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16♡クレープファイト

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朝の運動、心地よい朝は風を切り風にのり運動。

祝日花見の日から土日連休、濃密な昨日に持ち帰ったネタはあるもののずっとこもっての執筆にも何故か飽き、暇をもてあましていた岬麗は気分転換に朝の公園へとやってきた。


▽さんかく公園▽にて


タテに三つ並ぶ大中小サイズ、せまい鉄棒をくぐり抜けながらアクロバティックに舞い敵の懐に近付く──敵を見据える正面はそのままに逆行し往復する────


「懐かしいですね〝さんかく公園〟新天地であったここでイチから鍛え直すのは」

「ダンジョン救助隊としてやっていた全盛期並の動きに少しでも近付けるよう頑張らないといけませんね。あのようなバケモノがいるとは知りませんでした」

「最低でもバケツのサイクロプスをソロで。オリジナルの小説を嗜みながら…なまっている暇はないのですかね。…雷夏、ひとつの出会いがここまで成長しつづくとは不思議な縁です」

滑り台を滑ることなく駆け上がり、

高所に乗り、手のひらから伸ばした菱形のチェーンで既に蹴り上げ高速回転する回転ジャングルジムの中へと──飛び込む、

汗を流し息を切らしながら、ナカに座り回転する景色をながめる。
全盛期より体力が落ちた、歳は実感するが経験とはこうもいつまでも身や頭、オーラにまでも染みつきおそろしいものだとも実感する。

「エンジョイしながら老いていきリタイアしていくものだとおぼろげに考えていましたが、馬鹿は老いても治らず、ですかふふふ。もっともつける回復薬があるのはラッ」

青、赤、黄、岬麗を乗せてぐるぐると回る地球儀は──────止まる。

ダルメシアン柄のツナギはモンスターではない。振り返ると檻を握り見つめトマル灰色の瞳が近くにあった。






「────────…なにも聴こえてきませんね?」

「おぉ、ならちょっこ」
「待ってください! あまりその先を喋ることはオススメできません。あなたに聴こえて私に聴こえないということは? あなたとこのコタニラムのウォークマンの間になんらかの共通概念が無意識の深層に設定されているかもしれません」

(今一瞬ゾクリと私の表裏オーラの特性である死の予感が反応しました…。おそらくは…牛頭梢彼女にしか許されていない、そういうことです)


岬麗は、オレンジのイヤホンと黒いウォークマンを牛頭梢の元へと返し、ボディーラインが分かる程フィット感のある運動ウェアのポッケにしまっていたメガネを掛け直した。

止まった回転ジャングルジムの硬い内部座席に向かい座りながら、シデン・レイラのあたえた育成メニューをこなしていく内に不思議な体験をしたという牛頭梢に話をつづけていく。

「しかしあの永遠の命と指物語の語りのこされたホンモノのつづきがあるとすれば、それはひじょうに興味深いことですね。紙ではなく音にして残すとは…ダンジョンから脱線したであろうこの展開はまったく予想していませんでした。すみません牛頭梢、しかしこれはまさに謎が謎を呼ぶ展開に相応しくおもしろいです…(なるほど聖タクにも)」

「ブライギッドの盗賊団」

「…………はい?」

「らしいよ」

「マ…!? 待ちなさい牛頭梢、うかつにしゃべるなと…」

「おぉ? そだっけ? マ、ちょっこしいけそうだったししでんれーら興味ありげ。──ところでうぉーくまん? なにそれ?」

「ポータブルオーディオプレイヤーのことです……本格的に音楽再生機能を兼ねて担う多機能スマホ登場前のひと昔、人々の学生時代を青く彩った革新的なモノでしたよ。ごほん……それより興味深いところですがそれ以上はおすす」

「つまらぬつまさきなりひびくぅ アナタにささげるSTORY?」

「……」

制止を聞かず、聴かされる…岬麗は彼女に向けていた手のひらをアキラメ、太腿に下ろした。

灰色娘の口元から再生され、

鈍い鉄軸の始動の音とともに…

2人を乗せた地球儀は勝手に回り始めた。








沈まぬ変わり映えのしないビーチで、朝を迎えていることをしらない。密度の高いスイカテント内、


息を荒げながら、地にねころび真っ直ぐに見つめて離さないアクア色の瞳に、すぐに満杯のいっぱいいっぱいになっていく下腹部の甘い刺激を堪えながら……青年は腰を振り続けていく。

雄が寝かせた雌にかぶさり突く正常位の形だが実質二対一、海都は挟撃されている…青と赤の美剣士たちに。

「またその顔をする…まだ射精してはダメだ海都、そんなことでは男として情けのない」

「海都生徒はまだまだ生徒だからなぁ、それそれ♡」

「ああっ♡ああああ♡♡♡♡」

乳首を後ろからよくうごく指で弄られている。
背後からかぶさり密着する雷夏先生、正面には…挿入しているムスイにまだ射精に至らないように膣をいっそう絞められて、すぐに甘いもどかしさを流してしまう尿道を堰き止められている。

ムスイはこれを男としての鍛錬だと称するが海都には余計ダメになりとても耐えられない。

耳たぶを甘くかじりながら、雷夏はかぶさり2人の美女に攻められチカラと腰の入らない海都の代わりに腰を押し動かし抜き差し…正面のムスイへの膣へのピストンを強制する。

少し緩まって迎え入れていた膣はまた絞まり、ダメ押しとばかりに海都のペニスに耐え切れるはずのない窮屈な肉壺の刺激を与え…

噴き出るように白を漏らす。奥深く膣内へと挿入り、
後ろからのしかかる雷夏の重みに…
海都がもたれかかっているムスイの身体に…
豊満な女肉に挟まれて、挿入しながらも結合部から溢れるほどのザーメンは絞り出されていく。

ちんぽも体も圧迫され抱きしめられる、ながいながい射精はやっと終わり……。

ムスイの胸に脱力し沈み込みながら、青髪と赤髪ふたりのニオイを感じながら。
挟み込まれたふたりの間で甘い快感のソースを放出し尽くす。
密着していた背の体温がひとつ遠のいていく。

『次は交代だな、お待ちかね大好きな夏ちゃんと補給だ♡んや? ──コラっ海都生徒、いつまでムゥちゃんに甘えているっ! 妬けるなぁまったくぅ♡』

あまりの気持ち良さに惚けていた海都はひっぺがされ、息つく間も無く騎乗され強制挿入────
ムスイに代わって雷夏先生の補給ターンが始まりまたナカに溺れていく────────。






「ところでムゥちゃんなんであの技は陣に入ったところで足を取ったり搦手を使わないんだ? あの贅沢な間合いと潤沢な水量なら勇者ならッ剣が届く前に水魔法で攻撃できるとおもうぞ♡? せっかくの魔法陣がもったいないぞ~」

「馬鹿かお前は、剣士が始めからぽっと運良く手に入れた搦手や魔法頼りになるとその先の上を目指すには弱くなる。手加減でやっているわけではない、この技はあくまで今まで握りしめてきた感覚の延長線上の補助でありベースは剣だ。オカルトに傾倒しそれを見失うと…」

「ほぉなぁるほど、じゃあ今は絶対使わない?」

「あぁ、使わない」

「本当に絶対的ぃ? めちゃくちゃ強い魔王四天王モンスター相手も?」

「使うか。…お前は槍もそこそこ使えるようだな?」

「んや? あー槍かー、ま今の夏ちゃんはダンジョン部の絶対的顧問で昔よりも器用なとこあるからなぁ」

「器用…そうだな槍の方がお前に向いているように見えるが、私も棒術はできるがいったいどこで習った? お得意の獣剣よりもよほどその型はしっかりしている」

「ん? 才能」

「嘘をつくな、剣と槍でお前は別人のようにクセが違いすぎる」

「嘘じゃないぞ、ヤルか♡?」

「チッ、負けたら吐けよ」

「はははおかしいなムゥちゃん、技も全部オリジナルで吐くものはないんだけどなぁ」

「どちらでもいい、今度はその槍で来いッッ」

汗、熱でむわつくスイカテントから出てきた、ちゃっかりと満タンまでDSシールド値の補給を終えた美剣士2人は雑談するもまた…何故か流れは再び熱されて試し合いへと誘われていく。
剣の雷夏だけではなく、槍持つ雷夏にも興味を示したムスイは槍を使うように指定し、
雷夏もまたその要望にあっさりと応える。

構えた青髪の槍は仕掛ける。魔法のように伸びたり、ぶん回したり、穂先を自在に変えたり、槍をもった雷夏はまたがらっとその戦闘スタイルが変わる。
ムスイと雷夏、ダンジョン部の2人はやはり遠慮なく試し高め合い今までとは違った速度と練度で、汗水を垂らし煌めかせ、成長していく────。






ながいながい甘いダンジョンから抜け出した青年は、ひろい──あおぞらの下で一度深呼吸し駐車スペースからキッチンカーの中へと入っていった。

不思議なことの多い栃木緑蜜の地に暮らすこの新参者の青年にもまた、あたらしい1日がはじまる。


▽緑蜜道の駅▽にて


「おい、クレープ男。あんたまたヘンなの売り出して!」

「え? えっとススキちゃん? ヘンなの? …夏ちゃんゼリーのことすか?」

緑蜜道の駅に店を構えるクレープグレープグループのライバルクレープ屋〝クレヤマクレープ〟その看板娘のひとり呉山薄くれやますすき、自称海都と同い年。
海都にとっては黒髪に山吹色のバックリボンとエプロンを合わせたスタイルでよく見かける、何かと客入りの少ないタイミングで気にかけ喋りかけてくる元気のいい女の子である。

この日母親に店番を途中から任されていた海都は、
突然のそりとした足取りでじーっと睨みながら…やってきた。腰に偉そうに手を当てて立つ…ススキちゃんに応対。

「そうだよゼリーinってあんなのクレープじゃないでしょォー! なんなのあんたの脳みそどうなってんのォ! どういうノリでつぎつぎぽんぽん商品開発してんのよお! しかも商品名クレープ入ってないし! クレープなのに! じゃないっ、クレープじゃない!」

「え、って言われてもこれ考案したのまったく俺じゃなくてあ、もしかして買いに? あそだ、ちょうど良かったこれ今日からグレープ味も出たんすよ」

苦笑いを浮かべていた海都は表情をやわらげ、ちいさな黒板に書かれた本日発売新商品のおすすめメニューを、キッチンカーから身を乗り出し指で指し示した。

黒髪黒目、紫色の頭巾とエプロンを身につける新参のライバル店クレープグレープグループ仕様の装いをした海都がススキの方をみて微笑んでいる。
そして目と目が合う──腰に当てていた両手は、さっと、胸に組まれ身体は海都に斜め向き、リボンの少女は顎と小鼻をツンと上げている。

「か、勘違いしないでよねこれはのこのこクレヤマクレープのいる緑蜜にやってきたライバルクレープ屋への偵察なのっ!」

「ライバ…えっとそれ言っていんすか…」

「か、勝手に偵察したら悪いじゃない?」

「あはは…そっすね」

「その新しい味2つ!」

「ん? あハイ、グレープ夏ちゃんゼリー2つっすね!」

可愛らしい客からの注文を受け、すでに出来上がりの商品を保存していた商品ケースから取り出し手渡す。
ススキは10円の単位まできっかりと過不足なく用意していた小銭で支払い、円錐台のカタチをした商品を2つ受け取った。

山吹リボンの少女はそのままじっと両手に商品を手に突っ立つ────去らずにこちらをじっと立ち止まり見ているので海都は『なんすか?』と一言、疑問に首をかしげた。

「暇ならあんたもいっしょに食べるのォーーーーってスプーン! 忘れてんじゃないの!(客ならどうすんのよォー)」

「え? あぁ!? は、ハイッ!? スプーンただいま!!!」

新発売グレープ夏ちゃんゼリー、それは円錐台のカタチをした見目可愛らしいクレープ巻きゼリー。

中身は生クリーム、小さく等分されたゼリー、それを全面包む店舗オリジナルのクレープ生地で構成されていたが、
グレープ夏ちゃんゼリーはそこからさらにマイナーチェンジされている。

生クリームはよりグレープ感を増すためグレープ果汁を混ぜ使っておりそれと相性の良い酸味の効いたブルーベリーソースが円錐台の上部にプリンのカラメルソースのように薄く敷かれている。
円錐台の天井部はサクサクとしたパイ生地のような食感でありスプーンで天を突き潰して中身の生クリームや主役のグレープゼリーをひょいとすくい食べることが出来る。

まったく…新しい新感覚ゼリー×クレープ×スイーツなのだ。

「くぬぬぬ中身は美味しいけどたぶんクレープじゃなぁい!」

「あはは、っすね!」

空きベンチに2人ならび、ひんやりとしたグレープ夏ちゃんゼリーをスプーンですくい偵察しあった。








土曜日午後4時、人々の小腹の空く1番クレープが売れるとささやかれているゴールデンタイム…3時のおやつタイムの盛況を無事乗り切ったクレープグレープグループ。
海都は野暮用から戻ってきた母親に今日は店番はもういいと告げられ、役目を終えた紫の頭巾とエプロンを脱いだ。

そして、

「ココさんどうもっす。ススキちゃんは…いますか?」

「あらぁークレープくん、ススキちゃんなら習い事よ」

クレヤマクレープ、同じくキッチンカーの形式で道の駅に店を構える古参クレープ屋。
楽天一家の親子2人は新天地、栃木緑蜜市に引越してきたもののそこで待っていたのはまさかのクレープ屋被りであり……客を取り合うライバルの店へと海都はススキちゃんがそうしたように〝ご挨拶〟をしに行っていた。

だがススキちゃんは習い事があるのでここを発っていった後らしい。

物腰やわらかに応対してくれているのは呉山濃胡くれやまここ、ススキちゃんの9つ離れた姉でありクレヤマクレープの創設者であり店主である。
おなじく山吹色のバックリボンがトレードマークであり長い黒髪をポニーテールにしている。人当たりが良く、常に福と客を舞い込むようなやわらかな表情を浮かべている。海都にとって怒った表情を見たことがないそんな優しげかつ敏腕なお姉さんだ。

「あっ、そすかぁ…いや特にこれといった用は無かったんすけど、あはははすんま」
「ならちょうどよかったわぁー! 手伝ってくれる?」

「テツダ…え」

焼き上がったクレープの包みを青年にそっと手渡す呉山濃濃はいっそう目を細めニコニコとしている。






道の駅から出た車は一軒の家へとたどり着いた。

海都は濃胡に足らなくなったクレープ材料の荷運びを手伝ってほしいと言われていた、男手が1人あるとひじょうに助かるという事だった。
海都としてもこれは実質願ってはないが状況としては潜り込み偵察…。
緑蜜での先輩でもありライバルでもあるクレープ店の〝ヒミツ〟を少しでも知れる機会であり…いけないと思いながらもクレープ屋の息子としてふつふつと興味のわくところであった。


荷は中にある、海都は招かれて家の中へとお邪魔した──────


〝ぼふり〟

さっそく材料を運ぶために小部屋へと案内された海都は女性の声に呼ばれ振り向いたところを──両手で突き飛ばされた。

とつぜんのことに海都は驚き起きあがろうとするも、ベッドの上には山吹色のエプロンがやわく…おもくのしかかり、ジーー、と海都の股からチャックの擦れる音が鳴りゆっくりとズボンを脱がされていく。

『クレープくんがちかごろ思春期なススキちゃんと仲良くしてくれて助かるわぁー、あ、いいのいいのそんなに慌てなくて。きょうはいつもお世話になってるからぁーふふ』

そんなことがあるわけがない…何かの遊びとかクレープのことだろう……海都は状況を未だ飲み込めず思ったが、現実は絹の擦れる音とともにつづき────
ポニーテールに山吹のリボン、垂れ下がる前髪を耳にかけながら女性らしさを感じる艶かしい仕草で…ピンクの唇が触れてイチバン下までさがっていく。

みとどけていた海都は呉山濃胡にフェラされていた。

「ああああ♡」

腰が砕けるほどに甘い刺激が、吸い付いている。
柔らかな口内と舌に可愛がられ硬度を増していく海都のペニス。
分泌する唾液で陰茎を濡らしナカで卑猥な水音を立てて汗臭い若雄のちんぽを洗浄するように唇は上下、

(ン────ちんぽ甘っ♡♡)

いつものニコニコ顔からは想像もできない…とてつもなく卑猥な雌の表情に変わっていた。濃胡は鈴口から漏れ出る管の中の甘い蜜をもっともっとと味わうために口を窄めバキュームする。

「あっあああえああここしゃひゃめあああああ♡♡♡♡」

甘くて美味しい若い雄のちんぽと、喘ぎ悶える様を見てちかごろご無沙汰である呉山濃胡が…盛り上がってきた行為を止められるわけはない。
そして、そのはげしいディープスロートから窄めバキュームする…熟練のフェラ攻めにただの若い雄である海都は耐えられるわけもなく、

根本から込み上げてくる甘いせつなさを放出した。

やり場のなかった両手はぎゅっとお姉さんの手に包まれ、離れられない。
もたらされた射精はつづく。
その快感の度合いを表すよう腰をペニスを濃胡の口まんこの奥へと突き上げる海都。最後までぴゅーぴゅーと口内にそそぐザーメンを…ちんぽをストロー代わりにして吸われている。

下腹部の甘いフェラの快感に仰け反る海都の表情を見ながら、卑猥に窄めた口をちゅぷっと音を立てて名残惜しくまったり吸い付いていた亀頭からついに離れた。

ごきゅん、

一片も臆せず飲み込んだ海都の回復オーラ入りの甘いザーメン。

山吹リボンのポニーテール、乱した前髪で、垂れていた口元のもったいない白濁を舐めずり取っていく。
腰が抜けるほどのあまりの気持ち良さに海都はまっしろに放心。
顔を上げた呉山濃濃は、何度も青年の甘える手をやさしく握り返している。妖艶に微笑みながら────






山吹リボンがひらり落ちていく。心地の良いネムリから覚めて視界を覆ったそれをゆっくりと引っ張ると────

ぼやける視界は鮮明さを取り戻していき、映っている──
長い黒髪はほどかれパッと女らしく咲き、いつものエプロンを外し豊かな乳房を露わに、重くまたがり揺らしている。

「え、ここしゃ」

「だいじょうぶ、クレープくんの甘々おちんぽしっかり包んでるからぁー、ねっ?♡」

「え、あっああああちょとまああああ♡♡」

「こんなに甘くて美味しいもの、包まなきゃもったいないわぁー、ほらやさぁしくやさぁしくそんなに慌てないで♡」

「あっあぁとまッあひゃあああ♡♡♡」

オンナの肉襞にやさしく包まれながらの、言っていることとチグハグな激しい騎乗位ピストン。
豊満な尻が打ち付け貪るように、若い雄である海都のペニスの射精を促していく。
水音は跳ねるように、卑猥に結合部を上下し響いていく。

我慢汁はどくどくと止まらなく、ヨダレをなみなみと垂らし待つ蜜壺に包み囚われて海都のペニスは耐えられるはずもなく、

「あああむりゅ♡でりゅでりゅうううう♡♡♡♡」
「だぁーして♡、だぁーして♡、ほらぁっ、だぁー♡♡」

肉ひだのふんわりクレープに包まれながらあえなく2回目の射精。

甘いザーメンは口内で直に味わうのとはまた違う、染み渡り田舎で乾いていたオンナを潤し満たす多幸感へと変わる。

腰をやわらかな雌の膣に突き入れ、興奮する青年をおおきくてやわい尻の重みで最後の一滴まで──落ち着かせていく。

やがてもたれかかり身体を寄り添う呉山濃胡の体温にあまぁく包まれ、乱れた髪を熱籠る頭をやさしく撫でられながら、全てを気持ちよく放出した海都はまた心地の良いネムリへと誘われていった。








「アレ? クレープ男? ココ姉? なんでうちにいんのォー?」

がちゃり、リビングの戸を開けると山吹色のちいさなソファーにやけに密になり並び座る2人がいた。
黄色い帯で縛った空手道着を懐に抱えた呉山薄はクエスチョンマークを浮かべている。2人がそろって自分より早くここにいるとは思わなかったからだ。

「あらぁーおかえりススキちゃん。今度出す新商品の味見──クレープくんにしてもらってたのぉー。ほら、だぁーん♡」

「……っす──むぁぶっ!? ────っす…おいし……」

「ええーーーなんでっ、そんなのわたしきいてないっーーーー、なんで妹さしおいてェクレープ男に先にだァーしてんのおおお!!! ココ姉わたしもォーっ────」


新商品クレープの試食、
味覚に定評のある海都であったが、クレープを口に運ばれてクリームの口元を拭かれ…心ここにあらず。

ぼすんっっ、

ちいさなソファー、海都の左隣から身を乗り出して、元気な雛が姉に口を開け大好きなクレヤマクレープのクレープをおねだりしている。




▽▽▽
▽▽▽




「(これが、この内なる流れ…神牙流時空剣術か…)…雷夏、どうやら磨かれる〝牙〟を持つのはお前だけじゃないようだな」

黄色い鞘から滑り抜かれた刃は、己に疾ってきた雷撃をついに弾き返した。

突如爆発した水流に弾き飛ばされた──。
青髪の獣は宙をおおきく一回転し、四つ脚と一本刀で砂浜を荒らし着地した。


「──っはは、もうおとくいのパクリかムゥちゃん! まだ10回みせただけなのにダ~ンジョン★ちかごろはなりふり構わず吸収するのがはやいなぁるぅすいの美剣士!」

「後悔したか? お前は打ち込む相手をどうやら間違えたようだな、フッ。私は清廉潔白なオンナではない、良いもの苦とするものはこうして取り入れていく、己に定まった型はあまりない。そして経験上万事あらゆる剣に対策するにはこういうあえて相手に打たせるやり方もある。私は少しばかりそれが得意なだけだ…獣剣相手は特に──ナッッ」

レベルは格段に上がっていた。

もったいぶらず…何度も鋭い雷撃を打ち込まれ続けたムスイはついに。
パワーを上げた雷夏の見せるあの最速の獣剣を自己流に吸収し、ついに食い込む牙をはじきかえし今に至る。

そしてただでくれてやるわけはない、このオンナ雷夏もまた神牙流時空剣術、時空を超えるという剣の速さに良いお相手に噛みついながら磨きをかけていた。
全力をぶつけ合える相手に、遠慮なくぶつけ、荒々しく…強者の合わせた剣に無駄を削られながら電光石火の牙は磨かれた。

現時点での時空剣術の設計図の完成度はフルパワーで20%ほどのものになる。しかし一度そのチカラをスイッチし流せば20%どころではない、雷夏の身体のレスポンスは格段に上がることになる。
ただし己の腰に突き刺した秘刀緑蜜をアクセルレバーのように強く下ろすことで…体内に強制的に流れる雷オーラ、それを加速させ肉体のレスポンスを上げる、このパワーを上げるために考え編み出した時空剣術の工程では肉体にかかる負荷は少なくはない。
だが時空を超えずともその剣速は強力で、鋭い牙であるのには変わらない。
ただただ速く、雷夏がダンジョンで絶対的の果てを最短最速で目指すには理にかなった雷獣ノ剣である。

対してムスイも体内にオーラを流しめぐらせることを知る。
内の反応を高めて体外の速さとのバランスを取る、その際に(無理矢理でも強引でも)自分の中にこれという内のレスポンスを上げるボタンやスイッチ…があればいい。
当主代行の古井戸神子が言語化しふわっと雷夏に教えた感覚でありヒントであった。

決して答えは言わさず口の軽いもったいぶらない性格をした雷夏の口を閉ざさせ、剣士ムスイは何度も受ける牙から自力でその雷夏が好きに描いた時空剣術の設計図のイチブを盗み取った。

力と技の剣、どんな獣相手にも決して折れない流水の如く彼女の剣は万事を受け止める。
万能ノ流水剣である。


逆立つ程に流れ揺れる青髪と赤髪、
妖しさ切れ味を増す緑蜜と黄蜜、
振い、奮い、高めあった二振りの秘刀名刀が呼吸を合わせもう一度ぶつかり合おうとしたとき────


何かがゆっくりと近付いて──握手──握手。


なんともマイペースに熱の入った真剣勝負にゆっくりと水を差された2人は見つめる。


雷水を纏い、風を斬る、風音を置き去りにしたそのものすごい黒パジャマの動きを────


「バチバチハラワタはじけるアオい飴、ノ、蛇口の美剣士の唐揚げ、──のクレープ巻き?」

黙って見つめる。ただ、黙って見つめる。

黒髪黒目黒パジャマは赤い鞘に刃をゆっくりと仕舞い、とぼとぼと背を向け歩きだし──


「「い、一瞬でパクるなぁーー!!!」」

雷夏ムスイは、気まぐれで突如お越しになった黒パジャマの異物と握手を交わしてしまった。
この砂浜でもう幾度も交えたお互いの剣で汗だくだくの赤青の女剣士2人は一瞬にして鍛錬の成果をパクられてしまったと悟る……それぞれに高めたはずの神牙流時空剣術の設計図を。
水のオーラと相反する雷のオーラを融合させ、明らかに凌駕する意味不明な剣舞の動きを2人の美剣士は目の当たりにしてしまったのだ。
当主代行からの次のステップへの指南というよりは、ふたりの美剣士には煽りに見えた。

「あーー、はは──才能あり、」

頭をかきながらゆっくりとひとこと。
なにが眠いのやら怒りのツッコミの後に生じた静寂におおきな欠伸をして──それでも弟子の2人は唖然と何も言い返してこないので、朝から洗っていない顔の目ヤニをこすり落とした。

押し黙り…間を置いて…黄色い鞘と緑の鞘から抜き出した真剣は頷き合い、フザケタ黒パジャマを目指して砂を散らし突貫していった。


…ド神子から雷夏、雷夏からムスイ、またド神子へとばっちり握手され受け継がれる神牙流時空剣術の設計図のリレーは。
その線を増やし、要らぬ線を減らし、個性溢れる三つノ剣をもってして時空を超えうる強さと速さと技をさらに磨きあげていく。
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