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第64死 死のダンジョンなのだから
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赤いグリッドフィールドは緑へと落ち着きを取り戻し。
これで終わりではない、しっかりと命を賭した分、護送を果たした分の報酬を貰わなければならない。
栄枯たちは巨大イカの残したカードパックをしっかりと回収し。
再び栄枯のもとにゆっくりと歩み寄って来た紫グリッド人間。
栄枯はさっと乱した髪をかき上げととのえ。
目の前手の届く距離に見えるは、扇状に広げたカード。そして秘技カード浮かし、丸っこい手先でどうやってか器用に。またもふざけたご褒美の選択を迫られた丘梨栄枯であったがジョーカーは既に引かれていると推測されていたので安心して取って欲しそうなそれを引いた。
【+3カード】
【+3カード】だった。パーソナル成長データを成長させるであろう鍛冶屋のドーピングカード。シンプルなカード名から想像されるのは間違いなく+3であり+3でしかない。
それを少し眺めてそれ以上もなく、目線を戻した紫な電子な鍛冶屋は選ばれずに残った手札をオープンしていく。
【+100】
【+1000】
などハッキリと意味が分かるものがそこにあり、だがクールなお姉さんはポーカーフェイス。冷静な眼差し、美しい月のような顔で、やがて妖しく口角を少し上げ微笑んで見せた。
「チンキス!」
後ろ手に隠しあたためていた黒い凶刃がグリッドで出来た身体を袈裟斬り刻んだ。硬直する紫な右手からパパッとブツを奪い、コツコツとブーツの音を立てて背を向ける。
「さぁ当初のプラン通りに全て搾り取りました、祭壇までGO!! ひじょうに!!」
「え!? ええええはい!!」
「★▽□!? ↑←↑!!」
突如の命令に慌てた金ポデと青年は先を行った栄枯の後へとつづく。まさかの斬り捨てごめんから、盗み、トートバッグを拾い上げ全力疾走。
チャージしたチンキス斬りで硬直し礼の代わりに褒美を確かに渡したはずが一瞬の間にすべてを奪われた紫な電子な鍛冶屋。
ぼこ:は!?
ぼこ:うそやろ
ぼこ:犯罪者丘梨栄枯
ぼこ:さすがに予想外
ぼこ:やばいやろ!
ぼこ:笑った
ぼこ:笑い事じゃないんですが
ぼこ:+3にブチギレクールお姉さん
ぼこ:紫な屑VSブチギレ斬り捨てお姉さん
ぼこ:↑ま、互角ってとこやな
ぼこ:紫屑がわるいよ紫屑が
ぼこ:丘梨栄枯(31)全力疾走
ぼこ:↑俺三十路超えクール系お姉さんの全力疾走はじめてみる
ぼこ:全て搾り取ります、栄枯です!
ぼこ:ま、宣言通りのブチギレ
ぼこ:感情的なオンナですよ、ええ、ひじょうに
ぼこ:クール系お姉さんの称号を剥奪しろ
ぼこ:クール系お姉さんはブチギレるほど良いからな
ぼこ:エンターテイんメントお姉さん
ぼこ:紫な屑屋すべてを失う
ぼこ:とりあえず逃げろチンキス!
長い硬直の解けた紫な電子な鍛冶屋は全てを悟り全てにブチギレた。
栄枯に向かい両腕から発した紫色の太いデスレーザーが伸び届いた。
「【SR攻撃禁止防御大UP】自・ホトプス【Rジャストガード】!!!!」
寒気を感じた背、咄嗟に間に合わせたガードカードコンボを発動。立ち止まり縦に持った黒い盾は紫色レーザーを吸い寄せ高温に熱され紫飛沫を飛び散らせていく。
「ぐおおおおおこの野郎!!」
「★▽□!!?」
「何をやっているんです!?」
「は、走って!! 長くは持ちませんってえ!!」
放射しつづける異様な紫レーザーに圧される盾、踏ん張り止まる青年は振り向かない。
ぼこ:栄枯走れ
ぼこ:栄枯死のダンジョンやで
ぼこ:無駄死にになるはよ走れや!!!!
ぼこ:立ち止まんなあほ!!
ぼこ:はよしろクソ吐い信者!!
小さく流れ出るぼこ、塵が積もり大きく表示された死鳥舎の総意判断は明らかであった。
丘梨栄枯は止まった時の中……星色の瞳は焼き付けるように一度そのみずいろの背を見つめ────。
彼をぼーっと見つめていた金ポデの手を引き。
ぐっと引かれた手。
もはや後戻りのできない事態を察し全力疾走の2人は祭壇へと迫り、登り、既に栄枯は祭壇上に浮かぶ青いカードを手に取り金ポデも協力してクエストカードを起動させていく。
何が起動したかは覚えていない。
開かれた青いゲートへと急いで進む。
だが遠くはなれたソレをもう一度。
非現実的な現実世界。死のダンジョンを見つめ直し栄枯は涙を流す金ポデの手を引き次のダンジョンセカイへと向かった。
ぼこ:ホトプレ死んだってよ
ぼこ:運が悪かった
ぼこ:冷静に役目を果たした
ぼこ:だれもわるくはない
ぼこ:死のダンジョンなのだから
これで終わりではない、しっかりと命を賭した分、護送を果たした分の報酬を貰わなければならない。
栄枯たちは巨大イカの残したカードパックをしっかりと回収し。
再び栄枯のもとにゆっくりと歩み寄って来た紫グリッド人間。
栄枯はさっと乱した髪をかき上げととのえ。
目の前手の届く距離に見えるは、扇状に広げたカード。そして秘技カード浮かし、丸っこい手先でどうやってか器用に。またもふざけたご褒美の選択を迫られた丘梨栄枯であったがジョーカーは既に引かれていると推測されていたので安心して取って欲しそうなそれを引いた。
【+3カード】
【+3カード】だった。パーソナル成長データを成長させるであろう鍛冶屋のドーピングカード。シンプルなカード名から想像されるのは間違いなく+3であり+3でしかない。
それを少し眺めてそれ以上もなく、目線を戻した紫な電子な鍛冶屋は選ばれずに残った手札をオープンしていく。
【+100】
【+1000】
などハッキリと意味が分かるものがそこにあり、だがクールなお姉さんはポーカーフェイス。冷静な眼差し、美しい月のような顔で、やがて妖しく口角を少し上げ微笑んで見せた。
「チンキス!」
後ろ手に隠しあたためていた黒い凶刃がグリッドで出来た身体を袈裟斬り刻んだ。硬直する紫な右手からパパッとブツを奪い、コツコツとブーツの音を立てて背を向ける。
「さぁ当初のプラン通りに全て搾り取りました、祭壇までGO!! ひじょうに!!」
「え!? ええええはい!!」
「★▽□!? ↑←↑!!」
突如の命令に慌てた金ポデと青年は先を行った栄枯の後へとつづく。まさかの斬り捨てごめんから、盗み、トートバッグを拾い上げ全力疾走。
チャージしたチンキス斬りで硬直し礼の代わりに褒美を確かに渡したはずが一瞬の間にすべてを奪われた紫な電子な鍛冶屋。
ぼこ:は!?
ぼこ:うそやろ
ぼこ:犯罪者丘梨栄枯
ぼこ:さすがに予想外
ぼこ:やばいやろ!
ぼこ:笑った
ぼこ:笑い事じゃないんですが
ぼこ:+3にブチギレクールお姉さん
ぼこ:紫な屑VSブチギレ斬り捨てお姉さん
ぼこ:↑ま、互角ってとこやな
ぼこ:紫屑がわるいよ紫屑が
ぼこ:丘梨栄枯(31)全力疾走
ぼこ:↑俺三十路超えクール系お姉さんの全力疾走はじめてみる
ぼこ:全て搾り取ります、栄枯です!
ぼこ:ま、宣言通りのブチギレ
ぼこ:感情的なオンナですよ、ええ、ひじょうに
ぼこ:クール系お姉さんの称号を剥奪しろ
ぼこ:クール系お姉さんはブチギレるほど良いからな
ぼこ:エンターテイんメントお姉さん
ぼこ:紫な屑屋すべてを失う
ぼこ:とりあえず逃げろチンキス!
長い硬直の解けた紫な電子な鍛冶屋は全てを悟り全てにブチギレた。
栄枯に向かい両腕から発した紫色の太いデスレーザーが伸び届いた。
「【SR攻撃禁止防御大UP】自・ホトプス【Rジャストガード】!!!!」
寒気を感じた背、咄嗟に間に合わせたガードカードコンボを発動。立ち止まり縦に持った黒い盾は紫色レーザーを吸い寄せ高温に熱され紫飛沫を飛び散らせていく。
「ぐおおおおおこの野郎!!」
「★▽□!!?」
「何をやっているんです!?」
「は、走って!! 長くは持ちませんってえ!!」
放射しつづける異様な紫レーザーに圧される盾、踏ん張り止まる青年は振り向かない。
ぼこ:栄枯走れ
ぼこ:栄枯死のダンジョンやで
ぼこ:無駄死にになるはよ走れや!!!!
ぼこ:立ち止まんなあほ!!
ぼこ:はよしろクソ吐い信者!!
小さく流れ出るぼこ、塵が積もり大きく表示された死鳥舎の総意判断は明らかであった。
丘梨栄枯は止まった時の中……星色の瞳は焼き付けるように一度そのみずいろの背を見つめ────。
彼をぼーっと見つめていた金ポデの手を引き。
ぐっと引かれた手。
もはや後戻りのできない事態を察し全力疾走の2人は祭壇へと迫り、登り、既に栄枯は祭壇上に浮かぶ青いカードを手に取り金ポデも協力してクエストカードを起動させていく。
何が起動したかは覚えていない。
開かれた青いゲートへと急いで進む。
だが遠くはなれたソレをもう一度。
非現実的な現実世界。死のダンジョンを見つめ直し栄枯は涙を流す金ポデの手を引き次のダンジョンセカイへと向かった。
ぼこ:ホトプレ死んだってよ
ぼこ:運が悪かった
ぼこ:冷静に役目を果たした
ぼこ:だれもわるくはない
ぼこ:死のダンジョンなのだから
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