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⬛︎
1時間20分、スリープモード設定ではなく感情アクティブ操作がなかったため起動中のゲームをログアウトしました。
⬛︎


はっと目覚めると────アタマを狭い天にぶつけた。
冷たい風が唸りVRカプセルベッド内にいるプレイヤーの汗を冷やしていく。

滝のような汗が流れていた跡がある、被せていたお気に入りのお古のブランケットに染み付き……気持ちが悪い……。

荒い呼吸音とドキドキする心臓音が継続的な機械音の静寂に響く。フルスキャンリンクの中断されたVRカプセルベッドの中、戻ってきたプレイヤーのおぼつかない全身の感覚が痺れ熱帯びて戻ってくる。

午後11時47分、シャドウ・シェードこと高校1年生、月岡灯つきおかともるはギャラルホルンオンラインの世界からログアウトした。


※スリープモード設定:
VR世界で睡眠する際に設定しておくと最大3時間まで操作なしでもログアウトしない。

※感情アクティブ操作:
アクティブな感情脳波が働いていたかどうかを検出するシステム。眠っているぼーっとしているなどアクティブな感情が一定値以下に希薄になるときは操作されてない状態と見なされる。

※フルスキャンリンク:
全身をスキャンし感覚を繋いでフルVR体験をすること。中断されると自動的にログアウトされる。







ずっとゲームをしていたが眠くはない──風呂に入って。

ざーざーごしごし────ぼーっと打たれながら、あらいながしていく。


しゃこしゃこ……ぺっ────歯磨き粉をいきなりつけて磨く、普段はそんな事をしないのに、歯を磨いたというハリボテの事実だけをクリアして。

そそくさと向かうべきに向かう。


また彼は鉄の揺籠のナカへと吸い寄せられるよう……いつものように帰ってゆく。
ひとり暮らしの誰もいない家は自分のだらけた生活音と、心地良い機械音だけで構成されている。

簡易起動した揺籠の中で、VRビジョンのホーム画面を天に浮かべながら。進化した人類は慣れたように目線とウインクだけで、通信サービスの〝電子メイシ〟を開く。

名刺を模したこのサービスは町中に溢れる色々な名刺を登録でき、お相手と電話やメールやチャットをすることができる。
飲食店、学校の友人、会社の同僚など名刺になるものは様々ペットの犬さえ名刺にできてしまう。こういうレアな生名刺や電子名刺を集めることも楽しいものだろう。そしてギャラルホルンで手に入れたプレイヤーの電子名刺もここに登録することができる。まさに万物が名刺を持つのである。

そして勝手に宙に並んだ名刺の数々、自分の交友関係が一目で分かる。その中で新着メッセージのあるものが青く光っている。
さっそくトモルは指ではじいてメッセージを適当に開いていく。

⬜︎黄金のナイト
今頃、勝利の美酒と舞か?
今日はやけ酒だ。
次は正攻法で貴様を────ふふふふ
⬜︎

知らない星のくだらないメッセージもある。

そして赤く光る……いただけないメッセージも────────








午後2時05分、また新しい一日に鉄の揺籠の中フルスキャンされ……もう何度もきいた壮大な蒼穹にひびく笛の音を聞き……プレイヤーは現実とは違うもう一つの広大な世界へと召喚された。


▼チョコレートデスティニー場内 火と紅茶の部屋▼にて


シャドウ・シェードは装備品を取り戻すため、それと色々何度も確認し調べてはおかしくなった自分の影のステータスについて問い正すために。
またあの板チョコでできたまだこの舌に残る…苦い思い出のある城に乗り込んだはいいものの……。

そこに勇ましき剣と狡猾な影を自在にあやつる影魔法剣士はいない。
チョコ色の特製バニーガールの服を着せられている黒髪ロングのシャドー・シェードがそこに恥じらい、すーすーする隙間風を肌に浴びながら、眉間に皺をよせ突っ立っていた。

「おい!! ほんとうにこれで俺の装備を返してくれるんだろうな!! おかしいステータスもすぐ元にしてくれるんだろうな!! チッ、ふざけやがってェ……」

「もちろん、態度しだいでは褒美の上限はない、フフふふぴょんぴょんフフふ」

「あははふふふフルコースもありますよ♪ふふふふ角のない野うさぎさん♪」

兎のシャドウの怒りの形相の先には、昨日の悪夢の登場人物であり主犯格であるダークエルフとダークパティシエがイヤな微笑いを浮かべて立っていた。

1ミリも信用にならないが今までのギャラルホルンオンラインの人生にも等しいシャドウ・シェードの武器を取り返すため、悪意と嘲笑に満ちたショコラバニー一式を装備した。

両手でウサギさんの真似をしておちょくるギルマスのキョロと、しょーこら太子。
今すぐにでも一発ぶちのめしたい衝動を額の皺に冷静に抑えながら、ゆっくりとにじり寄り迫る悪のオンナの影ふたつに……凄腕プレイヤーシャドウ・シェードはキッと鋭く睨みつけながら────構えた。






「は~~い、いないいないべぁ~~……ぁーー……あーー??」

舌をだしてゆっくり迫るパティシエのふざけた接触行為に対して、
ぷいと、握りこぶしで突っ立っていた影兎は顔をそむける。

「あいかわらずかわいい反抗だな。昨日も最後までログアウトせずに……な、フフふ」

手のひらでそむけた頬をなぞりながらダークエルフはくすりとワラった。

「ちっちがう! 触んなクソエルフ!」

影兎はその自分を伝う褐色の手をつよく払いのける。

「おおっと、これはまだまだ野性味がつよいようだ」

はたかれた手の甲をさすりながらダークエルフは微笑む。

「ふふふ、また野兎ちゃんのへし折った角が生えてきましたか? ────さっさとかかっとお口あけろ、べえぁ~~……ぁーー」

それでも未だ口をきゅっととじて、イヤそうな顔で影兎は拒む。相変わらずフザけた彼女らに好き放題やられるのは気に食わないのだ。

だがそのとき────

『あけろ【ダークパヒューム】ふぅーーぅ』

「ぁふぁっ!?」

黒い吐息が兎の左耳に流し込まれた。
思わずヘンな声を漏らしてしまった影兎はしらず口をあけてしまう。

そしてその隙に、噛みつくようにねじ込まれた。
またチョコ味の────キス。

顔を抑えられ口内にとろける甘い暴力と、耳奥をしめらせずっと吹き込まれていく黒風が頭をバグらせていく。

熱く、熱く、火照っていく、影兎のナカを甘く染めていく。

甘いチョコ味の情報が彼の身体に強制的に注ぎ込まれて、また昨日と同じように────────



気付けば影兎は例の黒いベッドへと押し倒されていた。
こんなはずではなかったのに、結局昨日の狂った女プレイヤーたちにいい様にされている。

それでも影兎は抵抗しようとする、しかしそんな抵抗をわかっていると言わんばかりに、2人に片方ずつ手を握られてベッドシーツへとゆっくりおさえつけられて────。

「呪魔法使いのダークエルフとパティシエに組み敷かれるとはフフふ全然力がでてないぞ影の兎ちゃんシャドウ・シェード」

「ふふふあははもうとけちゃってかわいい」

左右から兎耳にささやかれていく。影兎は抵抗しようにも甘い熱に身体を支配されて──できない。

そして薄っぺらいショコラ色の胸部防具をぺりっと……ゆっくり左右片方ずつ二人でめくられていく。
装備していたさっきからすかすかであったその胸とサイズ違いの衣装の間をくすくす笑いながら────

剥かれて露わになった、ちょっとだけ小高くなった胸部。

「フフふゲームなのにここの設定はまだつつましいのね」

「ずぅっとぺらぺらぶかぶかちらちらさせて誘っていたんですかぁ?」

「ちがっおまえらぎゃっ♡!?」

さわさわその小高い双丘を撫でていた手つきは急に示し合わしたように、ぎゅっと両の乳頭を摘まんだ。影兎が必死にしゃべっている途中で鳴き声を鳴かせた。

そしてそのままぐりぐりと爪先で抓っていく。痺れるどうしようもない電撃のようなダメージが影兎へと与えられつづける。

すっかり強制的に勃たせられた乳首は、じっくり悶える兎顔を左右から覗かれたのちに────

舌が這う。じんじんと痛く痺れる乳首を舌のぬめりで唐突に癒していく。
いや、癒すというよりは──食す。
やらしい音を立てながら舐められていく乳首はやがて吸い付く唇にその突起を吸われていく。
悶えていた影兎はさらに乱れて跳ねて悶える。
しかしさらにジッパーは、操る【ダークイバラ】にゆっくり音をたて下ろされ……膨らんできていたショコラ色の下部は露出された。そしてそのままイバラの魔法ははちきれんばかりに勃起したちんぽの魔法耐性を下げながら、巻き付き筒状を模しチクチクとする刺激と共にソレをしごいていく。

瞬く間になった3点責めに、新たな未体験の刺激が混ざり合い、もどかしく高まりつづける熱をもう……彼の砕けた我慢回路では抑えきれない。

「イケっイケっデバフコキで情けなくイケッじゅぞずずずうぅぅ♡♡」
「いへっいへっふふふあははじゅずずぞぞそちゅちゅぅぅ♡♡」

「あぁあああああああああ♡♡♡♡」

シャドウ・シェードは射精した。
ラストスパートで2人に乳首を強くやらしく音をきこえるように立てながら、窄める赤色チョコ色の唇に吸われて。
身体を海老のように反らしながら、食い込むイバラの筒に処刑されて射精する。

デバフをかけられた身体からチンポへと根こそぎ以上に射精しようと体が反る。そんないやらしいショコラバニーを吸い付き両手を抑えながら最後まで褐色のダークエルフとおさげそばかすのパティシエは食していく。

バチバチと焚べられた暖炉の火の音が癒すこの火と紅茶の間。
妖しげな藤色のレースカーテンの檻の中逃れられない……哀れな兎のあまい鳴き声がひびきわたる。






⬜︎チョコデス特性ヘビィチョコの作り方

【へるファイア】!!! で、ローストしたウルトラビッグカカオ豆をウルトラビッグカカオマスにしまぁす♪

これをパティシエマスターの壺にぶち込んで

二十日バター

ピンクマムシマシュマロ

ゴールデンチョコ豚のドロップアイテム超チョコをぶち込みぃ

至高のゴムベラ+32でかき混ぜてかき混ぜて【テンパリングメルト】

クッキングシートの上、お好きな型に流し込んで【テンパリングフリーズ】しっかりと成分を固めて完成♪失敗?成功?ふふふふ?

はぁい、
ミズガルズのみんなもチョコっとかかっとやってみてねーー。
⬜︎

パティシエ職のしょーこら太子のチョコっとクッキング講座は終わり、────味見のじかん。


レースのカーテンがふわりふわりと揺らぐほどに……
天蓋ベッドの中ではぱんぱんと激しい音が鳴る。
ダークエルフはショコラバニーに跨りながら汗をかく。
微笑いながら豊満な尻を打ちつけ、ぐりぐり腰をグラインドしじっくり彼の肉棒で己の肉壺をかきまぜる。
獲物の兎を弱らせるようにじっくりと。

さらに悪知恵と悪戯をニヤリ……思い立ち、仮想アイテムボックスの玩具を手のひらに呼び寄せる。

【呪いの押花判子】:
ハンコでスタンプしたそのポイントへのダメージが4倍になる。ただし大きすぎるダメージは4分の1になる。
花屋のNPC闇落ちロザリーのクエストを全てこなせば習得できるようになる。使えそうで使えないそんなアイテム技である。

MPを消費しダークエルフは左右の乳首にその呪いの判子をスタンプした。
そしてさっそく効果を確認するために前のめりに倒れ、跨るショコラバニーの身体の既に尖った乳首を、一気に吸いいじめながら────

「ッンンーーー!??♡♡♡」

乳首の底から突き上げる甘く刺すような刺激が電撃のように兎のカラダとアタマに走り廻る。嬌声を上げるその兎の様を睨み見て、長耳をぴくりと動かしワラったダークエルフはさらに嬉しそうに攻め上げた。

なおも左の乳首に吸い付きながらダークエルフの長く設定されたエロ舌でちろちろと可愛い突起を殴りつけつづけ、右の乳首はブラックオニキスのネイルでひっかきダメージを与えいじめていく。
乳首の刺激ダメージを受ける度に押花スタンプが妖しくその紋様エフェクトを発光させる。
低い姿勢、兎を捕食する大蜘蛛のように褐色ボディの女体を打ちつける騎乗位を継続し────


「じゅぞぞずりゅるる…フフふいいぞいくらぴょんぴょん跳ねてもエッチな素直な兎はこのまま抱き犯してやる、じゅずずずぞるる♡♡」

「あっあああああああ♡♡♡♡」


跨る女の興奮が高まり連動し速くなるピストンと水音に、シャドウ・シェードはその打ち寄せ続ける大波に耐えられず射精した。

勝手に突き上げようとする兎の腰を重くボリュームのある褐色尻が押さえつける。
びゅーーびゅーーと漏らす白濁を一滴残さず飲み干すように膣内は締まり。
快感の最中に痺れて上り続ける細身の反った身体を両腕を回して抱きながら、押し当てた赤い唇は、膨らむメス乳をそのまま吸い上げつづける。射精の間もずっとメスミルクが乳首から出んばかりに吸い……蜜壺へと突き刺さる肉棒からザーメンミルクがそれにリンクするように漏れ出て搾り切られてゆく……。

ちゅぽん……深く吸い付いていた唇がやっと離れる。ごっぽり尽きるまで注がれたミルクが褐色おまんこから淫らに流れおちていく。

「フフふ、いい声で泣いて美味しくてたのしかったわ。シャドウ・シェードちゃん。フフふ、そうね? じゃあ可愛かったから防具だけは返してあげる。フフふアッハッハ、それじゃあまたね。もっといい子にできたらまた暇なときに抱いてあげるわ」

「あ…………ぁあ……♡♡」

黒いベッドシーツはぐしゃぐしゃに。
兎の耳は外れてへなっと折れて、バニーガールとしては不完全の不恰好。
呪いの押花判子のデバフが切れて、赤い口紅のあとだけがべったりと左乳首に残る……。

出来立てのヘビィチョコを一粒、視界に近く暗く、クローズアップするそばかす顔に流し込まれ────溶かされナメられ受け入れるがまま。

汗も何もかも流される甘い甘い快楽に溺れ、痺れて尖り続ける乳首の痛みに火照りつづけ。
経験した破滅的な背徳の快楽ののちに、何故だか弄ばれたカラダは心地良い眠気にいざなわれてゆく……。



シャドウ・シェードの視界がゆっくりと暗く……堕ちていった。
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