ポメガバって異世界転移したら、冷酷王子に飼われて溺愛されました

夏芽玉

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７２．宝物－ビジュ－*

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　ハァハァと息を吐いて、イった直後の熱を逃がす。快感を追った先に射精したはずなのに、物足りない。見ているばかりで触れてこないグエンにオレが飢えているのは明白だった。

「……次はグエンのでイかせて？」

　指を引き抜く時、縋りつくように肉壁がまとわりついてきた。咥えるものを失った穴がクパクパしているのを感じる。グエンのペニスが早く欲しいと言っているみたいだ。
　その様子をグエンがじっと見つめるから、余計にオレの頬に熱が集まる。

「いいよ。おいで」

　座ったままのグエンがオレを呼び寄せた。
　グエンのペニスは天を向いている。オレがそのまま抱き着いたらソレは……想像して、オレはゴクリとつばを飲み込んだ。

　だけど、早くグエンと一つになりたい。
　その気持ちは押さえきれなくて、ベッドの上を移動しておずおずとグエンに近づく。
　グエンはそんなオレのことをじっと見ていた。オレの気持ちがそんな一挙一動から全部伝わってしまいそうな気がした。

「自分で挿入いれられる？」

　オレは頷くと、香油をたっぷりとグエンのペニスに纏わせて脚の上に跨った。
　自分の尻の穴の位置を確認してから、その場所にグエンの先端を押し当てる。そのままグエンに抱き着いて、ゆっくりと腰を下ろしていく。
　香油をつけ過ぎたのか、一回目はヌルンって滑ってしまったけれど、二回目は慎重に穴に入れたので大丈夫だった。

「ん、はぁ……」

　カリの一番太いところをが挿入はいったら、オレのアナルはヌプヌプとグエンのペニスを飲み込んでいく。

「はぁっ……ぜ、全部挿入ったぁ……？」

　脚の力を抜くと、自重でどこまでも飲みこんでいきそうだ。それが怖くて、オレはグエンにぎゅっと抱きつく。

「まだだよ」
「っ、ひゃあっ……!!」

　かなり奥の方まで飲み込んでいると思っていたんだけど、グエンが下から突き上げてきて、まだ先があることを教えられた。

「やっ、あっ……あっ、それ深いっ……!!　わけわかんなくなる……!!」
「わかんなくなっててもいい。こうやって抱きしめてあげるから」
「や、やだ……もっとグエンのこと感じたいからぁっ……!!」
　奥の奥まで抉られると、気持ち良すぎてトんでしまいそうだ。
　だけど、せっかく一つになれたんだから、もっとグエンを感じていたい。

「それなら、さっき覚えたイイところを私のペニスに擦り付けてごらん。それならできる？」

　グエンの言葉にオレはコクコクと頷いた。
　オレはグエンに抱き着いたまま、ゆるゆると腰を動かす。少し腰を持ち上げると、さっき指先で触れた場所がグエンのペニスに当たって、ズンと腰に甘い痺れが走った。

「あっ、あぁっ……」
「気持ちいい？」
「んっ、んんっ……あっ、きもちいっ……気持ちいい……っ!!」
「いいよ、好きに動いて」

　自分のイイように腰を動かすと、その動きが止められなくなった。さっき指で触ったときより、ずっとイイ……
　こんなん、グエンを使ってアナルオナニーしちゃってるみたいだ。そうじゃなくて、オレはもっとグエンを悦ばせてあげたいのに。

「あぁっ、あっ……グエン、好きっ……あぁ、好きっ！　グエン、好きだ……」

　指よりも大きくて熱い昂りから与えられる刺激に夢中になっていると、不意に下からズンと突き上げられた。

「ああぁぁ、それダメえぇぇえっ……!!」
「すまない。私ももう我慢できない」

　揺さぶられながら一番奥まで抉られると、あまりの快感に一瞬意識が白く染まる。

「いぁっ、……あっ!!　ああっ……!!」

　気持ち良すぎて脚から力が抜ける。すると自重でグエンのペニスを更に深く飲み込んでしまった。

「ひぃっ……、あっ、ああンっ……ンっ……ああっ、あ────────っ!!」

　今まで以上に深い場所まで抉じ開けられて、身体が歓喜に震える。訳が分からなくなって背中を逸らすと、逃げるのは許さないとばかりに力強く抱きしめられた。

「深いぃ……それ、深いっ……あ、あっ……ダメ、イクっ!!　イクうぅぅぅ……!!」

　二人の身体が密着して逃げ場がなくなる。全身を揺さぶられると、グエンの腹に自分のペニスを擦り付けられる。中と外からの刺激に耐えきれず、オレは二人の腹に熱をぶちまけた。イった勢いで中が収縮して、グエンのペニスを締め付けてしまう。

「ショータ……愛してる……」

　グエンが耳元でそう言った後、身体の奥で熱が弾けるのを感じた。

　二人とも全てを出し切ると、オレはギュッと抱きついた。ドクンドクンとどちらのかわからない心臓の音が聞こえる。

「ショータはずっと、私の宝物ビジュだ……」

　ビジュっていう呼び方は、こっちの世界でハニーとかダーリンとかいう言い回しと同じだったりするのかな。グエンはいつもその名前を大切に口にしてくれる。だから、そう呼ばれるのは、実は好きなんだ。

「オレも、グエンのこと愛してるよ」

　至近距離で視線が絡むと、オレたちは長い長いキスをした。

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