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【7】肉食獣*
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今、オレを抱いている男は、なんとオオカミ獣人だった。驚きのあまり、ぽぽんっとオレの耳と尻尾も飛び出してしまう。
「トーヤ、可愛い……耳と尻尾出てる……」
そんなこと言われても、ライの耳と尻尾は全然可愛くないっ! 怖いっ……!! 肉食獣、怖いぃぃ……!!
「ひいぃぃい、む、無理ぃ……っ!!」
確かに、キャストの種族の指定はしなかったけれど……カウンセリングシートにちゃんとオレはウサギ獣人だって書いたのに!! なんで受付のおっちゃんはオレに肉食系獣人を宛がっちゃったのっ!? 怖い、怖いよぉぉっ!!
恐怖の余り、ガチガチと奥歯が鳴った。
「そんなに締められたら、出ちゃいそう。もうちょっとトーヤの中を堪能したいから、力抜いて」
「ひぁあぁんっ!!」
ライにゆっさゆっさと腰を揺すられると、自分のものとは思えない嬌声が出た。頭では怖いって思ってるのに、身体は気持ちいいと感じているようだ。
「無理? それじゃあ、トーヤのイイトコロ、抉ってあげる。オレの腕の中で、いっぱい気持ち良くなって」
甘い声でオレに囁いたライが腰をグラインドさせる。さっき指で押されてオレがおかしくなったところを、太くて硬い熱棒で押し潰される。
「い゛あ゛ーーーっ、あ゛ーーーっ、あ゛ぁ゛ーーーーっ……!!」
ライがオレに腰を押し付けるたびに、オレのペニスからはぴゅっ、ぴゅっと精液が吹き出した。オオカミ、怖い……だけど、ライにされることは何でも気持ちいいんだって教え込まれてしまった身体が、オレをどこまでも快楽の高みへと連れて行く。恐怖と快感が入り混じって、感情がジェットコースターにでも乗っているみたいだ。
「……っあー、無理。もう我慢できねぇ……なぁ、トーヤの中でイっていい?」
腰を押し付けられる度に、中に入ってるライのペニスは大きくなってる気がするし、オレの中にもわけがわからないくらいの快感が蓄積している。
だけど、オレはフルフルと首を横に振った。
「トーヤのも、触ってあげるから、一緒にイこ。このままだと、ちゃんとイけなくて苦しいでしょ? 今日、一番気持ちいいことしてあげる」
オオカミ、怖い。……怖いのに。
オレは、ライの甘い言葉に頷いてしまった。
にっこりと微笑みかけてくれたライがオレのペニスを握る。
「あっ、あっ……」
やっぱりライの手は温かくて気持ちがいい。軽く上下に扱かれただけで、すぐに射精感が訪れた。
「トーヤ、気持ちいい……?」
「あっ、ああぁっ、き、気持ちいい……」
チンポを扱かれながら、ライに腰を動かされたら、もうダメだった。
「あっ、だ、ダメっ……イく、あっあっあああぁぁあああああーーーーーー!!!!」
オレが身体を震わせながら、前と後ろで同時に達した時、身体の中でライが弾ける感覚がした。お互いが全てを出し切った後、ライはオレの身体を愛しそうにギュッと抱きしめた。
ドクン、ドクンとお互いの心臓の音が聞こえる。二人とも汗だくで、全力疾走したみたいになっていた。
「トーヤ、可愛い……耳と尻尾出てる……」
そんなこと言われても、ライの耳と尻尾は全然可愛くないっ! 怖いっ……!! 肉食獣、怖いぃぃ……!!
「ひいぃぃい、む、無理ぃ……っ!!」
確かに、キャストの種族の指定はしなかったけれど……カウンセリングシートにちゃんとオレはウサギ獣人だって書いたのに!! なんで受付のおっちゃんはオレに肉食系獣人を宛がっちゃったのっ!? 怖い、怖いよぉぉっ!!
恐怖の余り、ガチガチと奥歯が鳴った。
「そんなに締められたら、出ちゃいそう。もうちょっとトーヤの中を堪能したいから、力抜いて」
「ひぁあぁんっ!!」
ライにゆっさゆっさと腰を揺すられると、自分のものとは思えない嬌声が出た。頭では怖いって思ってるのに、身体は気持ちいいと感じているようだ。
「無理? それじゃあ、トーヤのイイトコロ、抉ってあげる。オレの腕の中で、いっぱい気持ち良くなって」
甘い声でオレに囁いたライが腰をグラインドさせる。さっき指で押されてオレがおかしくなったところを、太くて硬い熱棒で押し潰される。
「い゛あ゛ーーーっ、あ゛ーーーっ、あ゛ぁ゛ーーーーっ……!!」
ライがオレに腰を押し付けるたびに、オレのペニスからはぴゅっ、ぴゅっと精液が吹き出した。オオカミ、怖い……だけど、ライにされることは何でも気持ちいいんだって教え込まれてしまった身体が、オレをどこまでも快楽の高みへと連れて行く。恐怖と快感が入り混じって、感情がジェットコースターにでも乗っているみたいだ。
「……っあー、無理。もう我慢できねぇ……なぁ、トーヤの中でイっていい?」
腰を押し付けられる度に、中に入ってるライのペニスは大きくなってる気がするし、オレの中にもわけがわからないくらいの快感が蓄積している。
だけど、オレはフルフルと首を横に振った。
「トーヤのも、触ってあげるから、一緒にイこ。このままだと、ちゃんとイけなくて苦しいでしょ? 今日、一番気持ちいいことしてあげる」
オオカミ、怖い。……怖いのに。
オレは、ライの甘い言葉に頷いてしまった。
にっこりと微笑みかけてくれたライがオレのペニスを握る。
「あっ、あっ……」
やっぱりライの手は温かくて気持ちがいい。軽く上下に扱かれただけで、すぐに射精感が訪れた。
「トーヤ、気持ちいい……?」
「あっ、ああぁっ、き、気持ちいい……」
チンポを扱かれながら、ライに腰を動かされたら、もうダメだった。
「あっ、だ、ダメっ……イく、あっあっあああぁぁあああああーーーーーー!!!!」
オレが身体を震わせながら、前と後ろで同時に達した時、身体の中でライが弾ける感覚がした。お互いが全てを出し切った後、ライはオレの身体を愛しそうにギュッと抱きしめた。
ドクン、ドクンとお互いの心臓の音が聞こえる。二人とも汗だくで、全力疾走したみたいになっていた。
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