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24♡育ちゆく種❼

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巨大な両手を前につき、トレードマークである帽子の鍔を後ろにした…。地を這い止まったおおきな白い赤ん坊はあんぐりと開けた大口から今とてつもないオーラ量の破壊のビームを発射しようとしている。

口内に吸い込まれ煌めいている虹色の粒子とイヤな風音に、ゲームや漫画で見たヤバイ光景にデジャブするそのような予感しかしなかった。

さらに速い足音を立てて2人に近付いてきている白巨人より小さくスリムな2体の巨人たち。
痛めつけた白巨人の帽子の中からのっそりと途中出現し、完全に2人を大技の発射まで寄せ付けない気である。

「アレは…何か分からなくてもなぜだか何をするのかはっきりと分かるな…馬鹿げたカウントとくだらないビームで今まで削り合ったやり取りを無にする気か…! おいヘンな勇者アレはどうする!」

「!んや…絶対的ピンチは…もちろんこいつで逃げ」

崩壊間際の魔王城より一時脱した2人は立ち止まり振り返った、そして向かい少しだけ試しに白い巨人とのバトルを堪能していたが、いよいよこれは本当のピンチ。

ここらが限界だと見極め認めざるをえなかった。
ダンジョンではがむしゃらと臆病さと未熟さと、せめぎ合わせながらいい決断を下す必要がある。
たのしいばかりではダンジョンではすぐ死ぬのである。
もちろん雷夏もお試しがここまでが名残惜しいとは思いつつも、撤退の二文字が候補にないわけではない。
収穫は十分。
下ジャージの左ポッケよりジャラジャラと音を鳴らし取り出そうとした────そのとき、

不思議な感触がまさぐる左手にバチバチとはじけ──ぼそぼそ…得意げな声がだんだんとボリューム高鳴り聞こえてきた────

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎

『何故他の技をおぼえないだと…フッこの俺の超硬横綱級ゴッチャマグナムにチャチな小技などいらん。奴等は選ばれし銃、いや違いの分かるこのマグナムが選んだ天性の才をやっかんでいるんだろう。────いいかよく聞けほそボンボンマークトゥー、週刊ジャイアント超硬RIKiSHIゴッチャン第1話-雷龍、あらわる!-だ。大関太聖龍だいしょうりゅうからその超珍鉱石ラストメタルであるドヒョニウムで作られた超硬ロボットRIKiSHIを託された、イヤイヤ日亜国観光にきたクソ生意気ほそ筋肉ぼっちゃま主人公アレックス・真田・サンダーランスのように真っ直ぐ豪快にだ────』

『くだらん立ち合いは終わりだ躊躇わずカマセ、禁じ手ばかりの卑怯な悪が現れたここぞのピンチのときには真のチカラを集めて思い出せ、アレックス・真田・サンダーランス、このちいさな島国の土俵で轟かせ雷龍よ!』

⬛︎⬛︎⬛︎


⬜︎


聞こえたというよりは知らないソレはとても近くで響いた──そしてやがて痺れた指先から失せていく。



「はは…………ムゥちゃん…ちょっと今あるありったけのチップをくれ!」

「…なんだ?」

近付いてきている敵にやんわりと剣を構えていたムスイに、いきなりそんな突拍子もない事を言った。
再びジャラジャラと音を立て、雷夏は左尻ポッケから勢いよくイチマイ抜き出した。
選び取った煌けるイチマイは敵を撃つための勇ましいカタチを成していく。

「見るからにアレは禁じ手、必殺ビームの構えには必殺ビーム!」

「必殺ビームだと……出来るのか? 技があるのはもっぱら獣剣と型のある槍でお前その銃……はなんだ? …技はひとつもないと言っていたが、正気か?」

それは桃色、それはマグナム、ちいさな翼の飾りのついたキュートでコンパクトなフォルムをしたシリンダーのある回転式拳銃。

嘘か真か真剣か、青髪の女は、そのチャチなピンクのおもちゃに両手を添えて前に構えている。

「んやッ正確には…夏ちゃんはなぁ元はなァァんでも出来る! 逃げるか撃つかここにフタツあって…今なら撃てそうだ! 絶対的に強力なヤツを! 長年付き合っていた私の絶対的な行き止まりにな!」

ムスイは横目に覗く。
彼女の目は前に凝らしている、か細くチャチな銃口は彼方の白い大口へと向かい、赤目は見開きただならぬ期待感をただよわせ笑っている。

「……行き止まり……フッ、なら好きにしろ。それまでは私が取り巻きを相手してやる。とっととその壁をぶち壊せ、ふざけた絶対的とやらで! ──いつものハッタリだったら死んでからお前を斬る」

懐と両袖、持参した古めかしい巾着袋から取り出して──スベテを押し付けた……一歩二歩前に出て赤髪は背で語る。
威勢のいい言葉を残し、雷夏の自己満足に付き合うとムスイはすんなりと覚悟し剣を構え直した。

「! ははは、さっすが命知らずのお姫様、そうこなくっちゃな!」

そして、風はうごきだす────

赤髪靡かす水剣は、立ち塞がる大波となり獅子奮迅。
流水の剣を振るい2体の側近モンスターを相手取り踊る。

その赤髪の後ろで……渦巻くチップは収束していき、構えた銃のシリンダーはくるくると周りはじめる。
数多の武器チップは光片となり、シリンダーは回転をつづける、狂ったように回転しつづけついに火花と羽を広げる。

頼りなかったその意味のなかった羽飾りは、純白の翼となり、
数多のチップをささげとてつもないナニかが溜まった。

雷夏は知っている、このエネルギーの名を、彼女の良く読み良く知るあのチカラを────


「さぁて、ムゥちゃん上出来だ射線から離れろ♡──躊躇わずかませッ、【ゴッチャビーム】!!!」


前方をしっかりと確認し、雷翼はバチバチと唸る、チャチな銃口からそのチカラは一直線に迸った。


モンスターと人間、吐き出した必殺と必殺は共鳴せず、色鮮やかに反発し混ざり合う。
最高のマグナムを握り、軋む腕と背の痛みに、デコ全開の青髪は歯を剥き出しワラい、地にへばり付き踏ん張る。

踏ん張り、

踏ん張り、

命と命の鍔迫り合う土俵際で、夏ちゃんはガンバル。


やがて虹色の破壊の閃光を押し退け、牙を剥き出し大口を開けた雷龍が地をすべり疾った。






▼▼▼
▽▽▽






年中快晴のはずのこのビーチに、ポツポツと手のひらを濡らす。

傘は要らないほどの、

雨が降り続いている。


灰髪のノッポは手に持った棒状のチーズを伸ばし、どうぶつに与え、白いフード被りの鼻先はくんくんと嗅ぎ──齧り付いた。牛頭梢はにんまり、満面の笑みだ。もう片方のチーズ棒をじぶんの口に運んでいく、もぐもぐと。

白と黒の髪を三つ編みにし纏めた。
左から垂れ下がる三つ編みの尾をあそばせながらシデン・レイラは、砂浜に気ままに配置されたアウトドア用品の展示場に腰掛け小休憩する皆に、かってに説明をはじめた。

「とりあえず今回の事件をまとめると、この起点物質といわれるシャレた帽子が共鳴し、ダンジョンにあるどこかのはなれたステージへと転送、推測だがこの獅子くんと鷲ちゃんたちのビーチの主導権を一時的に奪われて悪さしたようさ。今言えるのは────こんなとこかい?」

「もちゅもちゅ……ん。チュチュンはそうきいた。イワナイのいったとおりに箱舟つかってれいぞうこのナカごそるようにいたずらしたらきた、でも今はぼーしのエネルギーかんじない。たぶんだいじょぶ、チュチュ…もちゅもちゅ……」

「ふふ未知のお宝、調べるべきことは多いが……しばらくは塩でも撒いて邪気払いでもしておくさ」

「お宝ってちがうでしょ…もうほんとすぐ変なの集めるから……」

集めたデカ帽子のひとつをよくよく観察するシデン・レイラは何か妖しげなオーラのニオイが残っていないか好奇心に微笑みながらさらに調べあげていく。

腰に手を当てながら立ち尽くし話をよく聞いていた月山は解決した事件の規模に見合わないこの場にはびこる能天気さに嘆きながら突っ込んだ。

「まぁこうしてチューちゃんずたちも仲間になったことだ、はははダンジョン部っ、喜ばしいぞ!」

そして相変わらず元気のいい能天気、久々に見ても忘れようがない青髪赤目の姿が月山の疲れた表情を見て笑った。

「よろこばしい…って雷先生なんで来てくれなかったの。ダンジョン部の顧問なら遊んでないでさっさと生徒のところに来てよね?」
「もちろんすぐに探そうとおもったがちょっとたのしい野暮用が重なってな、アレックス・ツッキー・サンダーランス! あははは」
「はぁたのしい野暮用? ちょっとぉこっち大変だったんだからァ! ほんと何回死にかけたか!(てなんでいきなりゴッチャンのアレックスなの…テンション高いし、いつもだけど)」
「はははは、死にかけるまでがだーんじょんっ★なぁにさいきんのツッキーとカイト生徒なら攻防不足なァァし! そこらのモンスターは安心して任せられるからな? それにこっちも中々大変だったんだぞー、なムゥちゃんも爆睡し──」
「何を寝ぼけたことを言っている雷夏! さっきの続きださっさと来い」
「んや? ははははそういえばそうだったか♡」

不意に現れて口を挟んでは誘うように離れた赤髪の後ろを青髪は砂地を堂々と歩き追っていった。

チップから普通の剣を取り合い赤と青は向き合う。
やかましい見慣れたような光景が、なぜか頭を撫で撫でされてしまった月山の遠目に、剣音をとどろかせ踊っている。

「な、なんでまた戦いだしたの……意味わからないんだけど…」
「どうしようもない2人はさておき、とにかく今日はグリフォンの嘴もあかなくなるほどのお疲れだ、ここにブジ舞い戻った皆の羽休めが優先さ」
「ちょっとだけ何言ってるかわからないけどわかるかも…ほんと…そうね…はぁつかれた」
「俺も今日はさすがに…っすね…きょうがいちばんダンジョンしたかもしれない……っす…」
「ちょっと楽天くん!」
「え!? な、な、なん」

「ほんとおつかれ」

「……あはは…ハイ」

ムッとした顔を向けた美少女はおどろく青年の顔を見合い、おつかれと短く告げて、やがて笑った。

「って、雷先生みたいなこと言わないでよねあはは!」
「え? あははは、たしかに。いやなんかでも……やっぱりダンジョンしたような…」

「「あはははは」」

「フッ、お宝はイノチと冒険…果たしてどちらかい──おっと、これはいい紅茶だ。慌てさせてすまないね、ふふ」

いつも通りではなかった。
幸か不幸か、ナンセンスか、ダンジョン部が得たものは果たして────
この日ばかりのわずかな雨模様に、似合う淹れたての紅茶の香りがただよってきた。
びちゃびちゃに濡れたおぼんを片手に鼠の執事は、激戦を生き抜いた──おつかれの皆をねぎらった。






ゴロゴロと雷鳴は吃る…いちめんの暗雲に落ち込んだように佇む青い鳥は闇模様の彼方を見つめ、すこし崩れた城の窓から飛び去っていった。

ダンジョン部一行はしばし部室ビーチで熱い紅茶を嗜み休んだのちに。
ビーチに点々とある青い渦に乗り、ぞろぞろと引き連れてステージ間のいどうを果たした。
そしてゴシックなすこしくらい色調の中へと招かれていた────


「なにこれ…」

月山はとりあえずダンジョン部一同が突っ込まれたこの妖しげなエリアに、訝しむ表情でとうぜんの感想と疑問を投げかけた。

風通しのよい門をくぐると待っていた…暗い色合いのブロックに囲まれたここがなんなのかが彼女には分からない。
この壊れたエントランスはなんなのか、
やけに階段が多く、やけにドアが多く廊下も長い、
中はやけに広々としていて開放感がありされど全貌は一目では知りようにない複雑の構造ミステリーに包まれている。
しかし目に映る内装は万全完全ではない、ところどころ四角い穴が空きつめたい風がいたるところから吹きぬけて鳴っている。

ここがなんなのか…その答えを知っている赤と青のお姉さんたちが腕をまえに組み、声を揃えて答えた。

「「部室魔王城」」

雷夏とムスイはそう2人で名付けていた。

「いや、意味がわからないんだけど…」

「チュチュ、あたらしい箱舟?」

部室魔王城そんな突飛とギャグをあわせた造語を堂々と口を揃えこたえられようが月山は困るのだ。

白フードの鼠はひょいと物音静かな足取りで走り出した。階段をつかわず手すりをいどうし2階へと上っていく。あたりを見回しあたらしい縄張りをキョロキョロと興味津々にかくにんしている。

月山もあたりを相変わらず訝しむジト目で確認していく。
そして見つけた──角ばった資材を運ぶ角ばった…おかしな行進を、

「ちょっとぉ…このさっきからあるいてる四角い1マスのテトマズのブロックみたいなのはなに…」

「「ブロッくん」」

「もうほんと…追っつかないんだけど…」

さらに月山は次に突っ込むべきものを既に見つけていた。そのブロックの行進にのり運ばれている白帽子白髪の、ちいさな全身白い子どもである。

「じゃぁこの帽子のこは…」

「「マスターキャップちゃん」」

それも既に命名済み、そう呼ぶのが当然のように目を閉じてかるく頷く赤髪と、笑いながら即座に疑問を浮かべ続ける生徒へと答える青髪。

「マスっ?」

無邪気にあそんでいたマスターキャップが気になる月山の視線に、愛らしく首を傾げた。

「…………ふえすぎ…」

問うた疑問に立て続けにそれらしい答えがかえってきたものの、出てくるオリジナルの設定のれんぞくに…
月山はただただ今の心境を言葉にし低いトーンで発していた。


ここは新たに手に入れた部室チップのナカ。
そして新たに仲間になった──


マスターキャップちゃん:
しろくてむじゃきなマスコット

ブロッくん×多数:
四つ腕の生えたじゅうじゅんなカラフルブロック。オーラをだれかにわけてもらうことでブロックを作り出すことができ建造活動ができる。ダンジョンの相利共生生物である。


ダンジョン部の部員…ペット…は、まさに今日という激動の一日の最中でふえすぎたようだ。



▼▼
▽▽



シデン・レイラのパパッとえがいた設計図を元に、共生関係であるブロッくんたちはダンジョン部の部員たちにオーラを補充されよく働き、こわれた魔王城を修復兼改修していく。

依然補修中のくずれた魔王城で、もちこんでいた割り箸で簡易な当たりくじ引きし、とりあえず適当に部員それぞれに割り当てられた部屋がある。

作業はサボリしらずの趣味が建造の珍モンスターであるブロっくんたちにまかせ、シデン・レイラはなおも設計図に様々なアイディアを盛り込み妖しく微笑っている。
月山、牛頭梢たち女子生徒はこの後派手にやる予定の祝勝生存会に向けての買い出しへ亜空間から現世へと、その他はお昼寝をし羽休めしてもいいという方針であった。






かまわずドアを普通に開けてなにかが中へと入っていく。

青いスーパースニーカーはブロックで接がれた床をいき、最近は履きなれないスカートを揺らしブロック作りのベッドに身を乗り上げる。

不思議とそのブロックベッドを手触り膝をついた感触は硬くはなくふんわりとしており、ダンジョンで手に入れたお宝の奇妙さに笑った。
ぱんぱんとはたき、もう一度そのおもしろい感触を堪能する。


なにかうるさい気配と声がする────

おつかれのところ、いつのまにか眠りふけっていた青年は目覚めた。

今日こそ人生一といえるほど使い過ぎただるい体と頭を起動させ──ぼんやりとねぼけた視界が鮮明になっていく。

お腹のほうがおもく……だれかがいるグレーのスカートに、着崩した白いシャツ、


(だれだろう……つきやま、さ……)


みあげていく……


「え、せんせ…」

「おー起きたかカイト生徒? すこしたのみがあってなぁ。ちょっとゴッチャビームを撃ったときに背がひどく攣ってしまってな。まだ痛みと炎症がひかないのはこまったなぁ~」

すこし仰向けのまま目線を見上げたら、青髪と赤目。それはもう雷夏、何を着ていようとも雷夏先生でしかない。
イチドその格好について言及しようとおもったが海都は会話の流れを読みやめ、

「えっとぉ…なんでゴッチャビーム…え…まじすか? あ、じゃあ俺巻くま」

「てことで補給セックスだ!」

「く、ええ!? ちょ──」

「まったくぅもうこんなになってるじゃないか♡」

「いやちがく──あっあ♡」

寝起きすぐにはじまった先生と生徒の会話の流れはおかしな方に急速に舵を切り……。
制服のズボンごしにもう硬くなっている突起がある、雷夏先生はいたずらにいたずらな顔で、すりすりとスカートを前後しソレにすりつけていった。
湿り気と柔らかい感じに窮屈な下の方を圧されながら──

「よーしじゃぁさっそく久々の夏ちゃんと♡──ごっちゃん♡」

手際よくあれよあれよとあっという間に、生徒の制服は脱がされ…
期待感でそそりたつモノの期待にこたえ、手を添えながら臆せず挿入。

グレーのスカートの幕の中…根元までぱっくりとはいってしまった。下まで降りていく挿入の瞬間のれんぞくに、男子生徒が表情をゆがめとける。そんな敏感で可愛らしい表情を見つめ先生はニヤニヤと笑っている。

「はぁふぅ。やっぱりダ~ンジョン帰りの補給セックスが一番だな♡」

また前後に揺らしながら女体からだらだらと分泌していく蜜が生徒の肉棒に馴染んでいく。
騎乗され、のりこなされ、ちいさく声を漏らされてしまう。
いつもの雷夏先生のいじわるな準備運動、前戯に、抗う術はなくみるみるうちに最高硬度まで達してしまう。

そして、じーっと見下ろす赤い瞳がある。ゆっくりと影がちかづいてきて──ちかい。
先生は男子生徒のとろけた顔をみつめている。

これから始まるであろうあの激しいピストンの刺激に、備えようもなく期待感ばかりがむずむずと募っていく。視界をおおう青い髪のカーテンが垂れ下がりくすぐる…ニヤニヤとした表情のまま、うごきはじめた。

だんだんとはやまっていく。水音がぴちゃぴちゃと跳ねていき、腰に打ち付けてくる女の豊かな尻肉の感触が触れ合い互い熱帯びていく。

「ああああせんせマっ♡♡ひゃめ」

「ひゃめひゃめっ♡まったくぅ大丈夫だあんしんしろ、ちゃんとひゃめないからな♡ふふふそれそら~♡」

一層に速まっていく騎乗位ピストンに、海都生徒のペニスは強い刺激を膣壁で愛撫されこれでもかと擦り込まれる。打ち付けられる卑猥なリズムが耳にひびき、先生に上から犯されている状況をより鮮明にしていく。

熱い肉棒、その亀頭の方へとどくどくと高まりのぼる、どうしようもないこらえようのないあの快感の波が押し寄せてきているのがわかる。

今もなお押し寄せ続け、じぶんではトメラレナイ。止まらないいつものセックスを楽しむような先生の腰使いにもう……

「ああああああも、もうむりぃ♡♡むりでぁあ♡♡」

「んやぁ、そうかそうか♡夏ちゃんはきょうはてっとりばやく回復したいからな。──いいぞ♡♡夏ちゃんにびゅーしろぉ♡」

海都は先生の言葉の合図とともに、射精した。

びゅーびゅーと噴きあがる熱い白濁液に、膣壁にひっかけられ染み付くそのオーラ入りのザーメンに、打ち付けてい騎乗位のピストンが最後に深く下りながら止まった。

びゅーびゅー、まだ根元を締め付けながら最後まで射精を促す。だらだら蜜を垂らしながら求める膣に……染み渡るその若く新鮮なザーメンのとりこぼしを逃さない。

きゅーぅっと膣壁は収縮し、両目をとじながら雷夏はカラダがぽかぽかと癒されていく何度やっても飽きない至福の時と効能を味わいながら……

やがて結合してこもっていたチカラがゆるまる。

おおい被さるように倒れこんだ女体にぎゅっと両手でしがみつく、下敷きにされた男子生徒がいる。雷夏はすこしだけ体を起こしその表情を覗き込んだ。

どちらも汗染みくしゃついた緑蜜高校のカッターシャツ。破れヘンな刺繍のはいったジャージの代わりに着替えたものであったが、そういえば何かちょっと懐かしさを感じる。

雷夏は昔を旅したようなその懐かしさにすこし微笑み、

ふやけたかわいい表情をした生徒のみだした黒髪をなでながら、また────ナニかが自分の中で一人前に硬くなっていることに気付いて、ニヤニヤと笑い出した。






ポカポカと全身の疲れに染み渡って癒えていく…とくべつな快感の余韻にしばし浸る────一度目の補給行為を終えた。
しかし射精したばかりだというのにまだビンビンといつもより早く硬い生徒のソレに気付かない女ではない。

ペニスの回復が早い、それは何故かと考える。
きっといつもとは違う、この若々しさを象徴する…校舎からかっぱらい着替えてきたよそおいの効果に雷夏は気付いた。

「もしかしてぇ夏ちゃんの制服姿にずきゅんしちゃったかぁ?♡ 絶対的にぃ♡」

またがる制服姿の雷夏先生が上から見ている。
緑のブレザーとよく合うグレーのスカートは緑蜜高校の伝統であり正装。
今はネクタイのない白いカッターシャツと、グレーのスカート、見たこともない新鮮な姿をした青髪と赤目、笑う雷夏がそこにいる。

ずきゅん…と、言われても。

海都はなんとも言葉にすることは難しく、恥ずかしく…困惑しながらニヤニヤと迫る突然の問いに答えようとした。

「えいや、その、ちが…」

「んむぅ? いや、ちがぁ?」

しどろもどろな答えに、覆う影が濃くなっていく。

「夏ちゃんでも傷付くぅ…」

唇をむっと尖らせた、見たこともない雷夏先生の媚びたような表情が出来上がる。
海都の鼻先の何寸か先でそんな見たことない女顔でかたまったまま。

「えぇ…っと」

それが何なのか何を表しているのかわからず…。
戸惑う男と女子高生らしさをおどけて演じた女の間に沈黙が生まれてしまうと、

「なんだそのむにゅっとした反応は! むにゅー!」

「あっちょっ!?ひゃああぁっ♡」

またがるグレーのスカートで隠されていた視界に急に、一度抜いていたものをもう一度挿入した。

いきなり締め付け、ぬちゃぬちゃと湿った肉壺でペニスを咥え込む。あたたかさに包まれる刺激に、思わず海都はあまい声を漏らしてしまった。

「やっぱりいつもいいこで夏ちゃんが大好きで素直なのはこっちだなぁ♡まったくまったくぅ♡」

「せんせちょっとま、ああああ♡」

「せんせい。か? むぅー先生な夏ちゃんもいいが、そうだなぁここはせっかくだし…んやんや」

また男子生徒をいじめるように始まった騎乗位ピストンをやめ、夏ちゃんは何かを考えだした。うごけず息乱しとまどう海都の顔をニヤニヤと覗き込みながら────






せっかくなのでと夏ちゃんはただのいつもの跨る補給行為ではなく、体位をがらっとかえてみた。

「先生あああ」

「せんせいじゃなくて、夏ちゃん♡、ってほら。今だけの絶対的なちゃんすだぞダンジョン部夏ちゃん青春ver.をせめれるのは♡」

仰向けになった夏ちゃんを正常位のカタチで挿入したまま、海都は慣れない動きで気持ちのいいナカを腰を動かし突いていくが…
その際にひとつ課せられたミッションがある。先生ではなく夏ちゃんと呼ぶこと。ただ一点を…。

「ほらほら夏ちゃん♡」

ニヤニヤと見つめるそのキラキラの赤目から視線を外せない。
さらに両手をぎゅっと恋人つなぎで硬く繋ぎ合わせる。
場の甘い雰囲気に促された海都はもうなかなか言おうとしても言えないソレをもう言うしかなかった。

「ああぁ…な、夏ちゃん…?」

とまどうにがい顔で先生のことを見つめてそう呼んだ。

ゾクゾクとする……その若い男子生徒がしぼりだした新鮮な一言に。
興がのった彼女自らが彼にミッションを課したもののコレが存外呼ばれてみては心地良いものだった。
すこし赤らめた表情でニヤニヤをいっそう深めてまた笑わずにはいられない。

やがてきゅんきゅんと抑えきれない感情が両手に感染りチカラがこもる、
そしてみるみるうちに体勢は逆転していた。

ものすごい力づくで押し倒された海都生徒のぬめるかたい棒にふたたび、即挿入。
一気に騎乗位で尻を打ちつけていった。

「まったくぅ、カイト生徒が夏ちゃんにえらい青春ダメージを与えるとは…フフフなかなかむずがゆくて気持ちいいな、でもやっぱりこっちだなぁ♡♡」

「どわっ──せんせあぁっ!?♡ ああっひゃめっ♡」

「むぅ先生じゃないぞぉ。これはもう素直になるまでお仕置き決定だ♡」

何かと理由をこじつけ、一切容赦のない騎乗位ピストンが始まった。
そして容赦のないのしかかる夏ちゃんの攻めに、あえなく──

「あああああ♡♡♡♡」

勝手に漏れ出てしまった。大喜びのペニスはビクビクと中で跳ねるが、夏ちゃんの膣内に閉じ込められ強くつよく甘やかされた。
ダンジョン帰還後2回目のザーメンが景気よく搾り出されていく。

「あっ♡♡かってに夏ちゃんにおもらし補給したなぁ♡♡このこのまったくぅ」

「あっ…あぁ……」

精を吐き出しきった…。
やがて倒れて近づいていく、もはや安心感すらおぼえる見慣れた青髪と赤目。
じーっとにらんで、あまい補給行為でとろけた男子の顔に近づいてくる。これからキスするかのような雰囲気と表情で。

『そんなに夏ちゃんがよかった? カイトくん?』

「え…あぁ……」

すかされて頭と頭がすれ違った。
いい匂いのする鼻をくすぐる長い青髪と、耳元至近でささやかれ海都は驚いた…その思いもよらぬ一言に────

「あっ、なぜだかまた硬くなったなぁ? まったくぅそんなに夏ちゃん青春ver.の補給チカラがつよいのは計算外だったなぁ? はははそれそらー♡♡♡」

「あっちょっとせんせ、ひゃめ、ああああーーーー♡♡♡♡」

制服姿が眩しく可愛らしい、夏ちゃん青春ver.と青春現役真っ只中の海都生徒との補給行為はよりいっそういつもよりイチャつきつづく────。




▼▼
▽▽




「なるほどな。力を貸せ千葉県か…それはアレだなアレックス真田の力を貸せ島国の回のオマージュか…フフフ、カイト生徒も信じてゴッチャビームを放ったんだな。さすが千葉県出身、英才教育のたまものか?」
「えっとまぁ…あはは。いちおうゴッチャランドの千葉なんで…(月山さんに影響されてさいきんちゃんとよんだとはいえない…)」
「んーしかし、シデンレーラとド神子が手を貸すほどのそんな熱い総力戦になるほどの大物がいたか。あーーーーーもったいない!!! 夏ちゃんもそのダ~ンジョン★に混ぜて欲しかったなぁー、海のマイみたいに分身もありだな? 雷オーラでできないものか? ふふふふ」
「いや、先生…。混ぜてというか……ほんとうになかなか終わらない連戦つづきでヤバかったんで…月山さんやシデンレイラさんそれに牛頭さんもちろんド神子さんがいなけりゃ俺今頃、し……あの鼠屋敷の捕虜になっていたみたいな……」
「捕虜? ははは、なるほどカイト生徒はどこにいっても人気者のさらわれのヒロインということか? ははははモンスターにさらわれる。それはおもしろいな!」

「あはは…ひろいん…っておもしろいっすか!?」

談笑しながらやがてベッドから起き上がり、猫のような気持ちのいい背伸びを始めた雷夏。
ベッドにぽんと鎮座した海都は乱れた制服姿のボタンをひとつひとつしめながら──

青春コスプレの補給行為は既に3回戦目を終えて夏ちゃんが満足したのか終わっていた。

ピロートークはもっぱら共通の話題の今日のダンジョンのこと、今日のスリリングあふれる冒険話に海都生徒はいつもの感情さまざまな苦笑いをし、雷夏先生は快活に気持ちいいぐらいに聞かされる生徒の話を笑いあげていた。

そんなさっぱりといい雰囲気でお開きとなりそうなところに──ガチャリ。
壊れるほど勢いよくピンクのドアブロックが開かれた。

「おい、雷夏。着替えといい──なぜ私がこんなだらけたヤンキーの格好なんだ(いつの時代の格好だこれは)」

2人が進入口に振り向きみる。

その侵入者の姿は、

だるだるの白いルーズソックスに、
グレーではなく紺色のミニスカート。
薄い水色のカッターシャツはいくつか上のボタンを開けないとサイズがパツパツ、その豊かな膨らんだ輪郭と谷間の白肌が露わである、
さらに腰にぐるりと巻いたベージュのセーターを装備して……。

生脚を見せたスタイルのいい、良く知る誰かの全然知りもしない姿格好が、仁王立ちしている。

雷夏が置いたメモで指定した他校の女子高生スタイルで……赤髪のおおきな女子生徒が眉間に皺を寄せながら堂々と現れた。
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