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後日談2 VIPルーム / 相川湊
【8】いつか僕も*
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「全部、入ったと思うんですけど……」
僕が顔を上げてそう言うと、恭介さんと目が合ったのでどちらともなくキスをした。
僕は恭介さんのキスにも感じちゃって、そのたびにお尻がピクピクしてしまう。
そしたら恭介さんが宥めるように肌を撫でてくれた。繋がってる部分も、触れ合う肌も、キスもとっても気持ち良い。
唇を離した後も、二人でぎゅって抱きしめ合った。
「気持ちいいな」
僕が言おうとしたことを先に恭介さんに言われてしまったので、「そうですね」と僕は答えた。
「もうちょっと、こうしてていい?」
僕も同じ気持ちだったから頷いた。
だけど、恭介さんを受け入れてじっとしているだけなのに、その部分から気持ちよさがどんどん広がってきて、なんだか下半身がウズウズしてしまう。
恭介さんも同じなのか、腰がもぞもぞしている。
僕たちはまた顔を見合わせて、一緒に笑った。
「今日は僕が動きますね」
「湊が気持ちよくなれるように動いてみてよ」
「でも、今日は恭介さんに気持ちよくなって欲しいから……」
「湊の前立腺を擦ると中がギュッて締まるのが気持ちいいんだよな。あと、一番奥をトントンってすると中がブルブル震えるのもイイんだけど……できそう?」
「やってみます……」
いつも僕は恭介さんに気持ちよくしてもらっちゃうばかりだと思ってたけれど、僕が気持ちよくなっちゃうと恭介さんも気持ちいいんだって教えてもらってホッとする。
僕は太腿に力を入れて少しだけ腰を上げると、お腹側のイイトコロに恭介さんの先端を擦り付けた。最初のセックスのとき恭介さんが教えてくれた、僕がとっても気持ちよくなっちゃう場所だ。
「ふぁ、んっ……」
「もっと声も聞きたいな」
僕は気持ちよくなると身体の力が抜けちゃうから、恭介さんに抱き着いて身体を支えながらゆっくりと腰を上下に動かした。
「あっ、あっ、んんっ……!」
動かし方にも慣れてくると、ちょっとずつ動きを大胆にしていってその場所に擦り付けていく。そしたら、もう声なんて我慢してる余裕がなくなった。もっと快感を求めて腰も勝手にガクガクと動いてしまう。
「湊、きもちいい……奥、入れたいから力抜いて」
恭介さんがそう言ったから、僕は力を抜いて全てを恭介さんに委ねた。そしたら恭介さんが僕の腰をぐいって引き下ろしたんだ。
「んあぁああああっ……!!」
自分の重さも手伝って、恭介さんのを今まで入れたこともないようなところまで咥えこんでしまって、僕はその衝撃でイってしまった。途方もない快感が身体中を駆け巡る。恭介さんは、イっている僕の最奥にペニスを押し付けて、そして僕の中で果てた。
僕は恭介さんに抱き着いたまま、はぁはぁと息を整えた。しばらくして恭介さんが僕の中から出て行って、白濁まみれのコンドームを括って捨てた。だけど、何故か手には新しいコンドームがあって……
「なぁ、湊。そろそろGlare出していい?」
恭介さんの言葉で僕は気づいた。有坂さんとのプレイの再現をしているときから、恭介さんがGlareを出していないって。恭介さんは、ずっとGlareを我慢してくれていたんだ。
「それで今度はオレが湊のこと、めちゃくちゃ抱いてもいい?」
僕が頷くと恭介さんからGlareが出た。いつもの優しくて温かい、僕が大好きな恭介さんのGlareだ。その時、ふわって心が浮遊した感じがした。あ、このままだとすぐにサブスペースに入っちゃいそう。
「今日は、僕がサブスペースに入っちゃってても、抱いてもらえますか……?」
「いいよ。ていうか、ちょっと止まれなさそう……ゴメン」
その日、僕は初めてサブスペースに入ったまま恭介さんに抱かれた。
恭介さんが僕の中に入ってきたとき、ぶわって心も身体も全部が恭介さんに染まった気がした。
ドロドロに溶けて、1つになる感覚。何度好きって言っても、身体を繋げても届かない気がしていた恭介さんの心にいつもよりもっと近づけた気がした。
僕はサブスペースに入ってる間、その愛しいぬくもりをずっと離さなかった。
その日以降、僕の心の中のモヤモヤは顔を出すことはなくなった。
恭介さんと有坂さんは僕が思っていたよりもずっとドライで、何かあったんじゃないかって疑う余地もないくらいさっぱりとした関係だった。
どうやら恭介さんに片想いをしていた時から、僕は一人相撲をしていたようだ。
それから数日後、バーに来た有坂さんと久我さんに滅茶苦茶謝られてしまった。
久我さんも来るって聞いたときは、あのGlareのことを思い出して結構ビビってしまったんだけど、久我さんはGlareを出していなかったら普通に愛想のいい人だった。
そして「お詫びに」って有坂さんが高級チョコの詰め合わせを持ってきてくれたんだけど、恭介さんがなんか嬉しそうな顔をしていた。恭介さん、実は甘党だったらしい。
いつか僕も、恭介さんのGlareを全部受け止められるようになれたらいいな。
僕が顔を上げてそう言うと、恭介さんと目が合ったのでどちらともなくキスをした。
僕は恭介さんのキスにも感じちゃって、そのたびにお尻がピクピクしてしまう。
そしたら恭介さんが宥めるように肌を撫でてくれた。繋がってる部分も、触れ合う肌も、キスもとっても気持ち良い。
唇を離した後も、二人でぎゅって抱きしめ合った。
「気持ちいいな」
僕が言おうとしたことを先に恭介さんに言われてしまったので、「そうですね」と僕は答えた。
「もうちょっと、こうしてていい?」
僕も同じ気持ちだったから頷いた。
だけど、恭介さんを受け入れてじっとしているだけなのに、その部分から気持ちよさがどんどん広がってきて、なんだか下半身がウズウズしてしまう。
恭介さんも同じなのか、腰がもぞもぞしている。
僕たちはまた顔を見合わせて、一緒に笑った。
「今日は僕が動きますね」
「湊が気持ちよくなれるように動いてみてよ」
「でも、今日は恭介さんに気持ちよくなって欲しいから……」
「湊の前立腺を擦ると中がギュッて締まるのが気持ちいいんだよな。あと、一番奥をトントンってすると中がブルブル震えるのもイイんだけど……できそう?」
「やってみます……」
いつも僕は恭介さんに気持ちよくしてもらっちゃうばかりだと思ってたけれど、僕が気持ちよくなっちゃうと恭介さんも気持ちいいんだって教えてもらってホッとする。
僕は太腿に力を入れて少しだけ腰を上げると、お腹側のイイトコロに恭介さんの先端を擦り付けた。最初のセックスのとき恭介さんが教えてくれた、僕がとっても気持ちよくなっちゃう場所だ。
「ふぁ、んっ……」
「もっと声も聞きたいな」
僕は気持ちよくなると身体の力が抜けちゃうから、恭介さんに抱き着いて身体を支えながらゆっくりと腰を上下に動かした。
「あっ、あっ、んんっ……!」
動かし方にも慣れてくると、ちょっとずつ動きを大胆にしていってその場所に擦り付けていく。そしたら、もう声なんて我慢してる余裕がなくなった。もっと快感を求めて腰も勝手にガクガクと動いてしまう。
「湊、きもちいい……奥、入れたいから力抜いて」
恭介さんがそう言ったから、僕は力を抜いて全てを恭介さんに委ねた。そしたら恭介さんが僕の腰をぐいって引き下ろしたんだ。
「んあぁああああっ……!!」
自分の重さも手伝って、恭介さんのを今まで入れたこともないようなところまで咥えこんでしまって、僕はその衝撃でイってしまった。途方もない快感が身体中を駆け巡る。恭介さんは、イっている僕の最奥にペニスを押し付けて、そして僕の中で果てた。
僕は恭介さんに抱き着いたまま、はぁはぁと息を整えた。しばらくして恭介さんが僕の中から出て行って、白濁まみれのコンドームを括って捨てた。だけど、何故か手には新しいコンドームがあって……
「なぁ、湊。そろそろGlare出していい?」
恭介さんの言葉で僕は気づいた。有坂さんとのプレイの再現をしているときから、恭介さんがGlareを出していないって。恭介さんは、ずっとGlareを我慢してくれていたんだ。
「それで今度はオレが湊のこと、めちゃくちゃ抱いてもいい?」
僕が頷くと恭介さんからGlareが出た。いつもの優しくて温かい、僕が大好きな恭介さんのGlareだ。その時、ふわって心が浮遊した感じがした。あ、このままだとすぐにサブスペースに入っちゃいそう。
「今日は、僕がサブスペースに入っちゃってても、抱いてもらえますか……?」
「いいよ。ていうか、ちょっと止まれなさそう……ゴメン」
その日、僕は初めてサブスペースに入ったまま恭介さんに抱かれた。
恭介さんが僕の中に入ってきたとき、ぶわって心も身体も全部が恭介さんに染まった気がした。
ドロドロに溶けて、1つになる感覚。何度好きって言っても、身体を繋げても届かない気がしていた恭介さんの心にいつもよりもっと近づけた気がした。
僕はサブスペースに入ってる間、その愛しいぬくもりをずっと離さなかった。
その日以降、僕の心の中のモヤモヤは顔を出すことはなくなった。
恭介さんと有坂さんは僕が思っていたよりもずっとドライで、何かあったんじゃないかって疑う余地もないくらいさっぱりとした関係だった。
どうやら恭介さんに片想いをしていた時から、僕は一人相撲をしていたようだ。
それから数日後、バーに来た有坂さんと久我さんに滅茶苦茶謝られてしまった。
久我さんも来るって聞いたときは、あのGlareのことを思い出して結構ビビってしまったんだけど、久我さんはGlareを出していなかったら普通に愛想のいい人だった。
そして「お詫びに」って有坂さんが高級チョコの詰め合わせを持ってきてくれたんだけど、恭介さんがなんか嬉しそうな顔をしていた。恭介さん、実は甘党だったらしい。
いつか僕も、恭介さんのGlareを全部受け止められるようになれたらいいな。
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