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【4】オイルマッサージ*
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「うん……」
マッサージして貰えると聞いて、オレはその言葉の意味を深く考えずに頷いてしまった。するりとオレの下着が脱がされる。ライの前で全裸になってしまったことにようやく気付いたが、間を開けずにライの温かい掌で臀部を揉みほぐされて、またオレの口から甘いため息が漏れた。毎日長時間座りっぱなしなので、意外と尻も凝っていたようだ。
「どう、大丈夫そう?」
「んっ、すごく気持ちイイ……」
オレがそう答えたら、とろりとした液体がお尻にかけられた。ぬるめの温度に温められていたようで、冷たかったり熱かったりということはなかったのだけど、びっくりして思わず「ひゃっ」という情けない声を出してしまった。
「な、なに……?」
「オイルマッサージは、経験ない?」
「ひぁんっ、……あっ……な、ないでしゅ……」
慣れない刺激に思わず声が裏返ってしまう。
「力、抜いてて」
さっぱりとした花のような香りが鼻腔を擽る。使われたのはアロマ系のオイルなのだろうか。ライに言われたからという理由だけでなく、好ましい匂いにも包まれて、思わずうっとりと力を抜いてしまった。太腿の付け根からふくらはぎまで、途中で何度かオイルを足されながらマッサージされた。オイルの滑りを借りながらグイグイと押されると、痛気持ちいい。血行が良くなったのか、足先までポカポカと温まってきた。気を抜いたらすぐにでも寝てしまいそうだ。このまま朝までぐっすり寝たら、気持ちいいだろうな……
「じゃあ、今度は仰向けになって」
ライに声を掛けられて、オレの意識が浮上した。一瞬、夢の中に居た気がする。このまま眠ってしまっても全然問題なさそうな気もしたけれど、せっかく『添い寝リフレ』に来たのだから、ライに添い寝されながら寝たいなと思った。
オレは眠い目を擦りながら、言われた通りに仰向けになる。その時、自分の状態を思い出した。さっき、パンツも脱いでしまったので、オレは全裸だ! しかも、血行が良くなったのは脚だけではなかったようで、その付け根にあるムスコもしっかりと勃ち上がってしまっていた。
「あ、こ、これは……」
「気持ち良くなって貰えて、嬉しいよ」
「せ、生理現象なんで、気にしないで。あの、ごめんなさい……」
ライはただマッサージしてくれていただけなのに、自分は気持ち良くなりすぎてムスコをおっ勃ててしまうだなんて……居た堪れない。しかも、そんなオレにもにこにこと笑顔を絶やさずに接してくれるなんて、どんだけ心が広いんだ。顔だけじゃなくて、心までイケメンだなんて。ライはきっと人気のあるキャストなんだろうな……初回でそんな獣人を紹介して貰えるなんて。最近、イイコトなんて全然なかったけれど、今日はツイてるかもしれない。
そんなことを考えていたら、今度はオイルが胸にも垂らされた。
「へっ……!?」
そ、そんなところもマッサージしちゃうの!?
オレが目を白黒させている間に、ライの手がそこに伸びて来て、指先で乳首をきゅっと摘まれた。だけど、オイルのせいですぐににゅるんと滑ってしまう。ライは逃げた乳首を追いかけるようにもう一度摘むけれど、またオイルで滑って……
「ひぁっ、やっ、あっ……つ、摘んじゃダメぇっ……」
それを何度も繰り返されると、段々ヘンな気分になってくる。さっきまでの凝りが解されて脱力していく気持ち良さではなく、下半身にモヤモヤが溜っていくほうの気持ち良さで……
「ダメ……? それじゃあ、これはどう?」
ライはそう言うと、もう片方の乳首をぱくっと口に含んだ。
「ああぁぁああああ……!!」
熱い口の中に乳首を咥えられて、吸い上げられるとビリビリと電流が走ったみたいに、凄まじい快感が身体中を駆け巡った。
マッサージして貰えると聞いて、オレはその言葉の意味を深く考えずに頷いてしまった。するりとオレの下着が脱がされる。ライの前で全裸になってしまったことにようやく気付いたが、間を開けずにライの温かい掌で臀部を揉みほぐされて、またオレの口から甘いため息が漏れた。毎日長時間座りっぱなしなので、意外と尻も凝っていたようだ。
「どう、大丈夫そう?」
「んっ、すごく気持ちイイ……」
オレがそう答えたら、とろりとした液体がお尻にかけられた。ぬるめの温度に温められていたようで、冷たかったり熱かったりということはなかったのだけど、びっくりして思わず「ひゃっ」という情けない声を出してしまった。
「な、なに……?」
「オイルマッサージは、経験ない?」
「ひぁんっ、……あっ……な、ないでしゅ……」
慣れない刺激に思わず声が裏返ってしまう。
「力、抜いてて」
さっぱりとした花のような香りが鼻腔を擽る。使われたのはアロマ系のオイルなのだろうか。ライに言われたからという理由だけでなく、好ましい匂いにも包まれて、思わずうっとりと力を抜いてしまった。太腿の付け根からふくらはぎまで、途中で何度かオイルを足されながらマッサージされた。オイルの滑りを借りながらグイグイと押されると、痛気持ちいい。血行が良くなったのか、足先までポカポカと温まってきた。気を抜いたらすぐにでも寝てしまいそうだ。このまま朝までぐっすり寝たら、気持ちいいだろうな……
「じゃあ、今度は仰向けになって」
ライに声を掛けられて、オレの意識が浮上した。一瞬、夢の中に居た気がする。このまま眠ってしまっても全然問題なさそうな気もしたけれど、せっかく『添い寝リフレ』に来たのだから、ライに添い寝されながら寝たいなと思った。
オレは眠い目を擦りながら、言われた通りに仰向けになる。その時、自分の状態を思い出した。さっき、パンツも脱いでしまったので、オレは全裸だ! しかも、血行が良くなったのは脚だけではなかったようで、その付け根にあるムスコもしっかりと勃ち上がってしまっていた。
「あ、こ、これは……」
「気持ち良くなって貰えて、嬉しいよ」
「せ、生理現象なんで、気にしないで。あの、ごめんなさい……」
ライはただマッサージしてくれていただけなのに、自分は気持ち良くなりすぎてムスコをおっ勃ててしまうだなんて……居た堪れない。しかも、そんなオレにもにこにこと笑顔を絶やさずに接してくれるなんて、どんだけ心が広いんだ。顔だけじゃなくて、心までイケメンだなんて。ライはきっと人気のあるキャストなんだろうな……初回でそんな獣人を紹介して貰えるなんて。最近、イイコトなんて全然なかったけれど、今日はツイてるかもしれない。
そんなことを考えていたら、今度はオイルが胸にも垂らされた。
「へっ……!?」
そ、そんなところもマッサージしちゃうの!?
オレが目を白黒させている間に、ライの手がそこに伸びて来て、指先で乳首をきゅっと摘まれた。だけど、オイルのせいですぐににゅるんと滑ってしまう。ライは逃げた乳首を追いかけるようにもう一度摘むけれど、またオイルで滑って……
「ひぁっ、やっ、あっ……つ、摘んじゃダメぇっ……」
それを何度も繰り返されると、段々ヘンな気分になってくる。さっきまでの凝りが解されて脱力していく気持ち良さではなく、下半身にモヤモヤが溜っていくほうの気持ち良さで……
「ダメ……? それじゃあ、これはどう?」
ライはそう言うと、もう片方の乳首をぱくっと口に含んだ。
「ああぁぁああああ……!!」
熱い口の中に乳首を咥えられて、吸い上げられるとビリビリと電流が走ったみたいに、凄まじい快感が身体中を駆け巡った。
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