苗木萌々香は6割聴こえない世界で生きてる
黒猫のぬいぐるみ・アオを大切にしている高校2年生の苗木萌々香は、片耳が聞こえない。
聞こえるけれど聴こえない。そんな状態を理解してくれる人は身近におらず、アオは萌々香にとって唯一本音を話せる友人兼家族だった。
ある日、文化祭委員を押し付けられてしまった萌々香はクラスメイトの纐纈君の思わぬやさしさに触れ、消極的な自分を変えたいと願うようになる。
解決方法のない苦しみの中でもがく萌々香の成長の物語。
表紙イラスト/ノーコピライトガールさま
聞こえるけれど聴こえない。そんな状態を理解してくれる人は身近におらず、アオは萌々香にとって唯一本音を話せる友人兼家族だった。
ある日、文化祭委員を押し付けられてしまった萌々香はクラスメイトの纐纈君の思わぬやさしさに触れ、消極的な自分を変えたいと願うようになる。
解決方法のない苦しみの中でもがく萌々香の成長の物語。
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そんななか、茜は父の部屋で一冊の絵本を見つける……。
誰の心にも燈る光と影――今日も頑張っているあなたへ贈る、心温まるやさしいストーリー。
―――――《目次》――――――
◆第一部
一章 バイバイ、お母さん。ハロー、ハンデ。
二章 ハローワールドの住人
三章 吃音という証明
◆第二部
四章 最高の友だち
五章 うるさい! うるさい! うるさい!
六章 レインボー薬局
◆第三部
七章 はーい! せんせー。
八章 イフ・アカリ
九章 ハウマッチ 木、木、木……。
◆第四部
十章 未来永劫チクワ
十一章 あたしがやりました。
十二章 お父さんの恋人
◆第五部
十三章 アカネ・ゴー・ラウンド
十四章 # to the world...
◆エピローグ
epilogue...
♭
◆献辞
《第7回ライト文芸大賞奨励賞》
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少しずつですが最後まで読ませていただきま
した。胸がいっぱいで上手く言葉に出来るか
分かりませんが、感想を書かせて貰いますね。
片方しか耳が聴こえない人の日常や生きづらさが、これでもかと言うほどリアルに、そして繊細に、巧みな筆致で描かれていました!
聴き取れない事が当たり前過ぎて、誤解を受けたり失敗を繰り返したりする萌々香ちゃんの気持ちが痛いほど分かり、「そうそう!そうなのよ!」と思わず口にする自分が。
作者様も私と同じ片耳難聴とのこと。
6割聴こえない世界でというタイトルも素敵
ですが、萌々香ちゃんの葛藤や聴こえない故
のエピソード、そしてそのことに気付いて助けてくれる仲間たち、優しさが溢れていて読んでいて本当に胸がいっぱいになりました。
そして纐纈君!聴こえない側を覚えていてくれるだけでもキュンが止まらないのに何から何まで優しくて( ᵒ̴̶̷̤◦ᵒ̴̶̷̤ )♡
萌々香ちゃんの方から右耳に囁いた言葉を
纐纈君に聞くというラストも素敵でした!
この物語と出会えたことに感謝します。
素晴らしい物語を書いてくださって
ありがとうございました!
完結までお付き合いいただき、ありがとうございます。
聴き取りにくさの表現は小説と相性が良いとは言えず、萌々香の置かれた状況や心情がきちんと伝えられるか不安でした。リアルと評していただけてとてもうれしいです。
片耳難聴ゆえに萌々香は少し拗ねていて、独りよがりなところがあります。そんな萌々香に寄り添って、一緒に物語を体験いただいてありがとうございます。
萌々香が貰ったやさしさとうれしさを、読んでくださった方にも味わっていただけたら最高です。
聴こえない側を覚えていてくれるということ。片耳難聴の人にとってこれ以上にうれしいことって中々ないかなと思っています。
わかってもらうことはできないけれど、覚えていてくれたり、わかろうとしてくれたり。纐纈君はスーパーヒーローですね✨
萌々香の成長が見えるラストシーンは私もお気に入りです。
このお話を書き始めた時は、まさか同じ境遇の方に読んで貰えるとは思ってもいませんでした。
橘さんに読んで貰えてとてもうれしいです。
こちらこそ、ありがとうございました。
片耳難聴。このお話ではじめて知りました。
一見でわからない困り事は、周りに理解してもらうのが大変だし、どこまで伝えるか悩むのはすごくわかりました。(一緒にしていいかわかりませんが、私には精神発達グレーゾーンの娘がいます)
そんな中、纐纈くんはじめ、クラスのみんなが温かくて。人を頼らないようにしてた萌々香が、みんなに頼ったシーンは涙が出ました。
そして纐纈くんの右側囁きからのラストシーンは、青春素敵✨ときめきました。
素敵なお話をありがとうございました(^^)
片耳難聴を知って貰うきっかけになれたこと、とてもうれしく思います。
一目でわからない困りごとは、片耳難聴に限らずたくさんありますよね。同じ悩みを持つ人は自分が思っている以上に多いんだなと、感想を頂いて実感しました。また、そういった大変さを打ち明けてくれる人には、できるだけの配慮をしたいですね。
頑なになっていた萌々香の成長を一緒に見守っていただきありがとうございます。
聞こえない方に囁くシーンは当初から書きたいと思っていたシーンなので、ときめいて貰えて感無量です!
素敵な感想をいただきありがとうございます(*´▽`*)
まだ三話までしか読んでいないのですが、
片耳難聴の苦労や日常がとてもリアルに
描かれていて、読み途中なのに感想を
書かせていただきました。
実は私は主人公の萌々香ちゃんと同じ右耳
の片耳難聴で、健常者以上、障碍者未満の
苦労をしています。少し距離があれば全体の
音として聴こえるのに右側から話されるだけ
でほとんど聴こえない。だから、文化祭委員
で腰が引けてしまう萌々香ちゃんの気持ちが
痛いほどわかりました!
最後まで読んだら、また感想を送らせて
いただきますね!
感想頂きありがとうございます。
私自身片耳難聴の身ですが、同じ苦労をされている方にリアルでお会いしたことがありません。
ですので、このお話が独りよがりになっていないか、いつも気になっていました。
同じ境遇の橘さんにこのように感想の言葉をいただけてとても嬉しいです!
このお話を書いていてよかったなぁと、泣きそうな気持になりました。
決して治るものではなく解決方法のない悩みですが、文化祭委員になったことをきっかけに成長していく萌々香を描き切りたいと思います。
とても励みになります。ありがとうございます!
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