空白の場所-男性目線-

多田 えみ

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惣一郎目線

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 Xデー
真綾を、自分のモノにする日。

 惣一郎は浮き足立っていた。
前回自分がした時とは違う、自分のモノにできるかもしれない。世間は計画的犯行と言うだろう。
だが、惣一郎はこうするのが1番適切だとまで思っていた。

 途中下車させるために車を走らせ、最寄り駅まで電車で戻り、近くのカフェで真綾を待った。

 何時でも彼女をすぐ見つける事は可能だが、今日は元々服装を知っていた為いつもより早く真綾を見つけた。

 今この場で彼女を連れて帰りたい感情を押し殺し、彼女の願うままに惣一郎なりのスマートさで自宅へ連れて行けるように緻密な計算をしていた。

 駅のホームで電車を待っている間も彼女はどこかソワソワしていてこれからある事が楽しみのようで、惣一郎は安堵した。前回がトラウマになっていないことは百も承知だったがいざやると決意した時自分が服の上からしか触れなかったように、躊躇ってしまうのが十分に分かっていたからだ。

 (ふぅーっ)

 これからすることへの意気込みも込めて深呼吸をした。

 彼女の後ろに並び満員電車の中でもはぐれないようにと真綾を押すように電車の奥へと進んでいく。
ちょうどいい位置へ誘導が終わると、投稿にあった鞄に着いている熊のキーホルダーを取った。

 これであの投稿を見た者に分かる確率は下がっただろう。

 数駅過ぎた頃意を決して彼女のお尻へと手を伸ばした。
前回も揉んでいるがハリがあるのはもちろん、柔らかく程よい肉付きで永遠と揉みしだいていたくなる気持ちになる。

 彼女が振り向いてきてしまった…
目が合うと、顔を赤らめ期待に満ちている表情をしている。
あまりの愛おしさにキスしたくなる衝動にかられ前を向くように

 『痴漢されたいんでしょ?前向いて?』

 咄嗟に出た言葉だが彼女には何故か優しい声色で話せた事に自分でも驚いた。
初めてした会話の第一声がこれなのもなかなかだが、これからの事を考えたら些細な事だと自分に言い聞かせた。

 後ろを向かないようにも含め、胸元のスリットから手を入れ下着の中にも手を入れる。前は服の上からしか触れなかった胸を直接触れた事。服の上からの時とは感触も違い、とても柔らかく、きめ細かい肌質がしっとりと手に吸い付いてくる。

 ずっと触りたかった彼女の身体を確かめるようにゆっくりと揉んでいく。

 「や、やめて…」

 真綾から拒否反応が出た。
少し残念に思うもこれは同意の元なのだからと、さらに気持ちよくなれば否定的な言葉は出ない。そう考えた惣一郎は

 『こういう事されたくて募集したんでしょ?』

 既にピンと固く立っている乳首にそっと指を這わせて指の腹で撫でるように刺激する。

 真綾の身体がビクッと動いた。

 乳首をフェザータッチで優しく先端から根元までを擦りたまに円を描くように回しながらコリコリとつまみ、愛撫していった。

 ブラのホックを外し、両手で左右の乳首だけをしつこく愛撫していると彼女の口から熱のこもった吐息と小さな喘ぎ声が聞こえてきた。

 もっと乱れて欲しい。だがここではそれが難しい。また声を押し殺すのも、快感に囚われているその表情もとても愛おしく、予定にはなかったがイかせてみたいと思い、首筋に舌を這わせ舐めながら乳首を動かす手を止めず、根元からつまみ少し引っ張りながらコリコリと、指の腹全体で軽く潰すようにつまんだり、上下にしこってみたりしながら乳首だけを攻め続けた。

 「……っあ!んんッ…………!!」

 小さく喘ぎを漏らしながら彼女の肩や腰が1度痙攣すると腰がビクビクと小さく痙攣している。
 
 なんて可愛らしいんだろう。自分の愛撫で呆気なくイッてしまった。こんな場所で呆気なくイッてしまった彼女の耳元で囁く。

 『もしかして、さっきビクビクしてたけどこんなに人がいる所でイッちゃったの?知らない人に乳首弄られてイッちゃったの?』

 「んんッ……そんなにしたらっ…またっ…………んん…あっああ……!!」

 彼女を見るともっと見たいと先程より少し強めにつまみしつこく乳首だけを攻めてみると先程の快感が残っていたのかまた彼女はイッてしまう。ここで終わり次のポイントに行こうかとも考えたが意地悪もしてみたくなったので気が済むまで続ける事にした。

 『またイッちゃったの?今度は手止めないよ?今度は何回イッちゃっうのかな??』

 「や、やぁ……!!んんッ…んっ……!あぁっ…!!!
んぁっや……!!んぁっ…!!」

 (あぁ。なんて可愛い声で鳴くんだろう。)

 何度も果てながらも必死に声を漏らさないように吐息混じりの彼女の喘ぎ声は惣一郎にとって幸福なBGMになっていた。

 そろそろ下の秘部も熟れた頃かと片方の手を乳首から離し、あらかじめ持ってきていた遠隔操作タイプのロータをポケットから取り出し、クロッチの間から滑り込ませ腟内へと入れる。

 スイッチを入れると

 ヴーヴー…

 機械音が微かに聞こえるのを確かめ強さを変えると手をクリトリスに持っていった。

 何度も果てたことで勃起しているクリトリスを親指と人差し指でつまみながら上下に擦り、たまにつまみながらも丁寧にしつこく愛撫していく。

 3点を責め始めると彼女の喘ぎ声も少しずつ大きなものになってきて少しやりすぎてしまった。と思ったもの車を置いてある駅にもうすぐ着く事に気がついた。

 『楽しそうに蕩けてるけど、もう終点になるよ?
僕なら君の事もっともっと気持ちよくさせてあげるのに…どう?』

 ずっと言いたかった言葉のひとつを手をとめ耳元で囁くと

 「もっと…?っ!あぁっ…んっ…んんッ!!な、何するの……??」

 戸惑いと期待が入り交じった返答が返って来た為、予想通り彼女はこの状況を楽しんでいて押し寄せる快感にとらわれ始めているのがわかった。

 『気になる?なら僕と次の駅で降りよう』

 惣一郎はまた手を動かしはじめ、返答を待たずに駅に着くまで快感を与え続ける事だけに集中した。

 駅に着いたが彼女が1人では動けなさそうなので介抱するかのように抱えながら多目的トイレへ向かった。元々計画の内だったが、少し変更して手は出さず、歩ける程度の回復をさせることにしたのにここでするのかなんて事を聞いてくる彼女に惣一郎は驚いた表情を見せたが、早く2人っきりになりたかっただけでもあった。

 『こんな所ではしないよ。1人では歩けないでしょう?もっとするのにここでは狭すぎるからね。急遽寄っただけだよ。』

 と言うとお茶を渡し、飲ませた。

 このお茶には海外の薬品を個人輸入した媚薬が入れてあった。
無味無臭だから感度が良くなるらしい。と書いてあったのを見て注文しておいたものだ。これはかなり薄めてあるが、少しでも効いてくれればいいな程度で飲ませてみた。

 そろそろ疼き始めるかと観察していたが、疼いてる訳ではなく、自分の腟内に入ったままのローターが気になるようだったのでそろそろ効いて来るだろうとも思いローターのスイッチをONにした。

 「やぁ、ちが…あぁっ……!んぅ……!!違うのぉ…!」

 密室だからなのか電車内よりは少し大きな声で彼女がよがり始めた。もう少ししたら彼女の真の声が聞こえると思うと朝から張り詰めていたペニスがさらに大きくなった。

 「…やぁ、止めてっ…んっ…あぁっ…あぁっ!」

 と可愛らしい喘ぎ声を聞きながらもだえる姿をいつまででも見てられると思い観ていたがさっきの媚薬がそろそろ本格的に効いてくる頃だと思い腕時計を確認するといい時間だったので車に向かう事にした。

 『そろそろ移動しようか。』

 1人で歩かせるのも不安だった為、手を腰に回し補助しながらも
足がもつれそうになりながらも必死に歩いて寄りかかって来る姿がやはり愛おしく、本当に自分のモノにできる嬉しさと満足感が満たされていった。

 「こ、これに乗るの?」

 車の前で止まり彼女を乗せる準備をしようとすると真綾がそう聞いてきた為家が近い事を知られたくなかった惣一郎は目隠しと手錠をする事を伝え

 『そうだよ。ちょっと怖いかもしれないけど怖くないようにするから』

 そういうと後部座席に乗り込ませ、手錠をかけた上で目隠しをしてシートベルトを装着させた。今度は用量どうりの媚薬入りのお茶飲ませわざとローターのスイッチを切って車を出した。

 自宅への帰り道、やっと真綾を連れて帰れる喜びが溢れ、また興奮を我慢している事からもスピードが出ていたため早く家路に着きそうだったが、後部座席から

 「……んっ…んっ……んんッ」

 喘ぎ声が聞こえ始め、バックミラー越しに確認すると自分で触っている真綾の姿が確認出来た。

 今自分の置かれている状況下でオナニーができる程快感に囚われているのが分かり、自分のモノにできる確信が着いたため惣一郎は安堵した。少し眺めていたくなりスピードを落とす。

 真綾がイク1歩前という所で自宅に丁度着き中途半端な終わり方と薬による火照りを残した状態で、真綾のためだけにリフォームした防音設備を完備した寝室へと連れていった。

 惣一郎は当初の目的を果たしたのだった。

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