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本編
【16】へなちょこSubの純情 / 相川湊*
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イった瞬間は頭が真っ白になった。その後、ゼイゼイと荒い息が聞こえてきたが、それは自分の口から漏れているものだった。
しばらくして息が整うと、自分がイってしまって、更に恭介さんの口の中に出してしまったことに気付き、絶望に打ちひしがれた。
「ご、ごめんなさい……」
謝った僕に、恭介さんが顔を上げて唇をペロリと舐めた。そこに、僕の放った残滓の影はなかった。
え!? の、飲んだ!? まさか、恭介さん飲んじゃったの!?
目を白黒させている僕に、恭介さんはニッコリと笑いかけてくれた。
「気持ち良かった?」
「う、うぅ……良すぎました……」
「なら、良かった。なぁ、もう少しシていい?」
「だ、ダメです!」
咄嗟に僕は断った。まさか僕がそんな反応をするとは思っていなかったのか、恭介さんがちょっとしょんぼりしたように見えたので、僕は慌てて付け加えた。
「あ、あの……恭介さんのお口の中は気持ち良すぎるので、ダメです……」
「じゃあ、後ろだけならもうちょっとシていい?」
恭介さんの意図することがわからず、僕は首を傾げる。
「オレの挿入れるには、もう少し解さないとダメだから……」
思わず、まじまじと恭介さんのを見てしまう。さっき見たときより更に大きくなっている気がする。僕はゴクリと唾を飲み込んだ。あのおっきいのが僕の中に入るんだろうか?
「湊の中に入りたい」
恭介さんにそう言われてしまうと、僕が断れるはずなんてなかった。僕は「……お願いします」と小さな声で言った。
だけど僕はその返事をすぐに後悔することになった。さっきのわけがわかんない気持ち良さは、恭介さんに舐められていたからだけじゃなかったからだ。
僕が気持ち良くなっちゃう場所を覚えた恭介さんは、これでもかってくらいそこを指先で弄ってくれた。おかげで僕はあられもない声を上げ続ける羽目になった。そして最後にはペニスを触られもしないのに精を吐き出してしまった。僕はもともとそんなに性欲は強いほうじゃないから、自慰するときだって一回出したら終わりだ。これ以上出さされたら、恭介さんに抱かれるまでに空っぽになってしまう。
だから、駄目って何回も言ったのに、恭介さんは僕がグスグスになるまで後ろを弄り倒してくれたんだ。
「湊、大丈夫?」
「……全然大丈夫じゃないです……」
ようやく恭介さんが、僕の後ろから指を抜いてくれた。甘い責め苦みたいな快感からようやく開放されて、ホッと息をつく。
目尻に涙が浮かんでいたみたいで、恭介さんが手の甲で拭ってくれた。
「準備できたけど、挿入れていい?」
「……ここまでされて挿入れてもらえなかったら、本気で拗ねますよ」
そうだ、これで終わりじゃなかった。僕は恭介さんとセックスするんだった。だけど、全然身体に力が入らない。僕は恭介さんにされるがまま、身を委ねた。
クスリと笑った恭介さんが、僕の脚を抱えて後ろの穴に切っ先を押し当てた。ぬぷぬぷって肉壁を押し拓きながら恭介さんのイチモツが入ってきた瞬間、大量のGlareに包まれた。
「ふぁあああああん!」
「湊、イくのはStayして」
イきそうになった瞬間与えられるCommandに、僕は身体を固まらせた。出る寸前だったのに、僕の意思に関係なく身体がCommandに従う。Glareと恭介さんの怒張から与えられた快感が身体の中でぐるぐる回る。
「ひああ、ぁぁあん、あっあっ……!」
「締め付けスゴ……湊、そんなにされたら動けないから。我慢するのは射精だけで、身体の力は抜いて」
宥めるように身体中を撫でられるけれど、もうわけがわからない。涙と悲鳴みたいな嬌声が零れる。恭介さんのGlareとペニスにぐずぐずに溶かされる。
「恭介さんっ、恭介さんっ……! イっちゃう、イっちゃうよおぉぉお……!!」
「ごめん、一緒にイきたいからもうちょっとだけStayして」
そんなこと言われたら、従うしかない。助けを求めるみたいに手がシーツの上を彷徨ったら、恭介さんがそれに気づいたのか、僕の身体をぎゅっと抱きしめてくれた。だけど、そのままの体勢で、どちゅどちゅと奥を突かれると、さらに奥まで恭介さんが入り込んでくる。強すぎる刺激に、身体がブルブルと震えた。
「やぁあっ! 駄目っ!! イク、イクイクっ……イッちゃうぅ……!!」
我慢しなきゃなんないのに、それを邪魔するかのように恭介さんが追い上げてくる。その激しさに耐えきれずに絶頂を迎えてしまったけれど、どうやら僕は出さずにイッたようだ。
一番上まで昇りつめたときに身体がガクガクと痙攣して、ぎゅうぎゅうと中の恭介さんのを締め付けたら、恭介さんが熱い息を吐いて呻いた。
「あ、オレもイきそう……湊、もうCumしてイイよ」
恭介さんが僕を腕の中に閉じ込めながら身体を震わせた。一番奥に熱い迸りを感じる。それと同時に、恭介さんから有り得ない量のGlareが溢れ出た。
「いぁぁぁぁあああああっ……!!」
Commandで塞き止められていたものが、今度は逆に一気に開放させられる。もうほとんど空っぽだと思っていた僕のペニスから、予想に反して大量の白濁が勢い良く飛び散った。許容量を超えたGlareを与えられ、視界が極彩色の光に明滅する中、僕は意識を手放した。
しばらくして息が整うと、自分がイってしまって、更に恭介さんの口の中に出してしまったことに気付き、絶望に打ちひしがれた。
「ご、ごめんなさい……」
謝った僕に、恭介さんが顔を上げて唇をペロリと舐めた。そこに、僕の放った残滓の影はなかった。
え!? の、飲んだ!? まさか、恭介さん飲んじゃったの!?
目を白黒させている僕に、恭介さんはニッコリと笑いかけてくれた。
「気持ち良かった?」
「う、うぅ……良すぎました……」
「なら、良かった。なぁ、もう少しシていい?」
「だ、ダメです!」
咄嗟に僕は断った。まさか僕がそんな反応をするとは思っていなかったのか、恭介さんがちょっとしょんぼりしたように見えたので、僕は慌てて付け加えた。
「あ、あの……恭介さんのお口の中は気持ち良すぎるので、ダメです……」
「じゃあ、後ろだけならもうちょっとシていい?」
恭介さんの意図することがわからず、僕は首を傾げる。
「オレの挿入れるには、もう少し解さないとダメだから……」
思わず、まじまじと恭介さんのを見てしまう。さっき見たときより更に大きくなっている気がする。僕はゴクリと唾を飲み込んだ。あのおっきいのが僕の中に入るんだろうか?
「湊の中に入りたい」
恭介さんにそう言われてしまうと、僕が断れるはずなんてなかった。僕は「……お願いします」と小さな声で言った。
だけど僕はその返事をすぐに後悔することになった。さっきのわけがわかんない気持ち良さは、恭介さんに舐められていたからだけじゃなかったからだ。
僕が気持ち良くなっちゃう場所を覚えた恭介さんは、これでもかってくらいそこを指先で弄ってくれた。おかげで僕はあられもない声を上げ続ける羽目になった。そして最後にはペニスを触られもしないのに精を吐き出してしまった。僕はもともとそんなに性欲は強いほうじゃないから、自慰するときだって一回出したら終わりだ。これ以上出さされたら、恭介さんに抱かれるまでに空っぽになってしまう。
だから、駄目って何回も言ったのに、恭介さんは僕がグスグスになるまで後ろを弄り倒してくれたんだ。
「湊、大丈夫?」
「……全然大丈夫じゃないです……」
ようやく恭介さんが、僕の後ろから指を抜いてくれた。甘い責め苦みたいな快感からようやく開放されて、ホッと息をつく。
目尻に涙が浮かんでいたみたいで、恭介さんが手の甲で拭ってくれた。
「準備できたけど、挿入れていい?」
「……ここまでされて挿入れてもらえなかったら、本気で拗ねますよ」
そうだ、これで終わりじゃなかった。僕は恭介さんとセックスするんだった。だけど、全然身体に力が入らない。僕は恭介さんにされるがまま、身を委ねた。
クスリと笑った恭介さんが、僕の脚を抱えて後ろの穴に切っ先を押し当てた。ぬぷぬぷって肉壁を押し拓きながら恭介さんのイチモツが入ってきた瞬間、大量のGlareに包まれた。
「ふぁあああああん!」
「湊、イくのはStayして」
イきそうになった瞬間与えられるCommandに、僕は身体を固まらせた。出る寸前だったのに、僕の意思に関係なく身体がCommandに従う。Glareと恭介さんの怒張から与えられた快感が身体の中でぐるぐる回る。
「ひああ、ぁぁあん、あっあっ……!」
「締め付けスゴ……湊、そんなにされたら動けないから。我慢するのは射精だけで、身体の力は抜いて」
宥めるように身体中を撫でられるけれど、もうわけがわからない。涙と悲鳴みたいな嬌声が零れる。恭介さんのGlareとペニスにぐずぐずに溶かされる。
「恭介さんっ、恭介さんっ……! イっちゃう、イっちゃうよおぉぉお……!!」
「ごめん、一緒にイきたいからもうちょっとだけStayして」
そんなこと言われたら、従うしかない。助けを求めるみたいに手がシーツの上を彷徨ったら、恭介さんがそれに気づいたのか、僕の身体をぎゅっと抱きしめてくれた。だけど、そのままの体勢で、どちゅどちゅと奥を突かれると、さらに奥まで恭介さんが入り込んでくる。強すぎる刺激に、身体がブルブルと震えた。
「やぁあっ! 駄目っ!! イク、イクイクっ……イッちゃうぅ……!!」
我慢しなきゃなんないのに、それを邪魔するかのように恭介さんが追い上げてくる。その激しさに耐えきれずに絶頂を迎えてしまったけれど、どうやら僕は出さずにイッたようだ。
一番上まで昇りつめたときに身体がガクガクと痙攣して、ぎゅうぎゅうと中の恭介さんのを締め付けたら、恭介さんが熱い息を吐いて呻いた。
「あ、オレもイきそう……湊、もうCumしてイイよ」
恭介さんが僕を腕の中に閉じ込めながら身体を震わせた。一番奥に熱い迸りを感じる。それと同時に、恭介さんから有り得ない量のGlareが溢れ出た。
「いぁぁぁぁあああああっ……!!」
Commandで塞き止められていたものが、今度は逆に一気に開放させられる。もうほとんど空っぽだと思っていた僕のペニスから、予想に反して大量の白濁が勢い良く飛び散った。許容量を超えたGlareを与えられ、視界が極彩色の光に明滅する中、僕は意識を手放した。
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