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第一章 神殺しと巫女
特訓(2)
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特訓二日目。昨日と同じメニューをこなす夏目。腹筋三百回、腕立て伏せも三百回、スクワットも同じく三百回、走り込みが終われば一時間の休憩を挟む。マットの上に寝転び、美哉にマッサージを施してもらい、また腹筋から走り込みと繰り返す。
一般の特訓とはかけ離れているだろうが、神殺しの肉体的にはこれくらいがいいらしいと美哉曰く。
『随分と鍛えるのだな。主よ』
(うん。俺は弱いからな、肉体を鍛えて強くなりたいんだ)
『そうか』
と、時折フェンリルと念話することができるように。フェンリルに対する恐怖心が薄れ、大丈夫だと自覚してからこうして会話を重ねる。
フェンリル曰く、
『ある程度、制御が可能になればいつでも我輩を喚び出すことができるようになるだろう。大きさも自由自在に』
とのこと。それを聞き、頑張ろうと密かに思う夏目。
ただ、基礎体力を数日鍛えただけで何か変わるのか疑問に思う。その不安にフェンリルが答えてくれた。
『神殺しの肉体は、一般人とは何もかもが異なる。一気に強くなることは可能だ。ただし、それは一時的なものに過ぎず、その場凌ぎにしかならない上に継続しなければ意味がない。現状の主は確かに弱く、付け焼き刃では使徒ともう一度殺し合うことになった際、勝てるかどうか怪しいな』
(うぐっ……! フェ、フェンリルにまで言われるとは……)
『神殺しと殺り合った際は間違いなく死ぬであろう。だからこそ、今は数日でもいい鍛えるしか選択はない。鍛え、扱えるようになればいいだけのこと』
(わ、分かった……)
フェンリルにそう言われ、ただ頑張るだけの話ではないと改めて思い知る。
三日目も同じく基礎体力づくりに精を出す。
美哉も学校を休み、特訓に付き合ってくれていた。食事や疲れを残さないようマッサージなど配慮してくれるお陰で、特訓メニューをこなすことができ頭が上がらない。
その日の夜、寝泊まりする部屋の布団の上で夏目はフェンリルのことを訊く。
「なあ、フェンリル」
『なんだ、主』
「フェンリルのことを訊いてもいいか?」
『構わぬ。何が聞きたい?』
「えっと、全部?」
『全部ときたか。良かろう、我輩は北欧の神話に名を連ねる――』
夏目の問いにフェンリルは素直に答えてくれる。
神話に語られるフェンリルの話。
――北欧神話に登場する狼の姿をした巨大な怪物。ロキが女巨人アングルボザとの間にもうけた、またはその心臓を喰らい産んだ三兄妹の長子。
初めは普通の狼と違いがなかったため、アース神族の監視下に置かれる。しかし、日に日に大きくなり力が増してきたこと、予言がいずれもフェンリルが神々に災いをもたらすと告げ拘束されてしまう。
神々はフェンリルを拘束するために、レージングと呼ばれる鉄鎖を用意したが、それを容易く引き千切る。続いて、神々はこのレージングの二倍の強さを持つ鉄鎖、ドローミを用いたがこれも難なく引き千切られる結果に。
そのため、スキールニルを使いに出しドヴェルグ(ドワーフ)に作らせたグレイプニールという魔法の紐を用いる。
このグレイプニルは、猫の足音、女の顎髭、山の根、熊の神経、魚の吐息、鳥の唾液という六つの材料からできていた。
アースの神々は、アームスヴァルトニル湖にあるリングヴィという島で、紐が見かけよりも強いことをフェンリルに示し、試しに縛られるように勧める。フェンリルは、この紐も切れないようなら神々の脅威たり得ないから解放すると言われたが、一度縛られ助けを得ることは難しいと考え、約束を間違いなく行われるという保証として誰かの右腕を自分の口に入れるよう要求する。
神々の中から、テュールが自ら進み出てフェンリルの口に右腕を差し入れた。
縛られグレイプニルから抜け出せないことに気づいたフェンリルは、テュールの右腕を手首の関節のところで喰い千切るが、神々は素早くゲルギャと呼ばれる足枷から銅を伸ばしギョッルと言う平らな石にフェンリルを縛りつけ、石を地中深くに落とす。
フェンリルは暴れこれを噛もうとしたため、神々は下顎に柄が上顎に剣先がくるように剣を押し込んでつっかえ棒に。開きっぱなしになった口から大量の唾液が流れ落ち川となる。
こうしてフェンリルは捕縛されたものの、ラグナロクには自由となり神々との戦いの場となるヴィーグリーズに進む。その口は開ければ上顎が天にも届き、目や鼻からは炎を噴き出し、オーディンと相まみえ彼を飲み込むが、直ちに息子のヴィーザルに殺される運命にある。
この時、フェンリルは下顎を靴で踏みつけられ、上顎を手で掴まれ口から上下に引き裂かれ、剣で心臓を貫かれた。
『――と、これが我輩の話だ』
「……………………」
と、長い過去話を聞き言葉を失う夏目であった。
フェンリルの語らいで、彼が神喰い狼と呼ばれる意味を知る。
「俺……何も知らないんだな。こうして、契約してるっていうのに……」
『……我輩も、主のことを何も知らぬ。ならば、お互い知らないのなら今後こうして語らい知っていけばよかろう』
「フェンリル……」
何も知らない己に落ち込んでいると、フェンリルはそうぶっきら棒に答えるが何故か励まされているように思え自然と笑みがこぼれる。
『我輩はもう眠る』
そう言い残し念話が切れた。夏目も、もう遅いと就寝のため布団に潜り込む。目を閉じ眠ろうとした時、襖が静かに開き顔をそちらに向けれると美哉が部屋へ入ってくる。
「え、えっと、美哉……? 何しにきたんだ?」
「うふふ。もちろん、夜這いです」
まさかと思い訊くが笑顔で返される。
「……いやいや、夜這いです、じゃなくて! 自分の部屋に戻れ!」
「嫌です。私、夏目と一緒に眠りたいので戻りません」
「はいいいいっ⁉」
拒否するも、やはり意味をなさず風呂場での一件を思い出し身構える夏目に美哉は笑う。
「ふふっ。冗談ですよ。本当にただ一緒に眠るだけですから」
「そ、そうか。ふぅ……」
その言葉に一安心する夏目だったが、美哉の行動にまたしても叫ぶ。
「……って、だったら何故に脱ぐんだよ!」
「眠る時は楽な格好でないと寝つけないので」
そう言いながら服を脱ぎ、寝巻きの上とショーツと本当に楽な格好に。胸元のボタンも三個ほど外し、布団の中へ潜り込む美哉。
流れる手際で止められず一緒に寝ることに。
ドキドキ、と鼓動が脈を打ち落ち着かない夏目は天井をひたすら見つめ身を固くさせる。そんな彼に抱きつく美哉に、心臓が飛び出しそうなほど驚き声が出た。
「ひょぉわああああああっ⁉」
「あらあら。夏目ったら、可笑しな声が出てますよ。面白い」
「い、いきなり抱きつくからだろ!」
「うふふ」
夏目の反応が面白くついつい悪戯心が刺激される美哉。
足を夏目の足に絡めより一層に密着し耳に息を吹きかける。
「ふー」
「ひゃうっ……⁉ な、なな、何するんだ美哉!」
「反応が可愛いのでつい」
「つい、じゃない! やめろ!」
「嫌、と言ったらどうしますか?」
「はっ?」
「はむっ」
「はうぅっ……! って、耳を噛むなっ……!」
耳に甘噛みを仕掛け夏目の反応を楽しむ美哉に翻弄される。見るからに耳まで赤くさせ、体をビクつかせアホ毛は後ろに倒れもう無理、限界だからやめてほしいと訴えてくる。
しかし、美哉は限界を超えた先にどうなるのか知りたいという気持ちに駆られ、次なる誘惑を仕掛けることに。夏目の頭を抱き寄せ、自ら胸に導く。
「ちょっ、美哉⁉ んんっ⁉」
「んうっ……。ふふっ、これはちょっとくすぐったいですね……」
「むんんっ……、んっ、うんんっ……⁉」
谷間に顔を埋める格好となった夏目は逃れようと暴れるが、それを強く抱きしめて封じに掛かる。次第に動きが鈍くなり最後は止まってしまう。
「あら?」
動かなくなった夏目の顔を確認すれば、どうやら豊満な谷間に挟まれ呼吸が上手く吸えず目を回し気を失った様子。
「あらあら……。これは少しやり過ぎてしまったみたいですね」
強く抱きしめ過ぎたと反省。次は呼吸できるよう、上手く挟まもうか考える美哉。そして、もう一つ。自身の体に慣れさせようと。
「このままでは、この先に進めずいつまで経っても処女のままでは困りますからね」
美哉は密かに計画していた。夏目に抱かれ、身も心も全て捧げ彼だけのものになるために。
気を失っている夏目の髪を愛おしげに撫で、微笑みを浮かべもう一度だけ抱きしめ美哉も眠りにつく。
一般の特訓とはかけ離れているだろうが、神殺しの肉体的にはこれくらいがいいらしいと美哉曰く。
『随分と鍛えるのだな。主よ』
(うん。俺は弱いからな、肉体を鍛えて強くなりたいんだ)
『そうか』
と、時折フェンリルと念話することができるように。フェンリルに対する恐怖心が薄れ、大丈夫だと自覚してからこうして会話を重ねる。
フェンリル曰く、
『ある程度、制御が可能になればいつでも我輩を喚び出すことができるようになるだろう。大きさも自由自在に』
とのこと。それを聞き、頑張ろうと密かに思う夏目。
ただ、基礎体力を数日鍛えただけで何か変わるのか疑問に思う。その不安にフェンリルが答えてくれた。
『神殺しの肉体は、一般人とは何もかもが異なる。一気に強くなることは可能だ。ただし、それは一時的なものに過ぎず、その場凌ぎにしかならない上に継続しなければ意味がない。現状の主は確かに弱く、付け焼き刃では使徒ともう一度殺し合うことになった際、勝てるかどうか怪しいな』
(うぐっ……! フェ、フェンリルにまで言われるとは……)
『神殺しと殺り合った際は間違いなく死ぬであろう。だからこそ、今は数日でもいい鍛えるしか選択はない。鍛え、扱えるようになればいいだけのこと』
(わ、分かった……)
フェンリルにそう言われ、ただ頑張るだけの話ではないと改めて思い知る。
三日目も同じく基礎体力づくりに精を出す。
美哉も学校を休み、特訓に付き合ってくれていた。食事や疲れを残さないようマッサージなど配慮してくれるお陰で、特訓メニューをこなすことができ頭が上がらない。
その日の夜、寝泊まりする部屋の布団の上で夏目はフェンリルのことを訊く。
「なあ、フェンリル」
『なんだ、主』
「フェンリルのことを訊いてもいいか?」
『構わぬ。何が聞きたい?』
「えっと、全部?」
『全部ときたか。良かろう、我輩は北欧の神話に名を連ねる――』
夏目の問いにフェンリルは素直に答えてくれる。
神話に語られるフェンリルの話。
――北欧神話に登場する狼の姿をした巨大な怪物。ロキが女巨人アングルボザとの間にもうけた、またはその心臓を喰らい産んだ三兄妹の長子。
初めは普通の狼と違いがなかったため、アース神族の監視下に置かれる。しかし、日に日に大きくなり力が増してきたこと、予言がいずれもフェンリルが神々に災いをもたらすと告げ拘束されてしまう。
神々はフェンリルを拘束するために、レージングと呼ばれる鉄鎖を用意したが、それを容易く引き千切る。続いて、神々はこのレージングの二倍の強さを持つ鉄鎖、ドローミを用いたがこれも難なく引き千切られる結果に。
そのため、スキールニルを使いに出しドヴェルグ(ドワーフ)に作らせたグレイプニールという魔法の紐を用いる。
このグレイプニルは、猫の足音、女の顎髭、山の根、熊の神経、魚の吐息、鳥の唾液という六つの材料からできていた。
アースの神々は、アームスヴァルトニル湖にあるリングヴィという島で、紐が見かけよりも強いことをフェンリルに示し、試しに縛られるように勧める。フェンリルは、この紐も切れないようなら神々の脅威たり得ないから解放すると言われたが、一度縛られ助けを得ることは難しいと考え、約束を間違いなく行われるという保証として誰かの右腕を自分の口に入れるよう要求する。
神々の中から、テュールが自ら進み出てフェンリルの口に右腕を差し入れた。
縛られグレイプニルから抜け出せないことに気づいたフェンリルは、テュールの右腕を手首の関節のところで喰い千切るが、神々は素早くゲルギャと呼ばれる足枷から銅を伸ばしギョッルと言う平らな石にフェンリルを縛りつけ、石を地中深くに落とす。
フェンリルは暴れこれを噛もうとしたため、神々は下顎に柄が上顎に剣先がくるように剣を押し込んでつっかえ棒に。開きっぱなしになった口から大量の唾液が流れ落ち川となる。
こうしてフェンリルは捕縛されたものの、ラグナロクには自由となり神々との戦いの場となるヴィーグリーズに進む。その口は開ければ上顎が天にも届き、目や鼻からは炎を噴き出し、オーディンと相まみえ彼を飲み込むが、直ちに息子のヴィーザルに殺される運命にある。
この時、フェンリルは下顎を靴で踏みつけられ、上顎を手で掴まれ口から上下に引き裂かれ、剣で心臓を貫かれた。
『――と、これが我輩の話だ』
「……………………」
と、長い過去話を聞き言葉を失う夏目であった。
フェンリルの語らいで、彼が神喰い狼と呼ばれる意味を知る。
「俺……何も知らないんだな。こうして、契約してるっていうのに……」
『……我輩も、主のことを何も知らぬ。ならば、お互い知らないのなら今後こうして語らい知っていけばよかろう』
「フェンリル……」
何も知らない己に落ち込んでいると、フェンリルはそうぶっきら棒に答えるが何故か励まされているように思え自然と笑みがこぼれる。
『我輩はもう眠る』
そう言い残し念話が切れた。夏目も、もう遅いと就寝のため布団に潜り込む。目を閉じ眠ろうとした時、襖が静かに開き顔をそちらに向けれると美哉が部屋へ入ってくる。
「え、えっと、美哉……? 何しにきたんだ?」
「うふふ。もちろん、夜這いです」
まさかと思い訊くが笑顔で返される。
「……いやいや、夜這いです、じゃなくて! 自分の部屋に戻れ!」
「嫌です。私、夏目と一緒に眠りたいので戻りません」
「はいいいいっ⁉」
拒否するも、やはり意味をなさず風呂場での一件を思い出し身構える夏目に美哉は笑う。
「ふふっ。冗談ですよ。本当にただ一緒に眠るだけですから」
「そ、そうか。ふぅ……」
その言葉に一安心する夏目だったが、美哉の行動にまたしても叫ぶ。
「……って、だったら何故に脱ぐんだよ!」
「眠る時は楽な格好でないと寝つけないので」
そう言いながら服を脱ぎ、寝巻きの上とショーツと本当に楽な格好に。胸元のボタンも三個ほど外し、布団の中へ潜り込む美哉。
流れる手際で止められず一緒に寝ることに。
ドキドキ、と鼓動が脈を打ち落ち着かない夏目は天井をひたすら見つめ身を固くさせる。そんな彼に抱きつく美哉に、心臓が飛び出しそうなほど驚き声が出た。
「ひょぉわああああああっ⁉」
「あらあら。夏目ったら、可笑しな声が出てますよ。面白い」
「い、いきなり抱きつくからだろ!」
「うふふ」
夏目の反応が面白くついつい悪戯心が刺激される美哉。
足を夏目の足に絡めより一層に密着し耳に息を吹きかける。
「ふー」
「ひゃうっ……⁉ な、なな、何するんだ美哉!」
「反応が可愛いのでつい」
「つい、じゃない! やめろ!」
「嫌、と言ったらどうしますか?」
「はっ?」
「はむっ」
「はうぅっ……! って、耳を噛むなっ……!」
耳に甘噛みを仕掛け夏目の反応を楽しむ美哉に翻弄される。見るからに耳まで赤くさせ、体をビクつかせアホ毛は後ろに倒れもう無理、限界だからやめてほしいと訴えてくる。
しかし、美哉は限界を超えた先にどうなるのか知りたいという気持ちに駆られ、次なる誘惑を仕掛けることに。夏目の頭を抱き寄せ、自ら胸に導く。
「ちょっ、美哉⁉ んんっ⁉」
「んうっ……。ふふっ、これはちょっとくすぐったいですね……」
「むんんっ……、んっ、うんんっ……⁉」
谷間に顔を埋める格好となった夏目は逃れようと暴れるが、それを強く抱きしめて封じに掛かる。次第に動きが鈍くなり最後は止まってしまう。
「あら?」
動かなくなった夏目の顔を確認すれば、どうやら豊満な谷間に挟まれ呼吸が上手く吸えず目を回し気を失った様子。
「あらあら……。これは少しやり過ぎてしまったみたいですね」
強く抱きしめ過ぎたと反省。次は呼吸できるよう、上手く挟まもうか考える美哉。そして、もう一つ。自身の体に慣れさせようと。
「このままでは、この先に進めずいつまで経っても処女のままでは困りますからね」
美哉は密かに計画していた。夏目に抱かれ、身も心も全て捧げ彼だけのものになるために。
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