ポメガバって異世界転移したら、冷酷王子に飼われて溺愛されました

夏芽玉

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50.浴室*

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 そのままセックスをする気でいたんだけど……よく見たらオレはグエンの色んな体液でベタベタだし、髪に血とかもべったりとついたままだったので、先にお風呂に入って身体を綺麗にすることになった。

 いつものように二人で浴室に入る。といっても、人の姿でここに来るのは初めてだ。今までグエンに抱きかかえられて入っていたバスタブを自分の足で立って見下ろすと、なんだか不思議な感じがした。

 浴槽に入る前に、二人でお互いの身体を洗い合った。
 泡の付いたグエンの手がオレの身体の表面を這うと、オレはそれだけで感じてしまう。

「あっ、ちょっと……そこばっかり、やぁ……」

 胸をしっかりと洗われて、オレは身体を捩った。そこはそんなに汚れていなかったので、絶対、グエンが触りたかっただけだと思う。オレの何もない胸板なんて、触っても楽しくないだろうに。どちらかといえば、オレはグエンに撫でられるよりも、オレがグエンの雄っぱいを撫でまわしたい。

「ビジュも私を洗ってくれるんだろう?」

 そんなこと言われても、こんなに執拗に胸ばかりを撫でられたら、オレはグエンの二の腕に縋りついて立っているだけでいっぱいいっぱいだ。

「もう、そんなに洗わなくていいからっ!」

 オレはグエンに抱きついて、泡だらけになった胸をグエンの胸に擦り付けた。本当は掌でその肌触りを堪能したかったんだけど、半ば自棄になって自分の胸板でグエンの胸を洗ってやる。
 グエンに好き勝手触られるよりはマシだろうと思っての行動だったのだけど、ツンと勃ち上がった乳首がグエンの弾力のある胸で擦られてしまって、これはこれで興奮してしまう。オレのチンコもすっかり勃ち上がってしまっていて、気が付いたらオレは胸じゃなくて、腰をグエンに擦り付けていた。
 石鹸の泡が潤滑剤の代わりになって、ヌルヌルとするのが気持ちいい。

「んっ、ふぅ……」
「ビジュはここで抱かれたいの?」

 しばらくはオレの好きにさせてくれていたグエンが、オレの尻を両手で揉んだ。

「んっ、やぁ……ベッドがイイ……」

 オレの身体はすっかり昂ってしまっていて、早く抱かれたいと言わんばかりに後ろもヒクヒクしていた。だけど、オレたちが今からするのはただのセックスじゃない。初めてのセックスのやり直しだ。だから、こんな場所で勢いに任せたセックスをするんじゃなくて、ベッドの上でちゃんとグエンを感じたいと思ったのだけど……

「ベッドで……ベッドでグエンとセックスするのぉっ……!!」

 そう言いながらも、オレの腰はヘコヘコと動いてチンコをグエンに擦り付けてしまう。

「洗ってあげるから、ビジュは気持ちいことして遊んでていいよ」

 グエンはそう言って、オレのチンコを手の中に包み込んでくれた。

「あっ、や、やぁ……これダメっ……!! 気持ち良くてすぐにイっちゃう、イっちゃうからぁ……!!」
「イきたいだけイって。全部受け止めてあげよう」

 耳元でグエンにそう言われて、ドクンと心臓が跳ねる。身体がその欲求に忠実に従おうとした。

「やだぁっ……!! 今イくのはイヤっ! グエンに抱かれながらイきたいのぉっ!!」

 オレがグエンに抱きついたままそう言うと、優しく包んでいただけの手がチンコの根本をぎゅっと握って戒めた。今にも出そうになっていた精液がせき止められる。

「ひぃううっ……あ、あ゛あ゛あ゛……」

 行き場を失った熱が、自分の中でグルグルと回る。

「それじゃあ、二人ともキレイになるまで、ちょっと我慢して」

 グエンはオレのチンコを戒めたまま、器用にオレの髪も身体もお尻の穴の中までも洗ってしまった。オレは、ハァハァと荒い息を吐いて、時折、甘い鳴き声をあげたりしながらグエンに身を委ねた。
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