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3.一緒じゃなきゃ*
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「……仲の良いことで」
オレは大きくため息を吐くと、ドアノブに手を伸ばした。
七央と雅鷹のセックスなんて、とても正気で見ることはできない。
「あとは二人でごゆっくり」
「あっ!! だめ、行かないでっ!! 和真も一緒じゃなきゃヤだ!!」
「は?」
そのまま部屋を出ていこうとしたら、七央に呼び止められた。
オレは足を止めて、思わず顔を顰める。
いくら七央の頼みだとしても、セックスのスパイスになるのはゴメンなんだけど。
「和真にも、僕の処女を貰ってほしいんだ!」
「……はぁぁっ!?」
雅鷹にチンコを突っ込まれながら、七央は何を言ってるんだ?
「オレは、このまま二人だけでヤってもいーんだけど」
「ひゃんっ!! そ、それはダメだって……」
パンッと音を立てて雅鷹が七央に腰を叩きつけた。
七央がオレじゃない奴に抱かれている。そんな姿は見たくないのに、七央の色っぽい声を聞くだけでも勃ってしまいそうだ。
早くこの部屋から出ないと……そう思うのに、オレの足はまるで床に貼りついてしまったみたいに動かなかった。
「だって、僕のハジメテは和真と雅鷹の二人に貰って欲しいから……」
「……どういうこと?」
すでに雅鷹のチンコは七央に突っ込まれている。
それなのに処女って……
「拡張するのに、今までは指と玩具しか突っ込んでねーよ。チンコ突っ込んだのは、これが初めて」
指と玩具は突っ込んだことがあるのかよ。
雅鷹だけが知っている七央の姿があるのかと思うと、嫉妬でおかしくなりそうだ。オレは雅鷹を睨みつけた。
「つーか、動いていい? 七央の中、温かくて超キモチイイから、生殺しは辛いんだけど。和真が要らないなら、オレが全部もらうよ?」
雅鷹がゆるゆると腰を動かすと、七央が鼻に掛かったような甘い息を漏らした。気持ちよさそうに、トロリと表情が溶ける。
七央にそんな反応をさせているのが雅鷹だということが、無性に腹立たしかった。
「要らないわけねーだろ!!」
「んぁっ……ねぇ、和真も脱いで。こっちおいでよ」
七央に誘われて、オレは着ているものを全部脱ぎ捨てた。
オレは大きくため息を吐くと、ドアノブに手を伸ばした。
七央と雅鷹のセックスなんて、とても正気で見ることはできない。
「あとは二人でごゆっくり」
「あっ!! だめ、行かないでっ!! 和真も一緒じゃなきゃヤだ!!」
「は?」
そのまま部屋を出ていこうとしたら、七央に呼び止められた。
オレは足を止めて、思わず顔を顰める。
いくら七央の頼みだとしても、セックスのスパイスになるのはゴメンなんだけど。
「和真にも、僕の処女を貰ってほしいんだ!」
「……はぁぁっ!?」
雅鷹にチンコを突っ込まれながら、七央は何を言ってるんだ?
「オレは、このまま二人だけでヤってもいーんだけど」
「ひゃんっ!! そ、それはダメだって……」
パンッと音を立てて雅鷹が七央に腰を叩きつけた。
七央がオレじゃない奴に抱かれている。そんな姿は見たくないのに、七央の色っぽい声を聞くだけでも勃ってしまいそうだ。
早くこの部屋から出ないと……そう思うのに、オレの足はまるで床に貼りついてしまったみたいに動かなかった。
「だって、僕のハジメテは和真と雅鷹の二人に貰って欲しいから……」
「……どういうこと?」
すでに雅鷹のチンコは七央に突っ込まれている。
それなのに処女って……
「拡張するのに、今までは指と玩具しか突っ込んでねーよ。チンコ突っ込んだのは、これが初めて」
指と玩具は突っ込んだことがあるのかよ。
雅鷹だけが知っている七央の姿があるのかと思うと、嫉妬でおかしくなりそうだ。オレは雅鷹を睨みつけた。
「つーか、動いていい? 七央の中、温かくて超キモチイイから、生殺しは辛いんだけど。和真が要らないなら、オレが全部もらうよ?」
雅鷹がゆるゆると腰を動かすと、七央が鼻に掛かったような甘い息を漏らした。気持ちよさそうに、トロリと表情が溶ける。
七央にそんな反応をさせているのが雅鷹だということが、無性に腹立たしかった。
「要らないわけねーだろ!!」
「んぁっ……ねぇ、和真も脱いで。こっちおいでよ」
七央に誘われて、オレは着ているものを全部脱ぎ捨てた。
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