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後日談3 京都旅行 / 相川湊
【8】舐めちゃダメっ*
しおりを挟む「湊、どうしたいかSay」
「恭介さんのコレ、舐めたいです」
不意打ちのGlareとCommandに、僕は思ったことを素直に口に出してしまった。あっ、と思って口を塞いだけれど、恭介さんの方を見るとにやけた顏をしていた。
「……今のはズルいです」
「舐めていいよ。オレも、湊のを舐めたいって思ってたから。舐め合いっこしよ?」
僕たちは裸になって、布団の上で横向きになった。お互いが反対向きに転がって、口にソレを含む。
口の中で恭介さんの体温を感じる。チュパチュパと舐めるけれど、恭介さんの口の中に入った自分のペニスに与えられる気持ち良さで、すぐに舌が止まってしまう。前に「練習したいです」って言ったけれど、恭介さんのを舐めるのはあの日以来だから、勿論、僕はまだそんなに上手にできないわけで。
「恭介さん、そんなにされたら出ちゃいそうです……」
「いいよ、出して」
恭介さんが僕のペニスの先の方を口に咥えたまま、根本を指で扱く。与えられた強烈な刺激に、射精欲が一気に高まる。
「ふああぁっ……っ!! だ、ダメ……でちゃうからぁっ……!!」
そう言ったのに。気持ちいい場所を刺激されながら、口を窄ませてぢゅっと吸い上げられたら耐え切れなくて。僕は思わず恭介さんの腰に抱き着いて、太腿で恭介さんの顔を挟んだ。そして、高い声で啼きながら、恭介さんの口の中に吐精してしまった。
「……僕も恭介さんのこと、気持ち良くしたかったのに」
目の前にある恭介さんのペニスはまだ硬く勃ち上がったままなのに、僕だけイッてしまった。恭介さんにいいように翻弄されてしまった僕は、恨みがましく言った。
「それじゃあ、ここで気持ち良くしてよ」
更に顔をグイっと寄せた恭介さんが、僕の窄まりをペロリと舐めた。
「ひぃぁああ……っ!?」
突然の刺激に僕は声を上げる。それは指とは全く違う、暖かくて弾力がある粘膜の感触で。
「恭介さん、そんなところ舐めちゃダメっ……!!」
「昨日、お風呂でちゃんと洗ったでしょ? 湊、Stay」
不浄の場所を恭介さんに舐められるという羞恥と居た堪れなさに身を捩ろうとしたら、Commandで動きを制限されてしまった。
「あぁぁぁあっ……!!」
動いちゃダメだって思うのに、腰がビクビクするのが止まらない。思わずぎゅって恭介さんの身体に抱き着いたら、目の前には恭介さんのそそり勃ったペニスがある。こんな恥ずかしい格好で、恭介さんにされるなんて聞いてない。
「恭介さんっ、Glare出てます……!!」
しかも恭介さんからどんどんGlareが溢れてくる。大好きな恭介さんのGlareに包まれると、気持ち良さが倍増してしまう。
「出してんの」
舌と指の動きだけでも翻弄されてしまうのに、恭介さんのGlareで更にわけがわからなくなる。
「あ、あぁっ……!!」
「湊は気持ち良くなることだけ考えてて」
指が奥まで入ってきて前立腺を擦られたら、目の前がチカチカしてもう何も考えられなくなった。僕は恭介さんに縋りついたまま、ただ与えられる快感を享受して啼き続けた。
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