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後日談2 トラウマ
【8】羞恥プレイ*
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「久我、久我っ……も、やめ……!!」
「だーめ。これはお仕置きなんですから。脚を開いて、しっかりとLook」
ベッドの足元の壁には大きな鏡が設置されていた。
オレは今、その鏡に向かって大きく脚を広げて、背面座位で後ろから久我に貫かれている。しっかり体重がかかっているので、オレが久我のモノを奥までずっぽりと飲み込んでしまっている姿がよく見える。
「や、恥ずかしいっ……!!」
「脚、閉じちゃダメですよ。よくPresent」
全身がしっかりと映る大きさの鏡で、久我に抱かれてる自分を見せつけられる。
しかも映っている自分の顔は赤く上気していて、目は潤んでいる。久我が軽く腰を揺らす度に、半開きになった口からは甘い声が漏れている。
何だこれは。いつも久我に抱かれているとき、オレはこんなにだらしない顔をしていたのか?
これ以上ない羞恥に苛まれて思わず顔を背けそうになったが、「ダメですよ」と耳元で囁かれた。LookのCommandを思い出して、視線を鏡に固定する。
「ほら、いつもオレに抱かれてるときの唯織さんってこんなカンジなんですよ。蕩けきってて可愛いでしょう?」
久我の小さな動きにすら、ビクビクと身体が震える。
自分のペニスからは何も出ていないけれど、ずっとイっているみたいな感覚が続く。
「もしかして、唯織さん軽く中イキしちゃってます?」
「ふあぁああっ……! わ、わかん、なっ……ああぁぁぁあっ!!」
ビクつく身体をぎゅっと抱きしめられて、さらりと胸を触られる。
その微かな感覚で、オレはまたイった気がした。
「ひぃあああっ…… 触っちゃ、やぁっ……!!」
「唯織さんすっごい感じちゃってますね……後ろの締め付け、エグいです」
はぁっと首筋に熱い息が吐かれる。
後ろから回された久我の両手が、オレの乳首を弄る。その手を引き剥がそうとしたオレの両手は、実際は久我の手に添えられているだけで、それがまた、久我にイタズラを強請っているようにしか見えない。
そして、久我の指先の動きに悶えて身体をくねらせる自分は、久我に媚びているみたいだ。
「それならっ、早く、イけよ……!!」
「次のCommandを上手にできたらいいですよ。中にいっぱい注いであげます。だから、唯織さん、オレをもっとAttractしてみせて」
初めて聞くCommandだ。具体的に何をすればいいのかわからない。
だけど、オレはそのとき思いついたことを迷わず行動に移した。
オレの乳首を弄ってる久我の右手を取ると、舌を出してねっとりと舐め上げる。
最後に指先にキスをして、そしてそのまま指を絡めて手を握った。オレの行動を鏡越しに見ていた久我と視線が合う。
LookのCommandで振り返ることはできないから、鏡越しに視線を合わせたままオレは心を込めて言葉を紡いだ。
「大輝……愛してる……」
背後で久我が息を飲むのが聞こえた。
ぎゅっと強く抱き込まれて下から突き上げられる。
「あァんっ……! あっ! あっ……!」
急に大きくなった久我の動きに翻弄される。オレは崩れ落ちないように、指を絡めた手をぎゅっと握りしめた。
激しすぎる動きに何も取り繕えない。鏡の中の自分は、久我に身も心もすっかり許した様子でただ感じ入っていた。
「唯織さん、愛してます……!!」
「あっ、あっ、あぁっアーーーーー!!」
耳元で言われて、久我が最奥を穿つ。ぶるりと身体を震わせた久我がオレの中で果てた。
オレは久我の言葉を聞きながら、身体を痙攣させて白濁を放っていた。身体を繋げたままの久我が、奥深く種付けをするように身体を擦り付けてくる。
「っ……すみません、まだ収まりません。このまま、もう少しさせてください」
息を整えた後、久我はそう言うとオレの身体を前方へと押し倒した。オレは慌ててベッドに手を着く。
「Splendidです。ご褒美とケアは後からするのでっ……」
「それならもっと、愛を寄越せよ」
余裕のない久我に抱かれるのは好きだ。オレは久我を全て受け止めるつもりでそう言った。それが最大の褒美だ。
オレ達はバックから一度、最後に正常位で一度抱き合った。
セックスをしている間中、久我はオレに愛してると言い続けた。
久我と抱き合っているうちに、オレはいつの間にかサブスペースに入っていたようだ。幸せな気分でフワフワしたまま久我にお風呂に入れられて、その後は頭を撫でられながら寝た。オレは眠りに落ちるまで、久我にくっついていた。
「だーめ。これはお仕置きなんですから。脚を開いて、しっかりとLook」
ベッドの足元の壁には大きな鏡が設置されていた。
オレは今、その鏡に向かって大きく脚を広げて、背面座位で後ろから久我に貫かれている。しっかり体重がかかっているので、オレが久我のモノを奥までずっぽりと飲み込んでしまっている姿がよく見える。
「や、恥ずかしいっ……!!」
「脚、閉じちゃダメですよ。よくPresent」
全身がしっかりと映る大きさの鏡で、久我に抱かれてる自分を見せつけられる。
しかも映っている自分の顔は赤く上気していて、目は潤んでいる。久我が軽く腰を揺らす度に、半開きになった口からは甘い声が漏れている。
何だこれは。いつも久我に抱かれているとき、オレはこんなにだらしない顔をしていたのか?
これ以上ない羞恥に苛まれて思わず顔を背けそうになったが、「ダメですよ」と耳元で囁かれた。LookのCommandを思い出して、視線を鏡に固定する。
「ほら、いつもオレに抱かれてるときの唯織さんってこんなカンジなんですよ。蕩けきってて可愛いでしょう?」
久我の小さな動きにすら、ビクビクと身体が震える。
自分のペニスからは何も出ていないけれど、ずっとイっているみたいな感覚が続く。
「もしかして、唯織さん軽く中イキしちゃってます?」
「ふあぁああっ……! わ、わかん、なっ……ああぁぁぁあっ!!」
ビクつく身体をぎゅっと抱きしめられて、さらりと胸を触られる。
その微かな感覚で、オレはまたイった気がした。
「ひぃあああっ…… 触っちゃ、やぁっ……!!」
「唯織さんすっごい感じちゃってますね……後ろの締め付け、エグいです」
はぁっと首筋に熱い息が吐かれる。
後ろから回された久我の両手が、オレの乳首を弄る。その手を引き剥がそうとしたオレの両手は、実際は久我の手に添えられているだけで、それがまた、久我にイタズラを強請っているようにしか見えない。
そして、久我の指先の動きに悶えて身体をくねらせる自分は、久我に媚びているみたいだ。
「それならっ、早く、イけよ……!!」
「次のCommandを上手にできたらいいですよ。中にいっぱい注いであげます。だから、唯織さん、オレをもっとAttractしてみせて」
初めて聞くCommandだ。具体的に何をすればいいのかわからない。
だけど、オレはそのとき思いついたことを迷わず行動に移した。
オレの乳首を弄ってる久我の右手を取ると、舌を出してねっとりと舐め上げる。
最後に指先にキスをして、そしてそのまま指を絡めて手を握った。オレの行動を鏡越しに見ていた久我と視線が合う。
LookのCommandで振り返ることはできないから、鏡越しに視線を合わせたままオレは心を込めて言葉を紡いだ。
「大輝……愛してる……」
背後で久我が息を飲むのが聞こえた。
ぎゅっと強く抱き込まれて下から突き上げられる。
「あァんっ……! あっ! あっ……!」
急に大きくなった久我の動きに翻弄される。オレは崩れ落ちないように、指を絡めた手をぎゅっと握りしめた。
激しすぎる動きに何も取り繕えない。鏡の中の自分は、久我に身も心もすっかり許した様子でただ感じ入っていた。
「唯織さん、愛してます……!!」
「あっ、あっ、あぁっアーーーーー!!」
耳元で言われて、久我が最奥を穿つ。ぶるりと身体を震わせた久我がオレの中で果てた。
オレは久我の言葉を聞きながら、身体を痙攣させて白濁を放っていた。身体を繋げたままの久我が、奥深く種付けをするように身体を擦り付けてくる。
「っ……すみません、まだ収まりません。このまま、もう少しさせてください」
息を整えた後、久我はそう言うとオレの身体を前方へと押し倒した。オレは慌ててベッドに手を着く。
「Splendidです。ご褒美とケアは後からするのでっ……」
「それならもっと、愛を寄越せよ」
余裕のない久我に抱かれるのは好きだ。オレは久我を全て受け止めるつもりでそう言った。それが最大の褒美だ。
オレ達はバックから一度、最後に正常位で一度抱き合った。
セックスをしている間中、久我はオレに愛してると言い続けた。
久我と抱き合っているうちに、オレはいつの間にかサブスペースに入っていたようだ。幸せな気分でフワフワしたまま久我にお風呂に入れられて、その後は頭を撫でられながら寝た。オレは眠りに落ちるまで、久我にくっついていた。
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