空白の場所

多田 えみ

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痴漢募集したら

ついてく

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その後も何回も果てさせられ、真綾の足はガクガクで1人で立っていることすらままならなかった。

 そんな真綾を見かねて男は自分の最寄りの駅に着くと真綾の腰に手を回し、あたかも満員電車の人混みに具合悪くなってしまった人を介抱するかのように真綾と電車を降り、多目的トイレに入っていった。

 真綾は意識もあやふやながら自分が電車を降りた事、トイレに連れて行かれてる事に気がついた。

 「ハァハァ……なんでトイレ?ここでするの……?」

 1人では動けないのにそんな事を聞いてくる真綾に男はびっくりし

 『こんな所ではしないよ。1人では歩けないでしょう?もっとするのにここでは狭すぎるからね。急遽寄っただけだよ。』

(そっか……身体に力が入らないから休むために寄ってくれたのか…。この前の時より刺激が強くてトイレの中でセックスさせられるかと思った…)

 真綾は小さく

 「ありがとう。」

 と呟くと安心したのか壁に寄りかかりそのまま座り込んでしまった。
男から貰ったお茶を飲み、少しずつ落ち着いてきた真綾は自分の腟内にまだローターがある事に気がついた。

 男が居るのに脚を開いて中から取り出すという行動を考えると羞恥心が込み上げ躊躇してしまうが、一回意識するとどうしてもそこに意識が向いてしまう。

 どうしたものかと悩みながら座ったまま取れないかともぞもぞ動いていると男が気が付き

 『休憩しすぎた?誘ってるのかな?中に入ってるの動かして欲しいの?』

 ローターのスイッチをONにした。

 ヴーヴーという電子音と共に腟内で震えだすローターと座ってる体勢的なものもあって真綾のいい所にあたってくる。

 「やぁ、ちが…あぁっ……!んぅ……!!違うのぉ…!」

 違うと言っても聞いて貰えず、ずっと震えているローターによがりながら取ろうと踠く。

 そんな真綾を男はとても愛おしそうに見つめていた。
なぜならやっと真綾が自分の手に入りそうだからだ。
そんな事に気が付かず真綾はよがっていた。

 「…やぁ、止めてっ…んっ…あぁっ…あぁっ!」

 イケないのにずっと中で震えてて快感を与え続けて来る振動に苦しくなっていた。

(なんで、やめてくれないんだろう休む為にって言ってたのにこれじゃ休めない。むず痒いのに。)

 絶え間なく襲う振動の中で、イケないもどかしさで真綾は自分がもっとして欲しい。もっと気持ちよくなりたいという感情が湧いている事に気がついた。

 それは昨日までの日常ではなく、ここにある非日常的な行動プレイに対してある程度の満足感があり、今まで物足りなかった日々のパズルのピースが埋まっていくかのようにさえ思えた。

 左腕にある腕時計を見ながら男は

 『そろそろ移動しようか。』

 と言い、真綾を抱き上げ立たせるとローターを止める事無く、真綾の腰に手を回しトイレから歩き始めてしまった。

 「えっ?ちょ、ちょっと待って……んっ……」

 立って歩いてる分には多少の違和感があるものの、歩ける程度のもので、真綾は腰を抱かれてる為転ぶことはないが、腟内を締めていないと落ちてきてしまいそうな感覚の為下腹部に力を入れるがそれがかえって快感とも言い難い違和感を残していた。

 足がもつれそうになりながらも必死に歩いて寄りかかりながらも抵抗する事無くついて行った。

 数分歩き、コインパーキングにある白っぽいセダンの前に男が止まった。

(この車に乗るのかな?私どこに連れてかれるんだろ。何も聞いてない。もっと気持ちよくさせてあげるってどんなことされちゃうんだろう…)

 そんな気持ちがふと頭によぎった。

 真綾はここまで来てやっぱり帰りますとも言いづらく、でも自分がどんなことされるのかと考えると好奇心が勝ってしまい

 「こ、これに乗るの?」

 『うん。そうなんだけどね、行先は見られたくないんだ。見えないようにしてもいいかな??』

 「……。見えないように??」

 『そうだよ。ちょっと怖いかもしれないけど怖くないようにするから』

 そういうと男は真綾の返事を待たず、後部座席に乗り込ませ、手錠をかけた上で目隠しをしてシートベルトを装着させた。

 『喉渇いてるでしょ?これ飲んで』

 と、先程飲ませた物とは別に用意していたお茶をストローで飲ませるとローターのスイッチを切って運転席へ回った。

『車動くよ』

 そう一言言うと車を自宅へと走らせた。
電車を降りた所から真綾の最寄り駅である△×市へと向かった。
男の本当の家は先程降りた駅の近くではなく、真綾の家から車で10分ほどの距離の場所だった。

 5分~10分ほど車を走らせた頃、真綾の身体は何故か火照り始めた。最初なぜだか分からず、車内が暑いからなのかとも思ったが、車に乗ってから落ち着いていた……はずだった。

手を拘束され、目隠しもされている状態に真綾自身興奮してる事は分かっていた。だがそれだけじゃないと真綾は感じていた。

(なんでこんな……
何で身体が暑いんだろう。変なものを飲まされたのかな…。でもいつ?さっき?それとも今?)

 拘束された手が無意識に足の間にのびていく。
触りたいが男もいる為我慢しようと思ったが発情してる身体が治まったりはしない。
真綾はとうとうパンツの上からクリトリスをなぞりはじめた。

 「……んっ…んっ……んんッ」

 自分で触っているのに、感度が高まっている為いつも以上に刺激が心地いい。

 男は真綾に薬が回ったのを確認できるとようやくほっと出来たようで、一回深呼吸をした。
ここまで事が順調に進んだのは真綾自身が快楽に対して人一倍の興味があったからだ。むしろ今までなぜ今日のような事をしてこなかったのか考えた方が難解である。

 駅を出てから30分ほど車を走らせていたがついに車が止まった。

 真綾は車が止まった事に気付いたが手が止まらず自分の敏感な所を触り続けていた。

 「あっ…あぁっ…んっんんッ……イッ…あぁっ…!!!」

 何度か軽く果てていたもののクリトリスだけで絶頂を迎えようとしていた。

 『そんなに待ち遠しいの?ほら降りるよ』

 あともう少しで!
という所で手を捕まれシートベルトを外された真綾は中途半端な終わり方と薬による火照りが残った。

 『ほら歩いて。そこに段差があるからね。』

 男は真綾の手錠も、目隠しも外さずそのまま家にある防音設備のある部屋へ通した。
後書き
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