見た目詐欺アルファの優しい檻～会社の先輩とアプリでマッチングしたらいつの間にかがっつり外堀埋められて囲われていました

番外編

塩オメガは発情期じゃなくてもまぐわいたい その９*

「茜祢、息をして」

　礼二さんのペニスの先端がオレの後孔に触れたときにそう言われて、オレは止めていた息をふぅって吐いた。気付かないうちに身構えてしまっていた身体から力が抜ける。そのタイミングを見計らったみたいに、礼二さんのペニスがオレの中に入ってきた。

「んっ、んんっ……」

　どうしても力んでしまうオレを宥めるように、礼二さんが唇にキスを落としてくれる。だからオレも甘えるみたいに礼二さんの唇に吸い付いた。
　一番太いところが入口を超えたら、後はスムーズに礼二さんのものを飲み込むことができた。だけど、礼二さんは約束通り、オレの中にゆっくりと入ってきてくれた。オレは少しずつ礼二さんに満たされていく感じに酔い痴れた。

　礼二さんの腰が進むのが止まったら、唇が離れた。発情期ヒートのときより中がキツいせいで、礼二さんの形がいつもよりよくわかる気がする。

「……中、礼二さんの形になっちゃいますね」

　オレは自分のお腹を撫でた。多分、この辺りまで入ってるんじゃないかな。もっと礼二さんを強く感じたくて、ちょっとだけ力を入れてお腹を撫でたら、中で礼二さんがビクンと反応した。

「礼二さん、気持ちいい？」

　オレは中に居る礼二さんを、自分の手の平とお腹を使って刺激する。

「茜祢の中、すげぇイイ……天国みたいだ……」

　礼二さんのがビクビクするから、オレも中をキュンキュンと締め付けてしまう。
　発情期のときはよくわかんなくなっちゃって、とにかくズコバコしちゃうから、こんなにゆっくりとするのは初めてだった。

「あの……もう、動いてもいいですよ？」

　もっと礼二さんを堪能していたい気持ちはあるけれど、オレの中に礼二さんのペニスが入ってるってだけで、お腹の奥がウズウズするのが堪らなくなってきてしまった。このままじっとしていたら、腰が勝手に揺れてしまいそうだ。

「ゆっくりがいいの？」
「ゆっくりがいいです」

　礼二さんも興奮していて、いつもより息が荒い気がするけれど、オレはそうお願いした。
　腸壁を擦りながら礼二さんのペニスが出て行こうとするのにゾクゾクする。礼二さんはギリギリまで引き抜くと、入口の浅いところをヌプヌプと刺激し始めた。

「どうされるのが気持ちいい？」
「出ていくのが……ゾクゾクしてイイし、入口でそれされると、奥の方が……っ」

　入口の浅いところを優しく刺激されると、なんだかお腹の奥の方がウズウズしてしまって、礼二さんのモノをもっと奥まで飲み込もうと後ろがキュンキュンと締め付けてしまうのだ。

「奥のほうもして欲しいんだ？」

　そう言われて、オレはこくこくと頷いた。

「んああぁぁぁあ……」

　次に礼二さんがゆっくり入ってきただけで、オレは鼻にかかった声を上げてしまった。

「気持ちいい？」
「んっ、……きもちいい……もっと、おくぅ……」

　オレが礼二さんに抱き着くと、こつんと一番奥に礼二さんのが当たった。

「んー、今日は流石にこれ以上は無理かなぁ……」

　奥の奥まで礼二さんが欲しくて、自分でも腰を押し付けちゃうけれど、それが止めらんない。

「やだぁ……奥に欲しいのぉ……」
「一番奥は発情期の時にとっておこうね。今日は入口で気持ち良くなるの、覚えよっか」

　そう言って、また礼二さんが引き抜こうとしたから、オレは両脚を礼二さんの腰に巻き付けて引き留めた。

「で、出て行っちゃダメぇ……！！」
「入口を気持ち良くシてあげるだけだよ」
「それでもダメぇっ……奥が切ないのっ、ウズウズがとまらないの！！　……礼二さん、お願いっ……助けてよぉ……」
「……いままで散々焦らして、我慢させてきたのに、今度はそう言って煽るんだ？」

　オレが礼二さんにぎゅーぎゅーと抱き着いて懇願すると、耳元で低い声が聞こえた。礼二さんの低い声は壮絶な色気を含んでいて、またお腹の奥がキュンとしてしまう。

「それじゃあ……茜祢の奥の奥、無理矢理抉じ開けて精液ぶちまけてやろうか？」
「んっ、して……それしてぇ……」

　いつもとは違った乱暴な礼二さんの言葉遣いに興奮してしまったオレは、中で礼二さんをまた締め付けた。