させて、神殺し同士を殺し合いさせたいって聞いた!」
「他には?」
「使徒の目的は、一人でも多くの巫女を殺すこと! 海堂の目的は私には分からないの! 本当よ!」
「そうですか」
七海の話に短く答える。やはりと言ったところのようで、おおよそのことは分かっていた様子だ。
「最後に、拠点はどこですか?」
「い、命を助けてくれるなら教えるわ」
「分かりました。命は助けます」
「拠点は――」
七海の要求を聞き、重要な情報を引き出そうとした瞬間に思いもよらないことが起きた。
「「「――っ⁉」」」
夏目も美哉も、フェンリルさえも目を開き固まる。
七海の頭上から突如、気配も感じさせず現れた成人を丸呑みできるほどの大きい蛇が頭から喰らい呑み込んだ。
大人ほど太さの胴体を持つ蛇の口から聞こえる骨を砕き、肉を咀嚼する音。
目の前の光景に動けない夏目。美哉は、この蛇の存在を知っているのか動けない夏目の腕を引き大木から距離を取った。
「どうしてっ……!」
「こやつは!」
美哉とフェンリルは臨戦態勢。
奥から足音と共に姿を見せたのは一人の青年だ。群青色の髪、白銀と黒の吊り目のオッドアイ、見た目は爽やかな好青年。
「初めまして。雪平の巫女、そしてフェンリルと契約する神殺し。オレは、海堂紅。以後、よろしく」
高めの声のトーンで自己紹介に夏目は息を呑む。
(こ、この男が以前に言っていたヤバイ奴……)
「この蛇はオレの契約する神獣、八岐大蛇だよ。七海を殺したのはね、情報を敵に横流しにしようとしたから」
そう笑顔で説明する紅。ただ、その目は捕食者であり危険を孕んでいた。
美哉もまさか、悪神側につく紅が来るとは思いもしなかった。
紅は美哉の背に護られている夏目に視線を送る。
「神殺し。今はまだオレと戦う時ではないけど、使徒如きにこの体たらくでは期待外れだよ。だから、猶予をやるかたもっと強くなってくれ。そして、オレを楽しませておくれ」
それだけを言い残し、その場を去る紅。
物言いは柔らかいが言葉の奥に威圧を感じた。
去って行く紅の背中をただ見送ることしかできない夏目だった。
「どこ行ったわけ⁉」
全身、火傷を負い血と焦げ臭さを漂わせ獣道を歩く。そこへ、姿を見せたのはフェンリルだ。
「しぶとい小娘だ」
「犬っころ!」
「我輩を犬と呼ぶでないわ!」
犬、と呼ばれ憤慨なフェンリル。が、すぐに冷静さを取り戻す。
七海は、夏目の姿がないことに周囲を警戒する。その様子に気がつき、鼻で笑いながら言い放つ。
「フンッ。主ならここにはいない。足手まといは、我輩にとって邪魔なだけ」
「はあ? じゃあ、神獣だけってこと?」
「そうだ。そもそも、主と呼ぶのも契約によって縛られているからであって我輩は一度も認めたことなどない」
「なにそれ。弱すぎて神獣にすら見放されるとか! 神殺しとしては底辺じゃない! やっぱ逃げることしか脳がないのね彼は! あはははっ!」
フェンリルの言葉に高笑いする七海。
その笑いに、表情には出さないが不愉快極まりないフェンリル。いくら、油断させるためにわざと嘘を吐いたとはいえ夏目を小馬鹿にする七海に殺意が湧く。
(落ち着け。我輩ともあろう者が、この程度で怒りに身を任せるなどあってはならぬ)
そう己に言い聞かせる。
「まあいっか。犬っころにも焼かれたんだし、借りは返さないとね!」
そう叫び両手を広げると無数の光の矢が生み出され、フェンリルに向かって一直線に全て放つ。
フェンリルは、それを容易く躱し七海との距離を詰め寄るが矢は一箇所に集まり壁の役割を果たそうと立ち塞がる。前足で薙ぎ払い、咆哮による衝撃波と青い炎を吐き出し光の矢をこと如く焼き尽くし消失。
「……っ! まだよ!」
しかし、七海も負けじと新たに生み出し近寄らせないよう行く手を阻む。
フェンリルは、七海の能力に対して分析を終えていた。
(そろそろか)
一度に生み出される数は百、体力の消費があるため尽きると生み出せなくなる。現に、数は減りつつあり全身を焼かれた痛みの影響で限界が近いと見た。
(このまま使わせておけば尽きるだろう。そこが勝機)
何度も消失しては生み出しを繰り返す。そうしている内に、七海の呼吸が浅く顔色も悪く動きが鈍くなっていく。
それでもフェンリルを串刺しにしたい七海。だが、フェンリルは飛来する光の矢から開いた距離を再び詰め、噛むのではなく頭突きをぶちかます。
「なっ⁉ うぐっ、ぁああああっ!」
悪神から権能を与えられ身体能力が高く強いとはいえ、フェンリルの体当たりに七海の体は簡単に吹き飛ぶ。
ドンッ! と大木に背中を強打し咳き込む七海。
「がはっ……。げほっ、ごほっ……」
崩れ落ち動けない七海。そこへ、フェンリルは予め待機し息を殺し隠れていた夏目へ叫ぶ。
「主、今だ!」
「――っ⁉」
大木の近くの草木が揺れ姿を見せる夏目に驚愕する七海。フェンリルの言葉に騙されたと気づいた時は既に遅い。
「これで終わりだ!」
「……っ! まだよ!」
重い体に鞭を打って立ち上がり、手元に矢を一本だけ生み出す。それが限界だった。矢を握りしめ夏目へ突き刺そうとするがその動きはあまりに遅い。負傷した夏目でも余裕に避けることが可能だった。
単調なこともあり、夏目はやり返すためにも紐を持ち枷を七海の脇腹に目掛け思い切り振る。間合いに入り込まれ、枷は狙った通りに脇腹を殴打。
「あぐぅっ……!」
ゴキッ、と肋骨が砕ける音と共に夏目の手に伝わる。七海は呼吸困難に陥り、視界が霞み体をくの字に体勢を崩す。その場に倒れ込むと、つかさず夏目は目的の手足にグレイプニルを嵌め込む。
「な、なにを……してっ……⁉」
枷を嵌められ権能が発動しないことに驚き苦悶の表情。
「これでお前は無力だ」
「な、なんなのよっ……! は、外れないっ⁉」
紐に繋がれた枷は権能を封じ、手足から外すことは不可能な状況に暴れる七海。
「あら? 夏目も終わったようですね」
そこへ、美哉が合流する。
「美哉……! 無事なのか?」
「ええ。と言うより夏目の方こそ無事、とは言えないようですね」
夏目を見て苦笑混じりに言う。
「あー、まあ……なんとか勝てたって感じだな。フェンリルがいてくれたお陰で」
「主がグレイプニルを解いてくれたことが大きいだろう」
「あの魔法の紐を解くことができたんですか⁉」
「ああ。弄ったら解けた」
フェンリルの足を見て驚く美哉。これは予想外のようで開いた口が塞がらない。
「すごいですね。まさか封印を解いてしまうなんて。さすが、夏目です」
「そうか?」
「ええ。さて、彼女を生かしたということは情報を引き出すため、ですか?」
「ああ」
夏目の返答を聞いた美哉。彼女も無傷ではないが、自分よりピンピンしていることにこちらもすごいのは美哉だろうにと思う。
グレイプニルによって無力化された七海に近寄る美哉。
「海堂は、あなたたちに何をさせたかったのですか? 使徒の総数はいくらですか? 悪神はいったい何をするつもりですか?」
と、質問攻めするが七海は鼻で笑い答える気はない。
「その質問に答えるとでも?」
「そうですか」
冷え切った声音の美哉は、パキパキと氷で形成したナイフを七海に見せつける。火傷を負った皮膚に当てゆっくりと突き刺す。
「あっ、ああああああっ! いっ、痛いっ!」
「答える気がないのなら、答える気になるまで付き合いますよ」
「まっ、いいっ、あああああああああああああああっ!」
刺したナイフをゆっくり引き抜き、次は肉を引き裂いていく。狙う箇所は火傷を負った皮膚ばかり。その他にも、太ももや脇腹を抉りにいく。
拷問に近い美哉の所業に七海は、涙でぐちゃぐちゃになった顔で悲鳴に近い叫びで答える。
「こ、答えるから! もう、許じで! お願い!」
「では、先程の質問に答えてください」
夏目とフェンリルは同じことを思う。
((美哉を怒らせないようにしよう……))
微笑みながらナイフ一本で情報を引き出す姿に、何とも言えない恐怖を感じた。
「し、使徒はわ、私たち以外にも数百人はいるわ! 悪神は海堂以外の神殺しを誕生させて、神殺し同士を殺し合いさせたいって聞いた!」
「他には?」
「使徒の目的は、一人でも多くの巫女を殺すこと! 海堂の目的は私には分からないの! 本当よ!」
「そうですか」
七海の話に短く答える。やはりと言ったところのようで、おおよそのことは分かっていた様子だ。
「最後に、拠点はどこですか?」
「い、命を助けてくれるなら教えるわ」
「分かりました。命は助けます」
「拠点は――」
七海の要求を聞き、重要な情報を引き出そうとした瞬間に思いもよらないことが起きた。
「「「――っ⁉」」」
夏目も美哉も、フェンリルさえも目を開き固まる。
七海の頭上から突如、気配も感じさせず現れた成人を丸呑みできるほどの大きい蛇が頭から喰らい呑み込んだ。
大人ほど太さの胴体を持つ蛇の口から聞こえる骨を砕き、肉を咀嚼する音。
目の前の光景に動けない夏目。美哉は、この蛇の存在を知っているのか動けない夏目の腕を引き大木から距離を取った。
「どうしてっ……!」
「こやつは!」
美哉とフェンリルは臨戦態勢。
奥から足音と共に姿を見せたのは一人の青年だ。群青色の髪、白銀と黒の吊り目のオッドアイ、見た目は爽やかな好青年。
「初めまして。雪平の巫女、そしてフェンリルと契約する神殺し。オレは、海堂紅。以後、よろしく」
高めの声のトーンで自己紹介に夏目は息を呑む。
(こ、この男が以前に言っていたヤバイ奴……)
「この蛇はオレの契約する神獣、八岐大蛇だよ。七海を殺したのはね、情報を敵に横流しにしようとしたから」
そう笑顔で説明する紅。ただ、その目は捕食者であり危険を孕んでいた。
美哉もまさか、悪神側につく紅が来るとは思いもしなかった。
紅は美哉の背に護られている夏目に視線を送る。
「神殺し。今はまだオレと戦う時ではないけど、使徒如きにこの体たらくでは期待外れだよ。だから、猶予をやるかたもっと強くなってくれ。そして、オレを楽しませておくれ」
それだけを言い残し、その場を去る紅。
物言いは柔らかいが言葉の奥に威圧を感じた。
去って行く紅の背中をただ見送ることしかできない夏目だった。
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