セーラー服と石油王

夏芽玉

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石油王は抱かれたい!

【3】お仕置き*

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 裸になったリヤドの後ろに指を差し込むと、そこはすでに柔らかくなっていた。

「あれ? 柔らかい……もしかして、準備してきた?」

 昨日まで散々その穴を使っていたので、いつもよりは柔らかくなっているかなとは思っていたけれど、想像していた以上の柔らかさだった。オレが指摘するとリヤドは恥ずかしそうに頷いた。

 リヤドは水族館で何を期待していたのだろうか。もし、何かを期待していたのだったら、次はデートをするのもやぶさかではない。
 リヤドとやりたいことがどんどん増えていく。


 ここまで準備しているのであれば、シャワーはいらないだろう。

 オレはそう判断すると、リヤドの手首に金属フレームからぶら下がっている手枷をつけた。

 黒のフェイクレザーでできた手枷は短い鎖で繋がっていて、その鎖には縄が括りつけられていた。その縄はフレームに固定されたフックに掛けられている。縄を引くと、両手をひとまとめにしたまま好きな高さまで腕を吊り上げることができる。腕が軽く曲がる角度まで縄を引っ張ると、オレは支柱にある突起に縄の結び目を引っ掛けて固定した。

 急所をすべて晒した状態にされて、今から何をされるのかわからず、リヤドの瞳が不安そうに揺れている。うーん、いい眺め。

 オレはリヤドに近寄ると、皮膚の薄いところを爪の先でそっとなぞった。

 二の腕の裏側、脇、脇腹……と、擽るように辿って行くと、リヤドの身体がピクピクと震える。擽ったさに身体を縮めようとしても、頭上に釣り上げられた手枷がカシャンカシャンと音を鳴らすだけだった。それだけでリヤドの息は荒くなり、性器は勃ち上がっていた。


「こんなことされて、興奮してんだ?」

 オレがそう言うと、リヤドは唇を噛んで恥ずかしそうに目を逸らした。

 女装姿のオレの前で、素っ裸になって情けない格好を晒し、指先で触れられるだけで翻弄されているリヤドの姿に、オレも興奮してしまう。

 しばらく指先でリヤドの反応を愉しんだ後、オレは先程アダルトショップで購入した商品を取り出した。

「え……それは……」
「エネマグラ。知らない?」

 見たことがなくても、その形状からどこに使うものなのかは想像できたのだろう。普段は使わない道具の存在に、リヤドが怯えた目をする。

「そういった道具は使わないと……」

 店でキャストとして働いているとき、リヤドにディルドを挿れようとして嫌がられたので、「リヤドが嫌がるなら、道具は使わない」という約束をしたことはある。

「もちろん、リヤドがイイコにしてたら使わないよ。でも、今日はリヤドが悪いことをしたんだよね。たっぷりお仕置きするから、反省して」

 怯えた目をしたまま、リヤドはフルフルと首を振った。

「なんでもするから許して、って言ったのはリヤドだよ」

 オレがそう言うと、ものすごく嫌そうな顔で唇を噛んで俯いた。そんな表情も、めっちゃそそる。



 オレはたっぷりとローションをまぶして、リヤドの後孔にエネマグラを差し込んだ。
 太いところが入り口を通り抜けると、アナルはその無機物を自ら飲み込んでいく。その様子はとても卑猥だ。そして、突起部分が全部飲み込まれるとストッパー部分がアナルと陰茎の間に食い込んだ。

「うう……これはいったい……」

 リヤドは腕を上げたまま、モゾモゾと内腿を擦り合わせた。すでに涙目だ。さっきまでオレに肌を撫でられるだけで勃起していたリヤドのチンコは、くったりと力をなくしてしまった。

 あー、そんなにもオレのチンポ以外のものが後ろに挿入はいるのが嫌だなんて。もう、可愛いんだから。


「なんか、ヘンだ……」

 エネマグラを後ろに飲み込んだままモゾモゾしていたので、イイトコロに嵌り込んでしまったのだろう。嫌そうに眉を寄せながら、快感から逃れようと腰を揺らしている様子に、オレは唇の端を上げた。

「……写真を勝手に撮ったことは、謝る」
「本当に悪いと思ってるなら、誠意を見せないとね」

 乳首を爪で引っ掻くと、リヤドの身体が揺れた。オレからの刺激が嬉しかったみたいで、縋るように乳首を擦り付けてくる。そんなリヤドの乳首を雑に指先で弾くと、オレはエネマグラのリモコンを手に取りスイッチをオンにした。 

「ん゛ぁっ……!?」

 ヴヴヴ……と低い振動音がして、リヤドの中にある玩具が震えた。

「うぁ……な、……中で動いて……っ」

 リヤドが腰を動かして、その振動から逃げようとする。エネマグラは一度中に入ってしまうと、筋肉の働きでガッポリと嵌り込んでしまう造りになっているので、どんなに暴れても逃げれないけどね。
 手は上に拘束されたままなので、リヤドは覚束ない足取りで腰を揺らすことしかできない。その動きは、まるで卑猥なダンスを踊っているようだった。

「うーん、どれがいいかな……」

 何回かボタンを押して、リヤドが一番反応するモードを探す。
 モードを変えるたびに小さな悲鳴が上がるので、結局オレはランダムモードに設定することにした。

「本当に……悪かった、……もう写真を、撮ったりっ……は、しない。だから……ひっ!!」

 すすり泣くような声は聞こえてくるのに、ペニスが全く反応していない。

 え、オレのじゃないとそこまで嫌なの? そんなリヤドを見ていたら、オレのチンコの方がおっきくなってしまった。身体にぴったりとフィットする女性モノの下着をつけてきてしまったので、すでに圧迫が苦しい。

 リヤドのチンコは手で軽く扱いてやったら少しは勃つけれど、触るのをやめるとくったりと力を失くしてしまう。んー、この状態で勃たせるのは無理そうだ。まぁ、それでも少しは感じているようだからいいかな。

 今度、エネマを使うときは前も同時に舐めてあげて、ちゃんと感じられるように調教してあげよう。道具が1つでも使えれば、離れていてもできる遊びが増えるからな。

 そんなことを考えながら、オレは拘束スペースの正面に置かれていたソファに座った。

「い……行かないでくれ。お願いだ、側に……」
「ここで見ててあげるから。好きなだけ気持ち良くなっていいよ」
「よくない……全然、気持ち良くなんてなっ、ひっっ……ぃぃぃ……」

 バイブの振動が変わった瞬間、リヤドは声を詰まらせて身体を震わせた。

「ユーリ、お願い……ユーリ、ユーリぃ……」

 リヤドは必死にオレに懇願した。オレより地位も金もある体格のいい男が、オレの前で弱々しい姿を見せて、助けを求める姿にすごく興奮する。あー、チンコが痛ぇ。

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