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第161死 ふわもこ妖怪女子
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「パジャマモデルか……エイコよくやった! はははは! こんな大仕事をすごいぞエイコおおおお!」
「ええ、べらぼぅに運が良かったようです」
「ってなんで私までこうなるのよ……」
一同は月無先輩の部屋へと集まり、小型ドローンを飛ばしパジャマモデルとしての撮影会を始めていた。出来上がった写真は妖怪グッズ専門店【ようかい?】の店主が厳選するので、とりあえず指定した構図とポーズそれ以外のオリジナル考案の写真をできるだけ送ってくれとのことであった。
いただいたお仕事はパパッと、栄子は仲間と情報を連絡共有し暇を持て余していた者たちはすぐに集まったのだ。
「で、あんただれ」
「え、いやダイダラボッチ」
「って妖怪名きいてんじゃない!!」
「え!?」
ぼそりと言っただけなのに……きつねの倍以上の声量からの鋭いツッコミに甲賀流忍者見習いあやかはおもわず驚いてしまった。
「しかもなんでダイダラボッチが3人も被ってんのよ」
「うるさいぞ玉藻前」
「ええ、玉藻前」
「たまものまえ……さん。きつね?」
「きもちわるいからならぶなァァァ」
目の前に並び立つ大大小のふわもこっとしたダイダラァボッチィズに、すかさず。
「本当にうるさいなぁ仕方ないだろ、私たちはジム・スタイルズなんだからな」
「ええ、お仕事ですのでキャラに合ったものを着るべきです」
「うん」
「はぁスタイルかなんだか自分で名乗って馬鹿みたい……ってあんたは違うでしょ」
近付いた玉藻前は大大小の小をぐいっと引っ張った。
「え……なに」
「馬鹿みたいなノッポ連中は放っておきましょう、こっちはこっちでやるの」
玉藻前は九の尾を揺らしながら、すこし背の低いダイダラボッチを引き摺って部屋を去っていった。
「──そういえば? この子はきつねに失恋して琵琶湖ができるほどの頭突きを地面に108回したとか」
「ナニッエイコ!? それは本当か」
「ええ、これをパパッと購入した妖怪資料館でべらぼぅに興味をそそられるお話でしたので」
「琵琶湖とダイダラァボッチィにそのような逸話があったとはすごいなるほどな、妖怪とはなぜこんなにもワクワクとおもしろいんだ! そして今のこの状況……利用出来るかもな! フフさすが私だ、よしエイコすこしカメラを回して見ていてくれ」
「ええ」
「たまもおおおおおおどうしてどうしてだァァァそんな小人よりワタシヲオオオオオオ」
「ふっ」
頭を壱、煮、参、地にこすりつけている。何度も何度も──入れ込んでいるその様子をスパホに連携された小型ドローンは撮影していく。
上からのショット。
カメラに向けてピースする栄子と土下座する先輩ダイダラボッチを。
シャッター音を消し十数枚のサイレント写真撮影。更に動画も同時撮影保存していく。栄子はパパッとスパホを操作し、消しとべ機能で自分の姿を消したものとオリジナルバージョンを複製して自分のフォルダーに、保存。
「しっちいいいいィィィなぜワタシをエラバナイのだああああ」
『ちょっと馬鹿みたいに聞こえてんだけど!! 気持ち悪いからやめろォォ』
午後9時29分。
ふわもこ妖怪女子たちの騒がしい写真撮影会となったが、これはこれでいただいたありがたいお仕事。パジャマモデルたちは撮影完了のメッセと圧縮した写真動画フォルダーを添付し店主へと送りつけた。
ちなみに河童は先に帰らせたようだ。
「ええ、べらぼぅに運が良かったようです」
「ってなんで私までこうなるのよ……」
一同は月無先輩の部屋へと集まり、小型ドローンを飛ばしパジャマモデルとしての撮影会を始めていた。出来上がった写真は妖怪グッズ専門店【ようかい?】の店主が厳選するので、とりあえず指定した構図とポーズそれ以外のオリジナル考案の写真をできるだけ送ってくれとのことであった。
いただいたお仕事はパパッと、栄子は仲間と情報を連絡共有し暇を持て余していた者たちはすぐに集まったのだ。
「で、あんただれ」
「え、いやダイダラボッチ」
「って妖怪名きいてんじゃない!!」
「え!?」
ぼそりと言っただけなのに……きつねの倍以上の声量からの鋭いツッコミに甲賀流忍者見習いあやかはおもわず驚いてしまった。
「しかもなんでダイダラボッチが3人も被ってんのよ」
「うるさいぞ玉藻前」
「ええ、玉藻前」
「たまものまえ……さん。きつね?」
「きもちわるいからならぶなァァァ」
目の前に並び立つ大大小のふわもこっとしたダイダラァボッチィズに、すかさず。
「本当にうるさいなぁ仕方ないだろ、私たちはジム・スタイルズなんだからな」
「ええ、お仕事ですのでキャラに合ったものを着るべきです」
「うん」
「はぁスタイルかなんだか自分で名乗って馬鹿みたい……ってあんたは違うでしょ」
近付いた玉藻前は大大小の小をぐいっと引っ張った。
「え……なに」
「馬鹿みたいなノッポ連中は放っておきましょう、こっちはこっちでやるの」
玉藻前は九の尾を揺らしながら、すこし背の低いダイダラボッチを引き摺って部屋を去っていった。
「──そういえば? この子はきつねに失恋して琵琶湖ができるほどの頭突きを地面に108回したとか」
「ナニッエイコ!? それは本当か」
「ええ、これをパパッと購入した妖怪資料館でべらぼぅに興味をそそられるお話でしたので」
「琵琶湖とダイダラァボッチィにそのような逸話があったとはすごいなるほどな、妖怪とはなぜこんなにもワクワクとおもしろいんだ! そして今のこの状況……利用出来るかもな! フフさすが私だ、よしエイコすこしカメラを回して見ていてくれ」
「ええ」
「たまもおおおおおおどうしてどうしてだァァァそんな小人よりワタシヲオオオオオオ」
「ふっ」
頭を壱、煮、参、地にこすりつけている。何度も何度も──入れ込んでいるその様子をスパホに連携された小型ドローンは撮影していく。
上からのショット。
カメラに向けてピースする栄子と土下座する先輩ダイダラボッチを。
シャッター音を消し十数枚のサイレント写真撮影。更に動画も同時撮影保存していく。栄子はパパッとスパホを操作し、消しとべ機能で自分の姿を消したものとオリジナルバージョンを複製して自分のフォルダーに、保存。
「しっちいいいいィィィなぜワタシをエラバナイのだああああ」
『ちょっと馬鹿みたいに聞こえてんだけど!! 気持ち悪いからやめろォォ』
午後9時29分。
ふわもこ妖怪女子たちの騒がしい写真撮影会となったが、これはこれでいただいたありがたいお仕事。パジャマモデルたちは撮影完了のメッセと圧縮した写真動画フォルダーを添付し店主へと送りつけた。
ちなみに河童は先に帰らせたようだ。
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