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第167死 ホットサンド
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▼夏海ノ香水のキャンプ飯▼
①ここはオーソドックスにラッキーボーイのホットプレート上でしゃしゃっと肉を焼いていくわ。余ったスペースは牛だけじゃなく、ハムステーキフランクフルト、手羽先なんて盛り上がるでしょ。
②そしてそしてこのオリジナルキャンプスパイスをお肉様にチョコチョコっとかける! まじでナンにでも合うからねぇ。
③オリーブオイルをしいたホットサンドメーカーで8枚切りの食パンに焼いた肉、チェダーチーズ、トマト、辛いペッパーピクルスを挟めば夏海ノ香水特性ホットサンドしゃしゃっと完成ね。
完成したホットサンドやじっくり焼いている手羽先、食欲のそそる香りに包まれながらキャンプ飯で晩飯をいただいた。
夏海ノ香水の3人は腰のまだ少し悪いタープ下のリーダーの元に集い新しいスキル連携と新たに手に入れたスキルの確認をしている。手に入れたスキルが必ずしもパーティーのプラスに働くとは限らないそれを分かっていたリーダーの香はスキルの効果的な使い方と間違った使い方を照らし合わせて熟考を重ねていく。
一方で──
軍用テント内に再び篭り作業に耽っていた先生の元へとホットサンドを運んでいった。それを受け取り食し2、3度頷いた。何かと忙しい彼女は米より片手で食べれるものが好きらしい。
「もぐもぐ……ん。消失したENのミニチュアワールドがね、気になってね」
「なんかわかったんすか!」
「いやそれがな手元の情報じゃ何も分からないがアレは惜しかったとやっぱり思っていてね。はぁこれは邪推だが個人的に私とENの生徒たちの大事な宝物は……奪われたんじゃないかとおもうんだ」
「奪われた!? ……あ、怪盗藍紫にですか? あいつバランスを乱すのが好きですし暴走を……俺のせい……」
「フ、それもあるだろうか? 大学のスパコンがビリリプツンとなる程だ、目を付けたEN外の誰かに多数のAIによる大学への偽装メールの爆弾、AIサイバー攻撃で負荷を与えられたか生徒教員が偽装メールを開いたかあえなく侵入。侵入した大学の外部スパコンからENのスパコンのセキュリティに対して持ち込んだなんらかの優勢電子を用いて、ビリリプツン、なのかもしれないな。そのようなモノがあるなら私ならそうするな、フフ」
「んー……はぁ……でも正直……これすみません先生、ENもみんなも。仮にスパコンを壊してまで奪うならもっとAIじみた強力なモノを奪いませんか? なんでわざわざミニチュアワールドの変わった性格の奴らを? 扱いづらいですよ?」
「それはだね…………まったく分からないな!」
「え!? まぁそうですよね……」
「フ、刑事じゃないんだ知るかよ。ただまぁそうだな。ENとはエンターテイメントだ、そこに価値があったんだろう」
「エンターテイんメント……」
「こういう心まで機械じみた世の中だ、マッドに正しく進むだけが正解とは限らない。わたしのオモチャが欲しくなったのか? 世代性格デザインシステムに興味があったのかもな」
「とにかくそんな輩は許せないのは間違いない、おかげで大学には戻れなくなった。みんなが慕うまりじ様を待っているというのにな」
「たしかに、そっすね。ENのみんなも……」
「ところで狩野生徒くん、キミ、大学の授業は?」
「……えっと……なんか状況的に……それどころじゃありませんし、え、栄枯さんとENの怪盗藍紫も見つけないと!」
「レールからおおきく外れているようだが、このダメな生徒は私のせいなのだろうか? ……よし、授業だ狩野生徒くん!」
「えっと、ハイ!!」
『ちょっと手羽先見ててって言ったでしょ手羽先ボーイ!!』
「え!? ハイ!!!!」
耳を貫いた怒声にしたがい大きな返事をした青年はそそくさと軍用テントから抜け出して行った。
チェアーを回して右手で指差した、その虚空に──長い金髪をかわりにそっとかき上げて、ひとくち。
「美味いな……私も彼女たちのアウトドアの魅力に当てられたのか? このホットサンドの断面のように、混ざり合うのは生電子情報だけではないのかもな。ふふフ」
茶と赤まだとろけるチーズ色を確認し、カタカタとまたスパコンをタイピングし作業へと戻っていった。
①ここはオーソドックスにラッキーボーイのホットプレート上でしゃしゃっと肉を焼いていくわ。余ったスペースは牛だけじゃなく、ハムステーキフランクフルト、手羽先なんて盛り上がるでしょ。
②そしてそしてこのオリジナルキャンプスパイスをお肉様にチョコチョコっとかける! まじでナンにでも合うからねぇ。
③オリーブオイルをしいたホットサンドメーカーで8枚切りの食パンに焼いた肉、チェダーチーズ、トマト、辛いペッパーピクルスを挟めば夏海ノ香水特性ホットサンドしゃしゃっと完成ね。
完成したホットサンドやじっくり焼いている手羽先、食欲のそそる香りに包まれながらキャンプ飯で晩飯をいただいた。
夏海ノ香水の3人は腰のまだ少し悪いタープ下のリーダーの元に集い新しいスキル連携と新たに手に入れたスキルの確認をしている。手に入れたスキルが必ずしもパーティーのプラスに働くとは限らないそれを分かっていたリーダーの香はスキルの効果的な使い方と間違った使い方を照らし合わせて熟考を重ねていく。
一方で──
軍用テント内に再び篭り作業に耽っていた先生の元へとホットサンドを運んでいった。それを受け取り食し2、3度頷いた。何かと忙しい彼女は米より片手で食べれるものが好きらしい。
「もぐもぐ……ん。消失したENのミニチュアワールドがね、気になってね」
「なんかわかったんすか!」
「いやそれがな手元の情報じゃ何も分からないがアレは惜しかったとやっぱり思っていてね。はぁこれは邪推だが個人的に私とENの生徒たちの大事な宝物は……奪われたんじゃないかとおもうんだ」
「奪われた!? ……あ、怪盗藍紫にですか? あいつバランスを乱すのが好きですし暴走を……俺のせい……」
「フ、それもあるだろうか? 大学のスパコンがビリリプツンとなる程だ、目を付けたEN外の誰かに多数のAIによる大学への偽装メールの爆弾、AIサイバー攻撃で負荷を与えられたか生徒教員が偽装メールを開いたかあえなく侵入。侵入した大学の外部スパコンからENのスパコンのセキュリティに対して持ち込んだなんらかの優勢電子を用いて、ビリリプツン、なのかもしれないな。そのようなモノがあるなら私ならそうするな、フフ」
「んー……はぁ……でも正直……これすみません先生、ENもみんなも。仮にスパコンを壊してまで奪うならもっとAIじみた強力なモノを奪いませんか? なんでわざわざミニチュアワールドの変わった性格の奴らを? 扱いづらいですよ?」
「それはだね…………まったく分からないな!」
「え!? まぁそうですよね……」
「フ、刑事じゃないんだ知るかよ。ただまぁそうだな。ENとはエンターテイメントだ、そこに価値があったんだろう」
「エンターテイんメント……」
「こういう心まで機械じみた世の中だ、マッドに正しく進むだけが正解とは限らない。わたしのオモチャが欲しくなったのか? 世代性格デザインシステムに興味があったのかもな」
「とにかくそんな輩は許せないのは間違いない、おかげで大学には戻れなくなった。みんなが慕うまりじ様を待っているというのにな」
「たしかに、そっすね。ENのみんなも……」
「ところで狩野生徒くん、キミ、大学の授業は?」
「……えっと……なんか状況的に……それどころじゃありませんし、え、栄枯さんとENの怪盗藍紫も見つけないと!」
「レールからおおきく外れているようだが、このダメな生徒は私のせいなのだろうか? ……よし、授業だ狩野生徒くん!」
「えっと、ハイ!!」
『ちょっと手羽先見ててって言ったでしょ手羽先ボーイ!!』
「え!? ハイ!!!!」
耳を貫いた怒声にしたがい大きな返事をした青年はそそくさと軍用テントから抜け出して行った。
チェアーを回して右手で指差した、その虚空に──長い金髪をかわりにそっとかき上げて、ひとくち。
「美味いな……私も彼女たちのアウトドアの魅力に当てられたのか? このホットサンドの断面のように、混ざり合うのは生電子情報だけではないのかもな。ふふフ」
茶と赤まだとろけるチーズ色を確認し、カタカタとまたスパコンをタイピングし作業へと戻っていった。
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