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第134死 それが新しい一歩♡

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 ゆらめく光が差し込む藤色レースの中で。

 腰を動かかしながらまた合わさった唇。おちんぽのぬるぬるな快楽と思考はぼやけ、鋭く描かれた黒い眼にみつめられ、女の一方的なキスを受け入れてしまう。

 気持ち良すぎる、溶けていく、青年の身体。

 ねっとりとつながった口内で長い舌が歯を磨いていく。こそぎ舐めとるようないやらしい舌づかいで口内を這っていく、ゆっくりとながくつながっていくディープなキスに、完全にもう与えられるがままで青年は多幸感に呑まれていく。

 二回目の射精までジワジワむずむずと腰の奥が甘くのぼっていくのがわかる。

 完全にオトコを蕩けさせることに成功した女は、ぬちゃつく唇を離し。右と左指にそのブレンドしたくさいぬめりをうつした。

 やがて伸ばした手は白いシャツの上から青年の両乳首をいじりながら、騎乗位でぱんぱんと高めていく。唾液は青年のシャツを濡らし主張した乳首を愛撫していく女。

 青と紫のゴージャスかつ妖しいグラデーションの10指が青年の胸を添い、這い。引っ掻いたりつまんだりさすったり、おちんぽに与える騎乗位ピストン快楽と、おまけに乳首に与える刺激を巧みに調整していく。

 淫靡な大人のワザと行為を何分もつづけて青年の全身をぽかぽかととろかせ嗜虐心を満たしていく女は。

 あーん、と開け、舌をべっと出した。近づいて来る──左の乳首を添い舐め上げてやがて紅い唇で吸いつきながら、立っている乳首をチロチロと含み転がす。調整していた密着ピストンはパンパンと水音を鳴らし速まっていき。

 受け入れていた刺激が強まり耐えられない身体は、最高潮まで高められて、あえなく射精。

 きゅ、きゅっっと絞めあげた膣内にどうしようもなく、注がれていく青年のザーメン。

 乳首に吸い付きながらの密着騎乗位ピストンは終わり──

「ふふふふ、お姉さんとのセックスはどうだったかしら、聞くまでもないわね、ほらぼーっとしてないでこっちを向きなさいぱっぱらくん」

 惚けてひらいた青年の口にたれる唾液が落とされていく、そしてまた顔を両手でやさしくおおわれて、やわらかく尖った女の舌が滑り込んでいく。

 長く深いキスでまた混ざり合いながら、陰茎は繋がったままくねくねと、硬さを取り戻していく。

「ふふふふこれがぱっぱら教よ、このみんなのお姉さん以外はこの先ダセンスなセックスでしかないわよ」

「あ、あ……にゃ……」

「それにしてもどこかでデジャブってるお姉さんにヤラレ顔ね、また硬くしてほしがっちゃって、ふふふふふふ、このまま私のオリにしてあげる、ふふふふふふ──────」

 またがられたまま、まだまだセックスが終わらない。何度も長いキスをされ卑猥な腰使いで甘く泣かされた青年は女に貪られ互いの体温でアツくなり汗でべたつき味わわされながら────



▼▼▼
▽▽▽



 またおちんぽは長く吸いつかれて、射精を迎えた。カリまで呑み込んだ唇、ナカでチロチロと舌で射精をうながしたワザにもはや悶えて喘ぐしかできない。

 まったりと女の口内に注ぎ込んだ薄いザーメンは飲み干されていき。

「はぁぁ。5回さすがに打ち止めね、クセになるくっさい童貞ぱっぱらおちんぽだったわ、ふふふふふふ」

 2度、騎乗位、1度の正常位、最後は長いお掃除フェラで耐えられなく漏らしてしまった。

 腰が引っこ抜かれるほどの長い一瞬の快楽に、ひきずる甘い余韻で、もう思考がバグり停止した青年は脱力した身体で──女の言葉も理解のフィルターを左から右へ素通りし──快楽に包まれながら眠りへとついた。



▼▼▼
▽▽▽



 藤色天幕のカーテンレースは開いていた。目覚めた青年は、部屋を出て廊下を渡り玄関へと向かった。


 箱の上に置かれていたのは手紙。ではなく名刺。キュプロ、と書かれた名刺に紅いベニがついている。

 同じく置かれていた自分の白いスパホを確認、送信前の編集中のメッセージが開かれたままであった。





ドッツが嫌になったら来なさい。受かるともおもわないけど。

失敗したら私のオリにしてあげるわ。

若い男でも足元ぐらいは常に気をつけなさいね。

アト全てを殺す茶パーカーは燃やしたわ、ダセンスは脱ぎ捨ててパラっとアップデートに履き替えておきなさい。

どの道それが新しい一歩よ。ふふふふふふ





 靴とはこれの事なのだろう。

 青年は箱を開けおそらくプレゼントされたのであろうブツを取り出した。


 黄色い靴であった。スポーティーな。


「これを? ……栄枯さんのような色……これ履かないと……だよね?」

「なんだったんだろうあの人……はぁ……栄枯さんの親戚? ってなわけなくて……ってレイプだよね……おそらくこれ……」

 短いため息を何度か吐いたが、気持ちよく流されて散々とセックスをし、童貞まで喪失していたのも事実であり。

 答えなど出るはずもなく青年は考えるのをやめた。そしてまたその女の好意を受け入れて、この場を出て行くことにした。

 他にも干からびないように置いてあったスポーツドリンクを飲み干し、塩分と甘さが身体を潤していく。

 空になったボトルを置き。

 新品のイエローを装着して、新しくなった足元にすこし微笑んで──青年は靴屋を出て行った。
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